ライブラリ・オプション

ライブラリ・オプションを設定することで、アプリケーションで使用するライブラリを指定できます。

ライブラリ・オプションの説明

-no_cpprt

デフォルト: -cxxlib-icc (インテル® C++ ライブラリを使用します)

C++ ランタイム・ライブラリをリンクしません。

このオプションは GNU との互換性を維持するために存在し、リンク時の cpp ランタイム・ライブラリの使用を無効にします。-cpprt および -yes_cpprt オプションは存在しません。

-nodefaultlibs

デフォルト: オフ (デフォルトのライブラリをインクルードします)

リンク時に標準ライブラリを使用します。

このオプションは GNU との互換性を維持するために存在します。-defaultlibs オプションは存在しません。

-nostdlib も参照してください。

-i_dynamic

デフォルト: オフ

インテルが提供するライブラリへ動的にリンクします。

-Ldir

デフォルト: オフ

リンカがライブラリを検索するディレクトリ dir を指定します。

-[no]threads

デフォルト: -nothreads

マルチスレッド・ライブラリをリンクさせるかどうかを指定します。

-threads を指定すると、-reentrancy threaded オプションが有効になります。

-nostdlib

デフォルト: オフ

リンク時に標準ライブラリおよび起動ファイルを使用します。

このオプションは GNU との互換性を維持するために存在します。-stdlib は存在しません。

-shared

デフォルト: オフ

実行ファイルの代わりに、動的共用ファイル (DSO) をビルドします。

「共有ライブラリの作成」も参照してください。

-shared-libcxa

インテルが提供する libcxa C++ ライブラリを動的にリンクします。

デフォルトでは、libcxa ライブラリは動的にリンクされます。(インテルが提供するすべての C++ 関連のライブラリは、デフォルトで動的にリンクされます)。-static オプションを使用し、libcxa ライブラリに対して指定した -static オプションの効果を無効にするときに、このオプションは役立ちます。

このオプションは、-static-libcxa と逆の効果を持ちます。

-static-libcxa

インテルが提供する libcxa C++ ライブラリを静的にリンクします。

デフォルトでは、libcxa ライブラリは動的にリンクされます。(インテルが提供するすべての C++ 関連のライブラリは、デフォルトで動的にリンクされます)。このオプションを使用することにより、libcxa を静的にリンクできます。このとき、デフォルト動作である標準ライブラリへのリンクも可能です。

-shared-libcxa オプションも参照してください。

-static

デフォルト: オフ

代替構文: -non_shared

共有ライブラリ (.so ファイル) とリンクしないようにします。