整数ベクトルクラスの概要

Ivecクラスは、さまざまなサイズの整数ベクトルを用いるSIMD処理へのインターフェースの機能を提供します。このクラスの派生関係図を次に示します。

Ivecクラスの派生関係図

M64およびM128という両クラスが__m64および__m128iという両データ型を定義しています。 この2つのクラスから、残りのIvecクラスが派生します。第1世代の子クラスは、128、64、32、16、8というビットサイズだけで区分され、それぞれI128vec1I64vec1164vec2I32vec2I32vec4I16vec4I16vec8I8vec16I8vec8というクラスになります。そのうちのI128vec1とI64vec1以外は、符号の有無と飽和処理の有無を指定する必要があります。

注意

M64データ型とM128データ型は混在させないでください。そうしないと、予期しない動作をします。

符号の有無は、クラス名の中のsuという文字で表します。

Is64vec2
Iu64vec2
Is32vec4
Iu32vec4
Is16vec8
Iu16vec8
Is8vec16
Iu8vec16
Is32vec2
Iu32vec2
Is16vec4
Iu16vec4
Is8vec8
Iu8vec8