コンパイラは、各ルーチンのソースファイルのフルパスを使用して、そのルーチンに関連するプロファイル・サマリ情報を検索します。デフォルトでは次のことができません。
アプリケーションのソースを移動する場合、プロファイル・サマリ・ファイル (.dpi) を使用する。
異なるディレクトリにある同一アプリケーションのソースをビルドする別のユーザとプロファイル・サマリ・ファイルを共有する。
プロファイル・サマリ・ファイルの共有とアプリケーション・ソースの移動を可能にするには、-src_old オプションと -src_new オプションとともに profmerge を使用します。次に例を示します。
prompt>profmerge -prof_dir c:/work -src_old c:/work/sources -src_new d:/project/src
上記のコマンドで、c:/work/pgopti.dpi ファイルが読み込まれます。ソースパスが c:/work/sources プリフィックスで始まる pgopti.dpi ファイルにある各ルーチンは、profmerge により、d:/project/src のプリフィックスに置換されます。c:/work/pgopti.dpi ファイルは、新規のソースパス情報に更新されます。
次の規則を使用します。
profmerge は、pgopti.dpi ファイルに対して何度でも実行できます。これは、複数のディレクトリにソースファイルがある場合に有効です。 次に例を示します。
profmerge -src_old "c:/program files" -src_new "e:/program files"
profmerge -src_old c:/proj/application -src_new d:/app
-src_old と -src_new に指定される値では、大文字と小文字の区別はありません。 同様に、フォワード・スラッシュ (/) とバック・スラッシュ (\) は、同じ文字とみなされます。
profmerge によるソースの再配置機能は、pgopti.dpi ファイルを変更するため、ソースの再配置を行う前に、必要に応じて、ファイルのバックアップをとってください。