EMMS 命令には、レジスタを一度空にして、別のデータに使用できるようにする働きがあります。例えば、MMX® テクノロジ命令は、FP レジスタ内の FP タグワードを自動的に有効にして、__m64 型を使用できるようにします。これによって、FP レジスタセットがリセットされ、MMX テクノロジ・レジスタセットとして別名が付けられます。再び FP レジスタセットとして使用できるようにするには、EMMS 命令か _mm_empty() 組込み関数を使用して、レジスタの状態をリセットします。
警告
MMX 命令の実行後、マルチメディア・ステートを空にせずに浮動小数点命令を実行すると、予期しない動作が行われたり、パフォーマンスが低下する場合があります。