xldl を使用してマルチファイル IPO 実行ファイルを作成する

インテルのリンカ xild は次のように動作します。

xild のコマンドラインの構文は次のとおりです。

prompt>xild [<options>] <LINK_commandline>

各アイテムの意味は次のとおりです。

マルチファイル IPO の実行ファイルを ipo_file に格納するには、-ofilename オプションを使用します。例:

prompt>xild oipo_file a.o b.o c.o

xild は、IR を含むオブジェクトの IPO を実行するためにインテル・コンパイラを呼び出し、リンクされるオブジェクトの新しい一覧を生成します。そして、xildld を呼び出して、新しいリストで指定されたオブジェクト・ファイルにリンクして、-ofilename オプションで指定された ipo_file 実行ファイルを生成します。

-ipoオプションを使用した場合、コマンドラインにオブジェクト・ファイルとリンカ引数を複数入力すると、その並び順が変わってしまうときがあります。したがって、コマンドラインに引数を複数入力する場合は、その順番を崩してはならないプログラムに対して-ipo を使用すると、プログラムが誤動作することがあります。

使用規則

次のような場合、インテルリンカ xild を使用して、アプリケーションをリンクする必要があります。

xild オプション

xild がサポートしている追加オプションは、マルチファイルIPOの結果を検証するのに使用できます。次の表で、これらのオプションを説明します。

オプション 説明
-ipo_o[file.s] マルチファイルIPOコンパイルのアセンブリ・ファイルを生成します。リストファイルの名前(オプション)またはファイルを置くディレクトリ(バックスラッシュを付ける)を指定できます。デフォルトのリスト名は、ipo_out.sです。
-ipo_o[file.o] マルチファイルIPOコンパイルのオブジェクト・ファイルを生成します。オブジェクト・ファイルの名前(オプション)またはファイルを置くディレクトリ(バックスラッシュを付ける)を指定できます。デフォルトのオブジェクト・ファイル名は、ipo_out.oです。
-ipo_fcode-asm アセンブリ・ファイルにコードバイトを追加します。
-ipo_fsource-asm アセンブリ・ファイルに高レベル・ソース・コードを追加します。
-ipo_fverbose-asm,
-ipo_fnoverbose-asm
xild のアセンブリ・ファイルに使用されたバージョンおよびオプションを含むコメントの挿入を有効、無効にします。