インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
PGO レポートから、コンパイラーがソースコードの最適化で使用したプロファイル情報の場所と方法を特定できます。また、インストルメンテーションとフィードバック・ステップの間にソースコードが変更され、プロファイル情報が破棄された場所も特定できます。PGO レポートは、「インストルメンテーションを利用するアプリケーションのプロファイル」の PGO コンパイルステップと組み合わせて使用すると役立ちます。アプリケーションのプロファイル処理中にプロファイリング・データが生成されていない場合、あまり有益な情報は得られません。
-prof-use (Linux* および macOS*) または /Qprof-use (Windows*) を含めることで、PGO ステップと組み合わせることができます。以下に、構文の例を示します。
オペレーティング・システム | 構文の例 |
---|---|
Linux* |
ifort -prof-use -qopt-report-phase=pgo pgotools_sample.c |
macOS* |
icpc -prof-use -qopt-report-phase=pgo pgotools_sample.c ifort -prof-use -qopt-report-phase=pgo pgotools_sample.c |
Windows* |
ifort pgotools_sample.c /Qprof-use /Qopt-report-phase=pgo |
デフォルトでは、PGO レポートは中レベルの情報を含むレポート ([Q]opt-report 引数 n=2) を生成します。別の詳細レベルのレポートを生成するには、-qopt-report=n (Linux* および macOS*) または /Qopt-report:n (Windows*) と qopt-report-phase を一緒に指定します。
レポートは、デフォルトでオブジェクト・ファイルと同じディレクトリーに出力され、ファイル名はオブジェクト・ファイルと同じで拡張子は .optrpt になります。例えば、上記の例では pgotools_sample.optrpt ファイルに出力されます。別の出力ファイル名を指定するには、filename キーワードとともに -qopt-report-file (Linux* および macOS*) または /Qopt-report-file (Windows*) を使用します。あるいは、stdout または stderr キーワードとともにこのオプションを使用すると、stdout または stderr に出力できます。