インクルード・ファイルは、#include プリプロセッサ・ディレクティブまたは Fortran の INCLUDE 文によってプログラムに取り込まれます。
ディレクトリからインクルード・ファイルが検索される順序は、次のとおりです。
include が含まれるソースファイルのディレクトリ
-Idir オプションで指定されたディレクトリ
現在の作業ディレクトリ
FPATH 環境変数で指定されたディレクトリ
検索されるディレクトリの場所は、インクルード・ファイル・パスと呼ばれます。複数のディレクトリをインクルード・ファイル・パスに指定できます。
モジュール (.mod) ファイルは、USE 文を使用してプログラムで指定されます。モジュールファイルは、複数のディレクトリにわたって配置できます。
ディレクトリから .mod ファイルが検索される順序は、次のとおりです。
USE 文が含まれるソースファイルのディレクトリ
-module path オプションで指定されたディレクトリ
-Idir オプションで指定されたディレクトリ
現在の作業ディレクトリ
FPATH 環境変数で指定されたディレクトリ
インクルード・ファイルとモジュールファイルの場所を示すには、 -Idir オプションを使用できます。
FPATH 環境変数で指定されたデフォルトのパスをコンパイラが検索しないようにするには、-X オプションを使用します。
これらのオプションは、ifort.cfg の設定ファイルまたはコマンドラインで指定できます。
例えば、デフォルトのパスの代わりに/alt/include のパスを検索するようにコンパイラに命令するときは次のコマンドラインを使用します。
ifort -X -I /alt/include newmain.f