インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
%s をルーチン "%s" の宣言に追加して、行 %d のループを並列化します。"%s" を追加することで同様の効果を得ることもできます。
アドバイスに従ってアノテーションを追加する前に、指定されているルーチンが SIMD 対応関数または ATTRIBUTES CONCURRENCY_SAFE 関数であることを確認してください。
これ以外のルーチンの場合は、FORCEINLINE RECURSIVE ディレクティブを使用してインライン展開してみてください。これにより効果が得られることがあります。
次の例について考えてみます。
subroutine foo ()
integer, parameter :: N2 = 10000
real (8) :: A(N2), B(N2)
interface
function bar (k)
integer :: bar, k
end function bar
end interface
integer :: i
do i =1, N2
A(i) = B(i) * bar(N2)
end do
end subroutine foo
この例では、行 11 のループを並列化するためにはルーチン bar を要素型として宣言する必要があります。
安全であることが分かっている場合は、次のようにプログラムコードを変更することもできます。
subroutine foo ()
integer, parameter :: N2 = 10000
real (8) :: A(N2), B(N2)
interface
function bar (k)
!dir$ attributes concurrency_safe : profitable
integer :: bar, k
end function bar
end interface
integer :: i
do i =1, N2
A(i) = B(i) * bar(N2)
end do
end subroutine foo
ルーチンがアノテーションのセマンティクスに沿っていることを確認してください。別の方法として、FORCEINLINE RECURSIVE ディレクティブを使用してルーチンをインライン展開することでループを並列化することもできます (この方法で必ず並列化されるとは限りません)。