プロセッサの最適化

IA-32 にのみ該当するプロセッサの最適化

-tpp{5|6|7} オプションは、アプリケーションのパフォーマンスを特定のインテル® プロセッサ向けに最適化します。最適化を行ったアプリケーションは、下記の表で記述されているプロセッサ上でも実行することができます。インテル® C++ コンパイラには、gcc* 互換バージョンの -tpp オプションが含まれています。これらのオプションは、gcc* バージョン欄に示します。

オプション gcc* バージョン 最適化の対象
-tpp5 -mcpu=pentium インテル® Pentium® プロセッサ
-tpp6 -mcpu=pentiumpro インテル Pentium Pro プロセッサ、インテル Pentium II プロセッサ、およびインテル Pentium III プロセッサ
-tpp7 -mcpu=pentium4 インテル Pentium 4 プロセッサ、インテル Pentium M プロセッサ、インテル Pentium 4 プロセッサ (ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (SSE3) 対応)

-tpp7 オプションはデフォルトでオンです。

次の呼び出しはすべて、Pentium 4 プロセッサ向けにアプリケーションを最適化します。これらの結果は Pentium、Pentium Pro、Pentium II および Pentium III プロセッサ上でも実行することができます。

prompt>icpc prog.cpp

prompt>icpc -tpp7 prog.cpp

prompt>icpc -mcpu=pentium4 prog.cpp

Itanium® ベース・システムにのみ該当するプロセッサの最適化

-tpp{1|2} オプションは、アプリケーションのパフォーマンスを特定のインテル Itanium プロセッサ向けに最適化します。最適化を行ったアプリケーションは、下記の表で記述されているプロセッサ上でも実行することができます。インテル C++ コンパイラには、gcc* 互換バージョンの -tpp オプションが含まれています。これらのオプションは、gcc* バージョン欄に示します。

オプション gcc* バージョン 最適化の対象
-tpp1 -mcpu=itanium Itanium プロセッサ
-tpp2 -mcpu=itanium2 Itanium 2 プロセッサ

-tpp2 オプションはデフォルトでオンです。

次の呼び出しはすべて、インテル Itanium 2 プロセッサ向けにアプリケーションを最適化します。これらの結果は Itanium プロセッサ上でも実行することができます。

prompt>icpc prog.cpp

prompt>icpc -tpp2 prog.cpp

prompt>icpc -mcpu=itanium2 prog.cpp