インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

高帯域幅 (HBW) メモリーの使用

このトピックは、インテル® Xeon Phi™ x200 製品ファミリー (開発コード名 Knights Landing) をターゲットとするインテル® 64 アーキテクチャー・ベースの Linux* システムにのみ適用されます。

一部のインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは、搭載されるマルチチャネル DRAM (MCDRAM) 数が制限されています。Linux* では、MEMKIND:HBW ディレクティブまたは属性を使用して、割付け配列にこの高帯域幅メモリーを利用することができます。高帯域幅 (HBW) メモリーの容量は大きくないので、繰り返し高速にアクセスする必要があるオブジェクトのみ配置するべきです。HBW メモリーを利用できない場合、または HBW メモリーに十分な空き容量がない場合、オブジェクトは HBW メモリー以外に割り当てられます。

プログラムで MEMKIND:HBW ディレクティブまたは属性を使用する場合、コンパイラーまたはリンカーのコマンドラインで次のオプションを指定する必要があります。

-lmemkind

memkind ライブラリーは、インテル® Fortran コンパイラーには含まれません。memkind の Web ページは、http://memkind.github.io/memkind/ です。

ソースとバイナリー RPM は、http://download.opensuse.org/repositories/home:/cmcantalupo/ から入手できます。

libmemkind.so はリンクパスに配置します。そうすることで、バイナリー RPM をインストールすると、libmemkind.so がリンクパスに含まれ、MEMKIND:HBW を使用するプログラムをビルドする際に、-lmemkind リンクオプションを指定するだけで済みます。libmemkind.so をほかのディレクトリーに配置する場合は、MEMKIND:HBW を使用するプログラムをビルドする際に -L オプションでその場所を指定する必要があります。

HBW メモリーサポートに必要なライブラリーがリンクされない場合は、ATTRIBUTES MEMKIND:HBW ディレクティブを参照して、アクションを決定してください。

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