インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
インテル® Fortran コンパイラーは、ファイル拡張子から各入力ファイルの種類を解釈します。
ファイル拡張子は、そのファイルがコンパイラーとリンカーのどちらに渡されるのかを決定します。コンパイラーでは、次の形式のファイルが使用されます。
一般的な Fortran ソースファイルの拡張子は、.f90、.for、および .f です。ソースファイルを編集する際に、ソースの形式を自由形式または固定形式 (またはタブ形式と呼ばれる固定形式の変数) から選択する必要があります。コンパイラー・オプションを使用して、ソースファイルで使用されるソース形式を選択するか (free コンパイラー・オプションまたは fixed コンパイラー・オプションの説明を参照)、ファイルの作成時または名前変更時にファイル拡張子を指定します。例えば、コンパイラーは次のように想定します。
次に、最も一般的なファイル拡張子およびその解釈を示します。
ファイル名 |
解釈 |
処理 |
---|---|---|
file.a (Linux* および macOS*) file.lib (Windows*) |
オブジェクト・ライブラリー |
リンカーに渡されます。 |
file.f file.for file.ftn file.i |
Fortran の固定形式ソース |
インテル® Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。 |
file.fpp Linux* では、次の大文字の拡張子を含むファイル名: file.FPP file.F file.FOR file.FTN |
Fortran の固定形式ソース |
インテル® Fortran プリプロセッサー fpp によって自動的に前処理されてから、インテル® Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。 |
file.f90 file.i90 |
Fortran の自由形式ソース |
インテル® Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。 |
file.F90 (Linux* および macOS*) |
Fortran の自由形式ソース |
インテル® Fortran プリプロセッサー fpp によって自動的に前処理されてから、インテル® Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。 |
file.s (Linux* および macOS*) file.asm (Windows*) |
アセンブリー・ファイル |
アセンブラーに渡されます。 |
file.o (Linux* および macOS*) file.obj (Windows*) |
コンパイル済みのオブジェクト・ファイル |
リンカーに渡されます。 |
コマンドラインからコンパイルする場合、コンパイラーの設定ファイルを使用して、入力ライブラリーのデフォルト・ディレクトリーを指定できます。入力ファイル、一時ファイル、ライブラリー、アセンブラー、およびリンカー用の追加ディレクトリーを指定するには、出力ファイル名とディレクトリー名を指定するコンパイラー・オプションを使用します。
Windows* システムでは、コンパイラー・オプションには、作成する出力ファイル名を指定できるオプションがいくつもあります。次の表では、これらのコンパイラー・オプションについて説明しています。
拡張子なしでファイル名だけを指定すると、デフォルトの拡張子が追加されます。
コンパイラー・オプション |
デフォルトのファイル拡張子 |
---|---|
/Fafile |
.ASM |
/dll:file |
.DLL |
/exe:file |
.EXE |
/map:file |
.MAP |