プリフェッチ挿入による最適化の目的は、データをキャッシュにロードするタイミングのヒントをプロセッサに知らせてキャッシュ・ミスを減らすことです。プリフェッチの最適化は、-prefetch[-] コンパイラ・オプションで有効または無効にします。
-prefetch は、プリフェッチ挿入による最適化を有効にします (デフォルト)。このオプションを使用する場合、-O3 が指定されている必要があります。
プリフェッチ挿入による最適化を無効にするには、-prefetch- を使用します。
コンパイラの最適化を容易にするには、次のことを考慮します:
-prefetch[-] での最適化方法の詳細は、
『インテル® Pentium® 4 プロセッサおよびインテル® Xeon™ プロセッサ最適化リファレンス・マニュアル』 を参照してください。
-prefetch オプションの他に、_mm_prefetch 組込み関数と PREFETCH コンパイラ・ディレクティブも使用できます。この組込み関数は、1 つのメモリ・キャッシュ・ライン上の指定のアドレスからデータをプリフェッチします。コンパイラ・ディレクティブは、メモリからのデータ・プリフェッチを有効にします。