本書の使い方

本ユーザーズ・ガイドでは、アプリケーションのパフォーマンスを向上するためのインテル® Fortran コンパイラの使い方を説明します。

インテル Fortran コンパイラのさまざまな最適化を使用して、アプリケーションのパフォーマンスを向上することができます。最適化の各機能は、本書の各項で説明するオプションのセットによって実行されます。

コンパイラのコマンドライン・オプションで実行される最適化に加えて、ディレクティブ、組込み関数、ランタイム・ライブラリ・ルーチンおよびユーティリティなどのアプリケーションのパフォーマンスを向上する機能が含まれています。これらの機能については、「最適化サポート機能」セクションを参照してください。


本書では、対象となるアーキテクチャごとに情報や命令がどのように適用されるかを説明しています。特定のアーキテクチャが指定されていない場合、その説明はサポートされているすべてのアーキテクチャに適用されます。

本書は、Fortran 標準プログラミング言語とインテル® プロセッサ・ アーキテクチャについてよく理解している読者を対象としています。また、ホスト・コンピュータのオペレーティング・システムにも精通している必要があります。

表記規則

本書では、次の表記規則を使用しています。

インテル Fortran

Windows* 版インテル Fortran コンパイラ製品および Linux* 版インテル Fortran コンパイラ製品でサポートされている共通コンパイラ言語の名前を示します。

Fortran 95
Fortran 90
Fortran 77

これらの用語は、Fortran 言語のバージョンを表します。デフォルトは "Fortran" で、すべてのバージョンを対象とします。

THIS TYPE STYLE

文、キーワード、およびディレクティブを、標準フォントを使用してすべて大文字で表記します。 例: 「USE 文を追加します」

This type style

メニュー名、メニュー項目、ボタン名、ダイアログ・ウィンドウ名、およびその他のユーザ・インターフェイス項目を、太字の標準テキストで表記します。

[ファイル] > [開く]

(>) 記号で結合したメニュー名およびメニュー項目は、一連の動作を示します。例えば、「[ファイル] > [開く] をクリックします」の場合、[ファイル] メニュー内の [開く] をクリックし、この動作を実行します。

ifort

本書の例では、次の規則に従ってコンパイラ・コマンドが使用されます: 各アーキテクチャ間でコンパイラ・コマンドの使用方法に違いがない場合は、1 つのコマンドだけを例に挙げます。使用方法に違いがある場合は、各アーキテクチャ別のコマンドを例に挙げます。

This type style

標準のモノスペース・フォントで表記されているテキストは、構文要素、予約語、キーワード、ファイル名、変数、またはコード例のいずれかを表します。 特に大文字が必要でない限り、小文字で表記されます。

This type style

太字のモノスペース・フォントで表記されているテキストは、ユーザ入力を示します。例: ユーザが入力するコマンドや値

This type style

斜体のモノスペース・フォントで表記されているテキストは、ユーザの入力個所を示します。 また、新しい用語が使われた場合にも、 その用語を斜体で表記します。

[options]

大括弧で囲まれている項目は、省略可能です。一部の例では、大括弧は配列を示すためにも使われています。

{value | value}

中括弧と縦線は、項目の選択を示します。 すべての項目が大括弧で囲まれていない限りは、項目から 1 つを選択しなければなりません。

...

項目の次にくる横方向の反復記号 (3 個のドット) は、反復記号の前の項目が繰り返されていることを示します。コード例では、横方向の反復記号は、一部の文が省略されていることを意味します。

Linux* システム

用語や名前の終わりにあるアスタリスク (*) は、他社の製品登録商標を示します。