デフォルトでは、コンパイラは、CPATH、C_INCLUDE_PATH 、および CPLUS_INCLUDE_PATH 環境変数で指定されたディレクトリにある標準のインクルード・ファイルを検索します。インクルード・ファイルの格納場所は設定ファイルで指定することができます。
インクルード・ファイルの検索先ディレクトリを追加指定するには、-Idirectory オプションを使用します。検索先ディレクトリを複数指定するときは、-Idirectory コマンドを複数指定する必要があります。インクルードしたファイルは、#include プリプロセッサ・ディレクティブでプログラムに取り込まれます。コンパイラはインクルード・ファイルのディレクトリを次の順に検索します:
コンパイラが環境変数で指定されたデフォルトのパスを検索しないようにするには、-X オプションを使用します。
-X オプションと -I オプションを併用すると、インクルード・ファイルのデフォルトのパスではなく別のパスを検索するようにコンパイラに命令できます。
例えば、デフォルトのパスの代わりにパス /alt/include を検索するようにコンパイラに命令するときは次のようにします:
prompt>icpc -X -I/alt/include source.cpp