-x{K|W|N|B|P} オプションは、プログラムを特定のインテル® プロセッサ向けに最適化します。生成されるコードには、他のプロセッサでサポートされない機能の無条件の使用が含まれることがあります。
オプション |
最適化の対象 |
-xK |
インテル® Pentium® III プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。 |
-xW |
インテル Pentium 4 プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。 |
-xN |
インテル Pentium 4 プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。メイン・プログラムがこのオプションを使用してコンパイルされると、プログラムは互換性のないプロセッサを検出して、実行時にエラー・メッセージを出力します。このオプションは、インテル・プロセッサ固有の最適化に加えて新しい最適化も有効にします。 |
-xB |
インテル Pentium M プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。メイン・プログラムがこのオプションを使用してコンパイルされると、プログラムは互換性のないプロセッサを検出して、実行時にエラー・メッセージを出力します。このオプションは、インテル・プロセッサ固有の最適化に加えて、新しい最適化も有効にします。 |
-xP |
ストリーミング SIMD 拡張命令3 (SSE3) をサポートするインテル Pentium 4 プロセッサ。メイン・プログラムがこのオプションを使用してコンパイルされると、プログラムは互換性のないプロセッサを検出して、実行時にエラー・メッセージを出力します。このオプションは、インテル・プロセッサ固有の最適化に加えて、新しい最適化も有効にします。 |
インテル以外から提供されている x86 プロセッサ上でプログラムを実行する場合は、-x{K|W|N|B|P} オプションを指定しないでください。
例
次の呼び出しは、インテル Pentium 4 プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ向けに myprog.f をコンパイルします。生成されるバイナリは、Pentium プロセッサ、Pentium Pro プロセッサ、Pentium II プロセッサ、Pentium III プロセッサ、MMX® テクノロジ Pentium® プロセッサ、およびインテル以外から提供されている x86 プロセッサ上では正常に実行されない可能性があります。ifort -xN myprog.f
注
-x{K|W|N|B|P} を使用してコンパイルされたプログラムを互換性のないプロセッサ上で実行すると、不正な命令例外や他の予期しない動作が発生することがあります。-xN、-xB、または -xP を使用してコンパイルされたプログラムを、サポートされていないプロセッサ (上の表を参照) 上で実行すると、次のランタイム・エラーが表示されます:
Fatal error: This program was not built to run on the processor in your system.