インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

コンパイラーの最適化

多くの Fortran コンパイラーは、実行速度を高めたり、生成されたコードに必要なメモリー量を減らすために、コード生成の最適化を実行します。最適化されたプログラムと最適化されていないプログラムの動作は、言語標準の仕様の範囲内では同じですが、言語標準の仕様の範囲外では異なる場合があります。コンパイラーの最適化は、浮動小数点数の結果に影響を与えます。

インテル® Fortran コンパイラーは、実行速度と、浮動小数点の一貫性を高める最適化を実行することができます。

浮動小数点の一貫性とは、IEEE バイナリー浮動小数点標準との一貫性がある結果を取得することを意味します。詳細は、fp-model の /fp:consistent オプションを参照してください。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804

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