コンパイル診断オプション

コンパイル診断オプションは、取得する診断メッセージ (警告とエラー) を指定します。

コンパイル診断オプションの説明

-e90 または -e95

デフォルト:オフ

代替構文: -w90 または -w95

非標準の Fortran 90 (-e90) または非標準の Fortran 95 (-e95) のエラーを報告します。コンパイル時に識別可能な Fortran 言語では標準ではない言語要素を発見すると、コンパイル時エラーを発行します。

-[no]stand も参照してください。

-[no]error_limit n

デフォルト: -error_limit 30

1 つのファイルで、許容されるエラーまたは致命的なエラーの数の最大値を指定します。設定された値に達するとコンパイルは中断されます。コマンドラインで -noerror_limit  を指定する場合、エラーの数に制限はありません。エラーが上限に達した場合、警告メッセージが報告され、コマンド行の次のファイルが (存在していれば) コンパイルされます。

-openmp_report{0|1|2}

デフォルト: オフ -openmp_report1 は、引数なしで -openmp_report が指定されている場合のデフォルトです。

OpenMP* 並列化の診断レベルを指定します。n の値は次のとおりです:

詳細は、『ユーザーズ・ガイド Vol II: アプリケーションの最適化』の「OpenMP*による並列化の概要」(および関連セクション) を参照してください。

-par_report{0|1|2|3}

デフォルト: オフ -par_report1 は、引数なしで -par_report が指定されている場合のデフォルトです。

自動並列化の診断レベルを指定します。n の値は次のとおりです:

このオプションに関するトピックは、次の Vol II のトピックも参照してください。

自動並列化の概要
自動並列化: 有効、オプション、ディレクティブ、および環境変数

-std, -std90, -std95

デフォルト: オフ (メッセージは表示されません)

代替構文: -[no]stand-w90 または -stand90 (Fortran 90 の場合)-w95 または -stand95 (Fortran 95 の場合)

-std-stand-std95-stand95 (等価) は非標準の Fortran 95 に対して警告します。-std90-stand90 (等価) は、非標準の Fortran 90 に対して警告します。

このオプションを指定すると、コンパイル時に識別可能な Fortran 言語では標準ではない言語要素を発見すると、コンパイル時メッセージを発行します。

-w90 および -w95 は、それぞれ Fortran 90 と Fortran 95 の 非標準 Fortran の警告をオフにします。

-stand は、-warn stderrors を指定した場合に設定されます。

-vec_report{0|1|2|3|4|5} (IA-32 およびインテル® EM64T システムのみ)

デフォルト: オフ -vec_report1 は、引数なしで -vec_report が指定されている場合のデフォルトです。

ベクトライザの診断レベルを指定します。n の値は次のとおりです:

詳細は、『ユーザーズ・ガイド Vol II: アプリケーションの最適化』の「ベクトル化の概要」(および関連セクション) を参照してください。

-warn all、-warn none、-nowarn

デフォルト: カスタム (個別に指定)。 

コンパイラの診断レベル。次のオプションがあります:

-warn all を指定すると、すべての警告メッセージが表示されますが、-warn errors または -warn stderrors は設定しません。すべての追加検証を実行し、診断の重大度をオブジェクト・ファイルの生成を妨げるレベルに上げるには、-warn all -warn errors または -warn all -warn stderrors を指定します。

-warn-warn all を指定することと同じです。

-nowarn は-warn none を指定することと同じです。

-warn [no]alignments

デフォルト: -warn alignments

自然にアライメントが合っていないデータに対し警告メッセージを発します。

-warn [no]declarations

デフォルト: -warn nodeclarations

宣言されていない記号に対してエラー・メッセージを表示します。このオプションは、暗黙的な Fortran 規則を使用するのではなく、デフォルトの型を未定義にします (IMPLICIT NONE)。-u オプションも参照してください。

-warn [no]errors

デフォルト: -warn noerrors

標準警告を含むすべての警告診断をエラー診断に変更することで、すべての警告をエラーとして扱います。

-warn [no]general

デフォルト: -warn general

代替構文: -W1 (すべての警告を表示)、-W0-w (すべての警告を非表示)

コンパイラからのすべての情報レベル診断メッセージおよび警告レベル診断メッセージを表示します。

-warn nogeneral-nowarn-W0 または -w を指定するとすべての警告を非表示にできます。

-warn [no]ignore_loc

デフォルト: -warn noignore_loc

引数から %LOC が削除されると警告メッセージを表示します。

-warn [no]stderrors

デフォルト: -warn nostderrors

Fortran 標準に違反する警告を警告ではなく、エラーとして扱います。

-warn stderrors を指定すると -stand f95 を設定します。

Fortran 90 標準に対する違反をエラーにする場合には、-stand f90 とともにこのオプションを指定します。

-warn [no]truncated_source

デフォルト: -warn notruncated_source

固定形式ソースファイルでカラムの幅が最大値を超えるステートメント・フィールドを持つソース行を読み取る際に、警告メッセージを表示します。固定形式ファイルのカラム幅の最大値は 72、80、または132 で、-extend_source オプションを設定するかしないかにより異なります。-warn truncated_source オプションは、切り捨てには影響ありません。最大カラム幅を超える行は常に切り捨てられます。-warn truncated_source オプションは、自由形式のソースファイルには適用されません。

-warn [no]uncalled

デフォルト: -warn uncalled

文関数が呼び出されない場合に警告メッセージを表示します。

-warn [no]unused

デフォルト: -warn nounused

宣言されているが、使用されていない変数に対して警告メッセージを表示します。

-warn [no]usage

デフォルト: -warn usage

代替構文: -cm (-warn nousage と等価)

問題のありそうなプログラミングに対するメッセージを非表示にします。

問題のありそうなプログラミングは、許容されるにせよ、プログラミング・エラーの結果であることがよくあります。例えば、-warn usage は、継続文字またはHollerith リテラルの最初の部分が、ステートメント・フィールドが終わる前に、末尾の空白で終わっているような場合です。