ランタイムのデフォルトのエラー処理

インテル® Fortran ランタイムシステムは、プログラムの実行中に発生する可能性のある多数のエラーを処理します。インテル® Fortran ランタイムシステムで認識される各エラーに対して、デフォルトの処理が定義されています。明示的にエラー処理方法が指定されない限り、このセクションで説明されているデフォルトの処理が行われます。

インテル® Fortran ランタイムシステムが実際にエラーを処理する方法は、次の要因によって異なります。

• エラーの重要度。例えば、重要度が "warning" (警告) または "info" (情報) のエラーメッセージが検出された場合、通常、プログラムは実行を続けます。

• I/O 文に関連する特定のエラーに対して、I/O エラー処理指定子が指定された場合と指定されなかった場合。

• 特定のエラーに対して、関連する信号のデフォルトの処理が変更された場合と変更されなかった場合。

• 算術演算に関係する特定のエラー (浮動小数点例外を含む) に対して、エラーを通知するかどうか、また通知するエラーの重要度が、コンパイルオプションによって決定される場合。

算術例外条件の通知および処理方法は、例外の原因とプログラムのコンパイル方法によって異なります。プログラムが例外を処理できるようにコンパイルされなければ、例外条件の原因となった命令の後 まで例外は通知されない可能性があります。