このトピックでは、標準 OpenMP* 環境変数 (OMP_ プリフィックス付き) およびインテル独自の環境変数 (KMP_ プリフィックス付き) について説明します。インテル独自の環境変数とは、標準 Fortran コンパイラへ追加されたインテル拡張機能です。
変数 |
説明 |
デフォルト |
OMP_SCHEDULE |
ランタイム・スケジュールの型とチャンクサイズを設定します。 |
STATIC、チャンクサイズの指定なし |
OMP_NUM_THREADS |
実行時に使用するスレッド数を設定します。 |
プロセッサの数 |
OMP_DYNAMIC |
スレッド数の動的な調整を有効 (true) または無効 (false) にします。 |
false |
OMP_NESTED |
ネストされた並列処理を有効 (true) または無効 (false) にします。 |
false |
環境変数 |
説明 |
デフォルト |
KMP_ALL_THREADS |
並列領域で使用可能な最大スレッド数を設定します。 |
32、4 * OMP_NUM_THREADS、 |
KMP_BLOCKTIME |
並列領域の実行が終了した後、スレッドがスリープ状態になるまでスレッドが待機する時間 (ミリ秒単位) を設定します。 スループット実行モードおよび KMP_LIBRARY 環境変数も参照してください。オプションの s、m、h、d サフィックスを使用して、秒、分、時間、日数を指定します。 |
200 ミリ秒 |
KMP_LIBRARY |
OpenMP ラインタイム・ライブラリ・スループットを選択します。この変数の値には、実行モードを示す serial、 turnaround、または throughput があります。この変数が指定されなかった場合、デフォルト値の throughput が使用されます。 |
throughput |
KMP_MONITOR_STACKSIZE |
プログラム実行中のブックキーピングに使用される監視スレッドに割り当てるバイト数を設定します。オプションの b、k、m、g または t サフィックスを使用して、確保するバイト数をバイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイトまたはテラバイトで指定してください。 |
32k、システム最小のスレッドのスタックサイズのいずれかの最大値 |
KMP_STACKSIZE |
各並行スレッドがプライベート・スタックとして使用するバイト数を設定します。オプションの b、k、m、g または t サフィックスを使用して、確保するバイト数をバイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイトまたはテラバイトで指定してください。 |
IA-32: 2m |
KMP_VERSION |
プログラム実行中、OpenMP ランタイム・ライブラリのバージョン情報の出力を有効 (set) または無効 (unset) にします。 |
無効 |