ハイパー・スレッディング・テクノロジ

インテル® プロセッサは、1 クロックサイクルで複数の命令を実行できるスーパースカラーです。インテルのハイパー・スレッディング・テクノロジは、1 つの物理プロセッサを、2 つのスレッドを並列に実行できる 2 つの論理プロセッサに見せることによって、この機能を拡張します。ソフトウェア側からは、オペレーティング・システムおよびプログラムが、2 つの物理プロセッサ上でプロセスやスレッドが実行しているかのように、プロセスまたはスレッドをスケジューリングできます。マイクロアーキテクチャ側では、2 つの論理プロセッサからの命令が、1 つの物理プロセッサの共有リソースで同時に実行します。このようにして、全体のリソース稼働率を高めます。

操作環境は、2 つのうちのいずれかの方法で、ハイパー・スレッディング・テクノロジのハイパー・スレッディング・テクノロジの利点を最大限に利用できます。

  1. 各アプリケーションが同時にプロセッサ上で並列スレッドを実行し、アプリケーションのマルチスレッド化を実現します。データベース・エンジン、科学計算プログラムおよびマルチメディア・デザイン・ソフトウェアなどの高パフォーマンス・アプリケーションと並んで、Windows .Net* および XP* のようなオペレーティング・システムは、現在マルチスレッド対応で、通常、デュアル/マルチ・プロセッサ環境で起動します。
  2. システムが複数のアプリケーションを並列に実行するマルチタスク環境で、ハイパー・スレッディング・テクノロジを使用できます。この場合、各アプリケーションは、同一のプロセッサ上で別々のスレッドとして実行することができ、実行単位の効率と全体のプラットフォームのパフォーマンスが向上されます。