インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

prof-src-root、Qprof-src-root

プロファイル・データを検索する際、相対ディレクトリー・パスを使用できます。ベースとなるディレクトリーを指定します。

構文

Linux* および macOS*:

-prof-src-root=dir

Windows*:

/Qprof-src-root:dir

引数

dir

相対パスのベース・ディレクトリーです。

デフォルト

オフ

関連オプションの設定は、プロファイル・データ・レコードを検索する際に使用されるパスを決定します。

説明

このオプションは、.dpi ファイルのプロファイル・データを検索する際、相対ディレクトリー・パスを使用できます。ベースとなるディレクトリーを指定します。パスは、[Q]prof-gen コンパイルフェーズで指定されたベース・ディレクトリーに対して相対です。

このオプションは、次のコンパイルフェーズで利用可能です。

このオプションを [Q]prof-gen フェーズで指定すると、.dyn または .dpi ファイルに情報が保存されます。そして、.dyn ファイルがマージされるか、.dpi ファイルがロードされると、ルート・ディレクトリー以下のディレクトリー情報のみが、検索キーの形成に使用されます。

このオプションを [Q]prof-use フェーズで指定すると、[Q]prof-gen フェーズで使用したルート・ディレクトリーを、指定するルート・ディレクトリーに置き換えることができます。

有効にするには、このオプションまたは [Q]prof-src-root-cwd オプションを [Q]prof-gen フェーズで指定しなければなりません。さらに、これらのいずれかのオプションを指定しないと、.dpi ファイルに絶対パスが使用されます。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし

例えば、以下のようなソースファイル c:\user1\feature_foo\myproject\common\glob.f90 の初期コンパイルに [Q]prof-gen コンパイラー・オプションを使用します。

Linux* および macOS*: icc -prof-gen -prof-src-root=c:\user1\feature_foo\myproject -c common\glob.c
Windows*: ifort /Qprof-gen /Qprof-src-root=c:\user1\feature_foo\myproject -c common\glob.f90
Linux* および macOS*: ifort -prof-gen -prof-src-root=c:\user1\feature_foo\myproject -c common\glob.f90

/Qprof-use フェーズでは、glob.f90 ファイルを c:\user2\feature_bar\myproject\common\glob.f90 へ移動し、プロファイル情報を .dpi ファイルに保存することができます。

Windows*: ifort /Qprof-use /Qprof-src-root=c:\user2\feature_bar\myproject -c common\glob.f90
Linux* および macOS*: ifort -prof-use -prof-src-root=c:\user2\feature_bar\myproject -c common\glob.f90

[Q]prof-src-root オプションを [Q]prof-gen フェーズで使用しない場合、デフォルトでは、ファイルを c:\user1\feature_foo\my_project\common ディレクトリーでコンパイルする場合のみ、[Q]prof-use はプロファイル・データを検索できます。

関連情報