インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
多くの場合、プログラムは例外が発生した場所で自動的に停止して、ソースコードと変数値を確認できるようになっています。エラーが I/O 文と関連する場合は、コールスタックを表示したほうが良いこともあります。
現在プログラムがルーチン階層のどの部分を実行しているか参照する場合は、デバッガーで [呼び出し履歴] ウィンドウを表示します。例えば、プログラムのどの部分で例外が発生したか特定する場合に、このウィンドウを表示します。
コールスタックを表示する方法:
デバッグを開始してブレークポイントで停止します。
[デバッグ] > [ウィンドウ] > [呼び出し履歴] を選択します。
デバッガーでプログラムを実行している際に、処理できない致命的な I/O プログラミング・エラー (ファイル終了条件など) が発生することがあります。この場合、Fortran ランタイムシステムは自動的にデバッグイベントを呼び出して、プログラムの実行を停止するため、[呼び出し履歴] を表示させることができます。
デバッグ中に、致命的な処理できない I/O エラーが発生すると、次の処理が行われます。
次のメッセージを含む情報ボックスが表示されます。
User breakpoint called from code at 0xnnnnnnn
NTDLL 逆アセンブリー・コードを表示するウィンドウが表示されます。
[OK] をクリックして情報ボックスを閉じます。
[呼び出し履歴] の表示を参照すると、NTDLL と Fortran ランタイムシステムの画面の後に、エラーを引き起こした I/O 文を含む実際の Fortran ルーチンが表示されます。コールスタックで、Fortran ルーチンを選択し、[ローカル] ウィンドウで Fortran コードと変数を表示します。緑色の矢印が、エラーを引き起こした I/O 文を指します。
この動作は、いずれもエラーメッセージとトレースバック情報が表示された後に起こります。エラーメッセージとトレースバック情報は出力ペインに表示されます。出力ペインを表示するには、統合開発環境 (IDE) をアイコン化 (最小化) するか、タスクバーで出力ペインのアイコンをクリックします。IDE には [呼び出し履歴] ウィンドウがあるため、スタックダンプを行う必要はありませんが、ファイル名を含むエラーメッセージを参照すると役立つでしょう。