インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
このトピックは、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーをターゲットとする場合にのみ適用されます。
このトピックは、古い (非推奨の) 機能であるインテル® Cilk™ Plus に関する情報を含んでおり、将来のリリースでは削除される予定です。
OFFLOAD ディレクティブを、サブルーチン呼び出し文、x = func() 形式の関数呼び出し文、または OpenMP* parallel ディレクティブの前に配置することができます。
次に例を示します。
!DIR$ OFFLOAD BEGIN target(mic : target_id) & inout(numEs) in(all_Vals) out(E_vals) do k = 1, MAXSZ if ( MODULO(all_Vals(k),2) == 0 ) then numEs = numEs + 1 E_vals(numEs) = all_Vals(k) endif enddo !DIR$ END OFFLOAD
このコードブロックは、偶数を検索して配列に格納します。コードブロックの先頭は !DIR$ OFFLOAD BEGIN で、終了は !DIR$ END OFFLOAD です。コンパイラーは、ホストとターゲットの両方で実行するようにコードブロックをビルドします。
ホストとターゲットの命令セットは似ていますが、同じシステムメモリーを共有しません。このため、コードブロックで使用する変数はホストとターゲットの両方に存在していなければなりません。ディレクティブは、指定子を使用してホストとターゲット間でコピーする変数を定義します。
in 指定子は、ターゲットの入力に使用する変数を定義します。この変数はホストにコピーされません。
out 指定子は、ターゲットの出力に使用する変数を定義します。ホストはこの変数をターゲットにコピーしません。
inout 指定子は、ホストからターゲットおよびターゲットからホストにコピーされる変数を定義します。
ディレクティブには、複数のターゲットを持つシステムの特定のターゲットを指定する target (mic:target_number) 指定子も含まれています。
メインプログラムにオフロード構造が含まれる場合、デフォルトでは、コンパイラーはホストとターゲットの両方で実行するアプリケーションを生成します。ただし、[Q]offload コンパイラー・オプションを使用して、同じソースコードからホストのみで実行するアプリケーションを生成することもできます。