事前定義済みマクロ

下記の表に、インテル固有の事前定義済みマクロを説明します。「デフォルト」欄では、デフォルトでそのマクロが有効(オン)になるのか、あるいは無効(オフ)になるのかを示します。「アーキテクチャ」欄では、事前定義済みマクロをサポートするインテル・アーキテクチャを示します。ANSI/ISO標準準拠で指定される事前定義済みマクロは、表にはありません。有効な全マクロ定義のリストについては、-E -dM を使用してください。次に例を示します。

事前定義済みマクロ

マクロ名 デフォルト アーキテクチャ 説明と用途
__ECC=n n=700 Itanium アーキテクチャのみ インテル® C++ コンパイラを有効にします。代入した値はコンパイラのバージョンを指します(例えば、700は7.00)。このマクロは、既存システムとの互換性を保つために残っているので、代わりに__INTEL_COMPILERを使用してください。
__EDG__ オン 両方 値 1 を持つよう定義します。
__ELF__ オン 両方  
__GXX_ABI_VERSION=100   両方  
__i386 オン IA-32  
__i386__ オン IA-32  
i386 オン IA-32  
__ia64 オン Itanium アーキテクチャのみ  
__ia64__ オン Itanium アーキテクチャのみ  
ia64 オン Itanium アーキテクチャのみ  
__ICC=n オン
n
=700
IA-32 のみ インテル C++ コンパイラを有効にします。代入した値はコンパイラのバージョンを指します(例えば、700は7.00)。このマクロは、既存システムとの互換性を保つために残っているので、代わりに__INTEL_COMPILERを使用してください。
__INTEL_COMPILER=n オン
n
=700
両方 コンパイラのバージョンを定義します。インテル C++ コンパイラ V7.0に対しては700を定義します。
_INTEGRAL_MAX_BITS=n n=64 Itanium アーキテクチャのみ __int64型に対応していることを示します。
__linux オン 両方  
__linux__ オン 両方  
linux オン 両方  
__LONG_MAX=n n=9223372036854775807L Itanium アーキテクチャのみ  
__LP64 オン Itanium アーキテクチャのみ  
__lp64 オン Itanium アーキテクチャのみ  
__LP64__ オン Itanium アーキテクチャのみ  
_M_IA64=n n=64100 Itanium アーキテクチャのみ Itanium アーキテクチャであることを表すため、プリプロセッサ識別子の値を指定します。
__OPTIMIZE__ オン 両方 すべての最適化をオフにすると、無効になります。
_PGO_INSTRUMENT オフ 両方 -prof_genまたは-prof_genxでコンパイルするときに定義されます。
__PTRDIFF_TYPE__ オン 両方 IA-32: __PTRDIFF_TYPE__=int
Itanium アーキテクチャ:__PTRDIFF_TYPE__=long
__SIZE_TYPE__ オン 両方 IA-32: __SIZE_TYPE__=unsigned
Itanium アーキテクチャ: __SIZE_TYPE__=unsigned long
__unix オン 両方  
__unix__ オン 両方  
unix オン 両方  
__USER_LABEL_PREFIX__ オン 両方  

マクロ定義の抑止

-Uname オプションは、指定されたnameについて現在有効になっているマクロ定義を抑止するために使用します。-U オプションは、#undef プリプロセッサ・ディレクティブと同じ機能を果たします。