インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

convert

数値データが含まれている書式なしファイルの形式を指定します。

構文

Linux* および macOS*:

-convert keyword

Windows*:

/convert:keyword

引数

keyword

書式なし数値データの形式を指定します。設定可能な値は以下のとおりです。

native

書式なしデータを変換しないように指定します。

big_endian

整数データにはビッグエンディアン形式を、浮動小数点データおよび複素数データにはビッグエンディアン IEEE 浮動小数点形式を指定します。

cray

整数データにはビッグエンディアン形式を、浮動小数点データおよび複素数データには CRAY* 浮動小数点形式を指定します。

fdx
(Linux*、macOS*)

整数データにはリトルエンディアン形式を、浮動小数点データおよび複素数データには VAX* プロセッサー浮動小数点形式の F_floating、D_floating、および IEEE binary128 を指定します。

fgx
(Linux*、macOS*)

整数データにはリトルエンディアン形式を、浮動小数点データおよび複素数データには VAX* プロセッサー浮動小数点形式の F_floating、G_floating、および IEEE binary128 を指定します。

ibm

整数データにはビッグエンディアン形式を、浮動小数点データおよび複素数データには IBM* System\370 浮動小数点形式を指定します。

little_endian

整数データにはリトルエンディアン形式を、浮動小数点データおよび複素数データにはリトルエンディアン IEEE 浮動小数点形式を指定します。

vaxd

整数データにはリトルエンディアン形式を、浮動小数点データおよび複素数データには VAX プロセッサー浮動小数点形式の F_floating、D_floating、および H_floating を指定します。

vaxg

整数データにはリトルエンディアン形式を、浮動小数点データおよび複素数データには VAX プロセッサー浮動小数点形式の F_floating、G_floating、および H_floating を指定します。

デフォルト

convert native

数値データを含む書式なしファイルに対して変換を行いません。

説明

このオプションは、数値データが含まれている書式なしファイルの形式を指定します。

オプション

説明

convert native

書式なしデータを変換しないように指定します。

convert big_endian

INTEGER*1、INTEGER*2、INTEGER*4、または INTEGER*8 にはビッグエンディアン形式を、REAL*4、REAL*8、REAL*16、COMPLEX*8、COMPLEX*16、および COMPLEX*32 にはビッグエンディアン IEEE 浮動小数点形式を指定します。

convert cray

INTEGER*1、INTEGER*2、INTEGER*4、または INTEGER*8 にはビッグエンディアン形式を、REAL*8、または COMPLEX*16 には Cray 浮動小数点形式を指定します。

convert fdx

INTEGER*1、INTEGER*2、INTEGER*4、または INTEGER*8 にはリトルエンディアン形式を、REAL*4 または COMPLEX*8 には F_floating、REAL*8 または COMPLEX*16 には D_floating、REAL*16 または COMPLEX*32 には IEEE binary128 の VAX 浮動小数点形式を指定します。

convert fgx

INTEGER*1、INTEGER*2、INTEGER*4、または INTEGER*8 にはリトルエンディアン形式を、REAL*4 または COMPLEX*8 には F_floating、REAL*8 または COMPLEX*16 には G_floating、REAL*16 または COMPLEX*32 には IEEE binary128 の VAX 浮動小数点形式を指定します。

convert ibm

INTEGER*1、INTEGER*2、または INTEGER*4 にはビッグエンディアン形式を、REAL*4 または COMPLEX*8 (IBM short 4) および REAL*8 または COMPLEX*16 (IBM long 8) には IBM System\370 の浮動小数点形式を指定します。

convert little_endian

INTEGER*1、INTEGER*2、INTEGER*4、または INTEGER*8 にはリトルエンディアン形式を、REAL*4、REAL*8、REAL*16、COMPLEX*8、COMPLEX*16、および COMPLEX*32 にはリトルエンディアン IEEE 浮動小数点形式を指定します。

convert vaxd

INTEGER*1、INTEGER*2、INTEGER*4、または INTEGER*8 にはリトルエンディアン形式を、REAL*4 または COMPLEX*8 には F_floating、REAL*8 または COMPLEX*16 には D_floating、REAL*16 または COMPLEX*32 には H_floating の VAX 浮動小数点形式を指定します。

convert vaxg

INTEGER*1、INTEGER*2、INTEGER*4、または INTEGER*8 にはリトルエンディアン形式を、REAL*4 または COMPLEX*8 には F_floating、REAL*8 または COMPLEX*16 には G_floating、REAL*16 または COMPLEX*32 には H_floating の VAX 浮動小数点形式を指定します。

非ネイティブデータ変換は、組込み型のスカラーと配列で行えます: INTEGER*1、INTEGER*2、INTEGER*4、INTEGER*8、LOGICAL*1、LOGICAL*2、LOGICAL*4、LOGICAL*8、REAL*4、REAL*8、REAL*16、COMPLEX*8、COMPLEX*16、COMPLEX*32。定義型のレコードの個々のフィールドは変換できません。次に例を示します。

type REC
   integer(8) :: K
   real(8)    :: X
end type REC

type (REC) :: R

write (17) R%K, R%X    ! これらのオブジェクトは変換できる
write (17) R           ! このオブジェクトのフィールドは変換できない

IDE オプション

Visual Studio*: [Compatibility (互換性)] > [Unformatted File Conversion (書式なしファイルの変換)]

Eclipse*: なし

Xcode*: [Compatibility (互換性)] > [Unformatted File Conversion (書式なしファイルの変換)]

代替オプション

なし