アルファベット順に説明します。
デフォルト: -ansi_alias
コンパイラは、プログラムが Fortran 95 標準の別名規則に準拠していると仮定します。
例えば、実数型のオブジェクトは、整数型としてアクセスできません。データ型およびデータ型定数の規則についての詳細は、『Language Reference』(英語) の「Data Types, Constants, and Variables」を参照してください。
このオプションは、次の点を前提にしてコンパイラに指示します。
配列は、配列の外部からアクセスされません。
ポインタを非ポインタ型にキャストしません。また、その逆もしません。
2 つの異なるスカラ型のオブジェクトへの参照にはエイリアスを設定できません。例えば、整数型のオブジェクトは実数型のオブジェクトと、または実数型のオブジェクトは倍精度型のオブジェクトとエイリアスの設定はできません。
プログラムが上記の条件を満たす場合、-ansi_alias オプションを設定することでプログラムの最適化が向上します。ただし、プログラムが上記の条件を満たさない場合、コンパイラが誤ったコードを生成する可能性があるため、-ansi_alias- でこのオプションを無効にする必要があります。
デフォルト: -openmp の指定の有無によりデフォルトは異なります。
OpenMP Fortran API により条件付きコンパイルが有効になります。"!$space" が自由形式ソースにある時、または "!$spaces" が固定形式のカラム 1 にある時は、残りの行は Fortran 行として受け付けられます。
-openmp が指定された場合、デフォルトは -assume cc_omp です。指定されていない場合は、デフォルトは -assume nocc_omp です。
-assume オプションをオフにします。
デフォルト: オフ
ゼロに初期化された変数の BSS 内への配置を無効にします。
デフォルトでは、明示的にゼロに初期化される変数は BSS セクションに配置されます。このオプションを使用すると、明示的にゼロに初期化されるどの変数でも必要に応じて DATA セクションに配置することができます。
-bss_init オプションはありません。
デフォルト: -ccdefault default
ユニット 6 および * で使用されるキャリッジ制御の種類を指定します。
keyword は以下のいずれかです。
default デフォルトのキャリッジ設定を使用するように指定します。このオプションは -vms
オプションの影響を受ける場合があります。
-vms -ccdefault default が指定されている場合、ファイルの書式が設定されていて、なおかつユニットが端末に結合されていると、キャリッジ制御は fortran をデフォルトとして設定します。
-novms -ccdefault default が指定されている場合、キャリッジ制御は list をデフォルトとして設定します。
fortran 最初の文字を標準 Fortran として解釈します。
list レコード間にラインフィードを追加します。
none キャリッジ制御を行いません。
デフォルト: オフ
拡張デバッグの設定を指定します。このオプションを使用するには、-g オプションも指定する必要があります。
デフォルト: オフ
ドライバ・ツール・コマンドを表示します。ツールを実行しません。-v オプションも参照してください。
デフォルト: オフ
デフォルトに代わるダイナミック・リンカ (file) を指定します。
デフォルト: オフ (-fpic-)
位置に依存しないコードを生成します。Itanium® ベース・システムで共有オブジェクトをビルドする際に必要です。
完全なシンボル・プリエンプションを指定します。グローバル・シンボル定義は、明示的に他の方法で指定されなければ、グローバル・シンボル参照と同様に default 可視属性 (つまり、プリエンプト可能) になります。
「共有ライブラリの作成」も参照してください。
デフォルト: オフ
コンパイル単位をメイン・プログラムのコンポーネントとして処理し、共有可能オブジェクトの一部としてリンクしないように指示します。
メイン・プログラムで定義されたシンボルはプリエンプトできないため、これによりコンパイラは default 可視属性で宣言されたシンボルを protected 可視属性であるかのように扱います。つまり、fminshared は fvisibility=protected を意味します。
コンパイラは位置に依存しないコードをメイン・プログラム用に生成する必要はありません。グローバル・オフセット・テーブル (GOT) のサイズを減らしてメモリのトラフィックを減らす、絶対アドレス指定を使用することができます。
グローバル・シンボルのデフォルトの可視属性を指定します (-fvisibility=keyword)。または、ファイル内のシンボルの可視属性を指定します (-fvisibility-keyword=file)。(2 つめの形式は 1 つめの形式を上書きします)。
keyword は、設定される可視属性を指定します。次のいずれかの可視属性を設定できます。
default - 他のコンポーネントはシンボルを参照することができます。また、そのシンボル定義を別のコンポーネントの同じ名前の定義で上書き (プリエンプト) できます。
extern -シンボルは別のコンポーネントで定義されているかのように扱われます。 また、シンボルは別のコンポーネントの同じ名前の定義で上書きできます。
hidden - 他のコンポーネントは、直接、シンボルを参照できません。ただし、アドレスを間接的に他のコンポーネントに渡すことができます。
internal - 直接的にも間接的にも定義コンポーネントの外部では参照できません。
protected - 他のコンポーネントはシンボルを参照できますが、別のコンポーネントにある同じ名前の定義でシンボル定義を上書きすることはできません。
file は、設定するシンボルのリストを含むファイルのパス名です。シンボルは、可視属性を空白 (空白、タブ、改行) で区切られます。
デフォルト: オフ
デバッガで使用されるシンボリック・デバッグ情報と行番号をオブジェクト・ファイルに生成します。
すべてのコマンドライン・オプションについて簡単な情報を表示します。
デフォルト: オフ
インライン・コード用に拡張ソース位置情報を出力します。この情報があると、命令のソース位置を報告するときに精度が高くなります。また、関数呼び出しのトレースバックに役立つ拡張デバッグ情報も出力します。インテル・デバッガ (idb) は、この情報を使用してインライン関数の呼び出しフレームのシミュレーションを表示します。
このオプションをデバッグ用に使用するには、-g も指定する必要があります。
デフォルト: -logo (起動バナーを表示)
起動バナーを表示します。
このオプションは、コマンドラインの任意の場所で指定できます。
起動バナーは次の情報を表示します。
ID: コンパイラ固有の識別番号
x.y.z: コンパイラのバージョン
years: ソフトウェアの著作権が保護される年
デフォルト: オフ
メイン・プログラムが Fortran で記述されていない場合に指定します。例えば、メイン・プログラムが C で記述されていて、インテル® Fortran サブプログラムを呼び出す場合、ifort コマンドでプログラムをコンパイルする際に -nofor_main を指定します。-nofor_main を指定することで、for_main.o をプログラムにリンクしないようにします。これは、リンク時のスイッチです。
-nofor_main を省略した場合、メイン・プログラムは Fortran プログラムでなければなりません。
デフォルト: オフ
INCLUDE 文で指定されたファイルを /usr/include で検索しないようにします。
このオプションを -Idir オプションとともに指定できます。このオプションは、cpp(1) 動作に影響を与えません。また、Fortran 95 および Fortran 90 の USE 文とも関係ありません。
デフォルト: オフ
OpenMP* アプリケーションの解析を有効にします。このオプションを使用するには、あらかじめインテル® スレッド化ツールの 1 つである、スレッド・プロファイラをインストールしておく必要があります。スレッド化ツールがインストールされていない場合、このオプションは効果がありません。評価版の入手方法など、スレッド・プロファイラに関する詳細は、次のインテル® ソフトウェア開発製品 Web サイトを参照してください: http://www.intel.co.jp/jp/developer/software/products/
デフォルト: -nopad
変数と配列のメモリ・レイアウトの変更を有効にします。
-pad オプションは、構造体と派生型に適用されたときには、事実上、-align と同じです。ただし、共通ブロック、派生型、 シーケンス形式にも適用されるため、-pad の方が有効範囲が広くなります。
デフォルト: オフ
浮動小数点の除算の精度を向上させます。速度に多少影響を与えます。
デフォルト: オフ
浮動小数点から整数への変換で丸めモードの変更を有効にします。浮動小数点から整数への変換が速くなります。
デフォルト: オフ
long 型と pointer 型のビットサイズを 64 ビットに想定します。
デフォルト: オフ
リンク時に使用する標準起動ファイルを指定します。
-startfiles オプションはありません。
デフォルト: オフ
代替構文: -y および -syntax
ソースファイルの構文のみを検証するように要求します。コードは生成されません。
デフォルト: オフ
リンカに file からリンクコマンドを読み取るように指示します。
デフォルト: オフ
filename を Fortran ソースファイルとしてコンパイルするように指定します。このオプションは、拡張子が非標準 (つまり、.F、.FOR または .F90 のいずれかではないもの) の Fortran ファイルがある場合に使用します。
デフォルト: オフ
マルチスレッド・アプリケーションの解析を有効にします。このオプションを使用するには、あらかじめインテル・スレッド化ツールの 1 つである、インテル® スレッド・チェッカーをインストールしておく必要があります。スレッド化ツールがインストールされていない場合、このオプションは効果がありません。評価版の入手方法など、インテル・スレッド・チェッカーに関する詳細は、次のインテル・ソフトウェア開発製品 Web サイトを参照してください: http://www.intel.co.jp/jp/developer/software/products/
デフォルト: オフ
代替構文: -implicitnone
IMPLICIT NONE がデフォルトで設定されるように指定します。-warn [no]declarations も参照してください。
デフォルト: オフ
ドライバ・ツール・コマンドを表示し、ツールを実行します。-dryrun オプションも参照してください。
デフォルト: なし
コンパイラのバージョン情報を表示します。
デフォルト: オフ
Fortran コマンドとコンパイラのバージョン・テキストを出力します。
デフォルト: オフ
オプション (option1、option2、その他で指定) を処理用にリンカに渡します。
デフォルト: オフ
代替構文: -nostdinc
インクルード・ファイルの検索から標準ディレクトリを除外します。コンパイラが FPATH 環境変数で指定されたデフォルトのパスを検索しないようにします。
デフォルト: オフ
リンカに直接渡される値 (value) です。