設定ファイル と応答ファイル は、同じコマンドを何度も入力する手間を省く点では同じです。(応答ファイルは、間接コマンドファイルとしても知られています。) 次に、各ファイルについて説明します。
設定ファイル (.cfg) を使用することにより、次のことが可能になります:
コマンドライン・オプションを入力する時間を短縮できます。
よく使用されるコマンドの整合性を保証します。
設定ファイルには、あらゆるコマンドライン・オプションを挿入できます。コンパイラは、設定ファイルに記述されたオプションを上から順番に処理し、次にコンパイラの起動時に指定されたコマンドライン・オプションを処理します。
注
設定ファイルに記述されたオプションは、コンパイラを実行するたびに使用されます。他のプロジェクトで、異なるオプションを使用する必要がある場合は、応答ファイルを使用してください。
デフォルトでは、ifort.cfg という名前の設定ファイルが使用されます。
このファイルは、コンパイラの実行ファイルが格納されているディレクトリにあります。
別の場所にある他の設定ファイルを使用する場合は、IFORTCFG 環境変数を使用し、その設定ファイルのディレクトリとファイル名を指定します。
以下に設定ファイルのサンプルを示します。ポンド記号 (#) は、その行がコメント行であることを示します。
## Example ifort.cfg file
##
## Define preprocessor macro MY_PROJECT.
-DMY_PROJECT
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## Set extended-length source lines.
-extend_source
##
## Set maximum floating-point significand precision.
-pc80
##
応答ファイル (間接コマンドファイルとしても知られています) を使用することにより、次のことが可能です:
プロジェクトごとに、特定のコンパイルで使用するオプションを指定できます。
この情報を個々のファイルに保存できます。
応答ファイルは、コマンドラインでオプションとして呼び出します。応答ファイルで指定したオプションは、コマンドライン上の応答ファイルが呼び出された場所に挿入されます。
応答ファイルは、設定ファイルと同じように、次のことが可能です:
コマンドライン・オプションを入力する時間を短縮できます。
よく使用されるコマンドの整合性を保証します。
設定ファイルに記述されたオプションは、コンパイラを実行するたびに使用されます。これに対して、応答ファイルは、個々のプロジェクトごとにオプションを維持できます。
応答ファイル (または間接コマンドファイル) では、1 行にオプションまたはファイル名をいくつも記述できます。同じコマンドラインで、複数のファイルを参照することもできます。
応答ファイルを使用するには、次の構文を使用します:
ifort @responsefile [@responsefile2...]
注
コマンドラインでは、応答ファイル名の前にアットマーク (@) を入力する必要があります。