クイック・リファレンス・ガイド (アルファベット順)

次の表は、コンパイルに使用できるオプションについて説明しています。各オプションについての詳細は、『インテル® Fortran コンパイラ・ユーザーズ・ガイド』の Vol. I と Vol. II および ifort の man ページを参照してください。

次のラベルが示されたコンパイラ・オプションは、特定のシステムでのみ利用可能です。

ラベル

意味

i32

IA-32 ベース・システムで利用可能なオプションです。

i32em

インテル® エクステンデッド・メモリ 64 テクノロジ (インテル® EM64T) 対応の IA-32 ベース・システムで利用可能なオプションです。

i64

Itanium® ベース・システムで利用可能なオプションです。

ラベルがない場合、そのオプションはすべてのサポートされているシステムで利用可能です。

ラベルに "のみ" とある場合、そのオプションはラベルで示されたシステムでのみ利用可能です。

このバージョンで追加されたオプションは、(*新規) としてマークされています。機能の変更はない新規のキーワードが追加された場合、そのキーワード値の周辺にこのマークが表示されます。新規のキーワードによって機能が追加される場合は、このキーワードを持つオプションは別のエントリに配置され、(*新規) としてマークされます。

この表で使用されている表記については、「表記規則」を参照してください。

オプション

説明

デフォルト

-1

DO ループの反復を少なくとも 1 回実行します (-onetrip オプションと同じです)。このオプションは、-f66 と同じ効果があります。

オフ

-66

FORTRAN-66 セマンティクスを使用するようにコンパイラに指示します (-f66 オプションと同じです)。

-nof66

-72, -80, -132

各固定形式ソース行のステートメント・フィールドの終点を、列番号 72、80、または 132 として処理します。オプション -132 は、-extend_source オプションと同じです。

-72

-align keyword

データ項目をアライメントする方法をコンパイラに指示します。
keyword
: all, none,
[no]commons
,
[no]
dcommons,
[no]records
,
rec
nbyte,
[no]sequence

これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

-align nocommons
-align nodcommons

-align records
-align nosequence

-ansi_alias-

プログラムが Fortran 95 標準の別名規則に準拠していないと仮定するようにコンパイラに指示します。

-ansi_alias

-arch keyword
(i32 のみ)

コンパイラが命令を生成するアーキテクチャのバージョンを決定します。
keyword
:
pn1
- インテル® Pentium® プロセッサ向けに最適化します。
pn2
- インテル Pentium Pro プロセッサ、インテル Pentium II プロセッサ、およびインテル Pentium III プロセッサ向けに最適化します。
pn3
- -arch pn2 オプションを指定した場合と同じです。
pn4
- インテル Pentium 4 プロセッサ向けに最適化します。
SSE
- ストリーミング SIMD 拡張命令 (SSE) をサポートするインテル Pentium 4 プロセッサ向けに最適化します。
SSE2
- ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (SSE2) をサポートするインテル Pentium 4 プロセッサ向けに最適化します。

-arch pn4

-assume keyword

コンパイラによって行われる仮定を指定します。
keyword
: none, [no]bscc, [no]buffered_io,
[no]byterecl
,
[no]cc_omp
,
[no]dummy_aliases
,
[no]minus0
,
[no]protect_constants
,
[no]source_include
,
[no]underscore

-openmp が指定された場合、-assume cc_omp が設定されます。
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ
(-assume none)

-auto

SAVE として宣言されていない変数をランタイム・スタックに配置します (-automatic または -nosave と同じです)。
-recursive または -openmp を指定した場合、デフォルトは -auto です。

-auto_scalar

-auto_ilp32
(i32em, i64)

32 ビット・アドレス空間を超えることができない (32 ビット・ポインタを使用する) アプリケーションを指定します。このオプションを使用するには、-ipo も指定する必要があります。

インテル EM64T システムでは、-xP または -axP も指定しない限り、このオプションは効果がありません。

32 ビット・アドレス空間 (2**32) を超えることができるプログラムで -auto_ilp32 オプションを使用すると、プログラム実行時に予期しない問題が発生することがあります。

オフ

-auto_scalar

INTEGER、REAL、COMPLEX、または LOGICAL 組込み型のローカル・スカラ変数を、AUTOMATIC にします。このオプションと一緒に -save-auto または -automatic を指定することはできません。

-recursive または
-openmp が指定されていない限りオン

-autodouble

REAL 変数を REAL (KIND=8) として定義します。このオプションは、-r8 を指定するのと同じです。

オフ

-automatic

SAVE として宣言されていない変数をランタイム・スタックに配置します (-auto または -nosave と同じです)。
-recursive または -openmp を指定した場合、デフォルトは -auto です。

-auto_scalar

-ax{K|W|N|B|P}
(i32, i32em)

パフォーマンス上の利点がある場合、プロセッサ固有のコードを生成します。 プロセッサの種類は以下の値のいずれか 1 つで示されます。

K - インテル Pentium III および互換性のあるインテル® プロセッサ。

W - インテル Pentium 4 プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。

N - インテル Pentium 4 プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。

B - インテル Pentium M プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。

P - ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (SSE3) をサポートするインテル Pentium 4 プロセッサ。

インテル EM64T システムでは、-axP および -axW オプションのみ利用できます。

詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ

-Bdynamic

ランタイム時にライブラリの動的リンクを有効にします。静的なリンクに比べ、実行ファイルは小さくなります。

オフ

-Bstatic

ユーザのライブラリとの静的リンクを有効にします。

オフ

-c

オブジェクト (.o) ファイルへのコンパイルのみ行い、リンクを行わないようにコンパイラに指示します。

オフ

-CB

配列の添字および部分文字列の参照が宣言された範囲内であることを確認するランタイム・チェックを行います。-check bounds オプションと同じです。

オフ

-ccdefault keyword

ユニット 6 および * で使用されるキャリッジ制御の種類を指定します。
keyword
: default, fortran, list, または none
デフォルト設定は -vms オプションの影響を受ける場合があります。
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

-ccdefault default

-check keyword

ランタイム時の状態を確認します。
keyword
: all, none, [no]arg_temp_created, [no]bounds, [no]format, [no]output_conversion
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ
(-nocheck または
-check none
)

-cm

問題のありそうなプログラミングに対するすべてのメッセージを非表示にします (-warn nousage オプションと同じです)。

オフ (-nocm)

-common_args

プロシージャへの仮引数が他の仮引数と、または参照結合、ホスト結合、または共通ブロックを使用して共有した変数とメモリ位置を共有していると仮定するようにコンパイラに指示します。-assume dummy_aliases を指定した場合と同じです。

オフ (-no
common_args
)

-complex_limited_
range[-]

複素数のデータ・タイプを使用するいくつかの算術演算で、基本代数展開の使用を有効にします。このオプションを使用すると、複素数算術を多く使用するプログラムにおいてパフォーマンスが向上する場合があります。ただし、指数範囲の極値が正しく計算されない可能性があります。

オフ
(-complex_
limited_
range-
)

-convert keyword

数値データが含まれている書式なしファイルの形式を指定します。
keyword
: big_endian, cray, fdx, fgx, ibm, little_endian, native, vaxd, vaxg

-convert native

-cpp

コンパイル前に Fortran プリプロセッサをソース・ファイルで実行します (-fpp オプションと同じです)。

オフ (-nocpp)

-Dname
-D
name[=value]

name を条件付きコンパイル・ディレクティブまたは Fortran プリプロセッサ (-fpp) で使用する定義として指定します。value は整数、または二重引用符で区切られた文字列のいずれかです (例えば、
-Dname="string"
)。定義がない場合、name は "1" として定義されます。

オフ

-d_lines

ソース・コードの列 1 の文字 D で示されたデバッグ文をコンパイルします。-DD を指定した場合と同じです。

オフ (-nod_lines)

-DD

ソース・コードの列 1 の文字 D で示されたデバッグ文をコンパイルします。-d_lines を指定した場合と同じです。

オフ

-debug keyword (*新規)

デバッグを拡張する設定を指定します。これらのオプションを使用するには、-g も指定する必要があります。
keyword
: variable_locations
このキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ

-double_size size

DOUBLE PRECISION 型および DOUBLE COMPLEX 型の宣言、定数、関数、および組込み関数のサイズを定義します。
size
は、64 または 128 のいずれかです。

-double_size 64

-dryrun

ドライバ・ツール・コマンドを表示します。ツールを実行しません。

オフ (-nodryrun)

-dynamic-linkerfile

デフォルト以外の file のダイナミック・リンカを指定します。

オフ

-dyncom "a,b,c"

ランタイムで指定された COMMON ブロックの動的割り当てを有効にします。引用符が必要です。

オフ

-E

出力を stdout に送るように Fortran プリプロセッサに指示します。

オフ

-e90

非標準 Fortran 90 に対して、警告の代わりにエラーを表示します。

オフ

-e95

非標準 Fortran 95 に対して、警告の代わりにエラーを表示します。

オフ

-EP

#line ディレクティブを省略して、出力を stdout に送るように Fortran プリプロセッサに指示します。

オフ

-[no]error_limit n

コマンドラインで指定した 1 つのファイルで許容されるエラーまたは致命的なエラーの数の最大値を指定します。-noerror_limit を指定すると、許容されるエラーの数に制限はありません。

-error_limit 30

-extend_source [size]

固定形式ソース・ファイルのステートメント・フィールドの終点を制御するために、列番号を指定します。
size
は、72、80、または 132 のいずれかです。
-noextend_source を指定すると、列のサイズは 72 です。-extend_source をサイズ (size) なしで指定すると、-extend_source 132 を指定した場合と同じになります。

オフ (-no
extend_source
)

-F

出力をファイルに送るように Fortran プリプロセッサに指示します (-preprocess_only および -P オプションと同じです)。このオプションを使用するには、-fpp も指定する必要があります。

オフ

-f66

FORTRAN-66 セマンティクスを使用するようにコンパイラに指示します。デフォルトの場合、Fortran 95 セマンティクスが使用されます。
詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ (-nof66)

-f77rtl

インテル Fortran の代わりに FORTRAN 77 のランタイム動作を使用するようにコンパイラに指示します。
詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ
(-nof77rtl)

-fast

プログラム全体の速度を最大限にします。

Itanium ベース・システムでは、-O3-ipo、および -static オプションが設定されます。IA-32 システムおよびインテル EM64T システムでは、-O3-ipo-static、および -xP オプションが設定されます。

IA-32 システムでは、-xP オプション付きでコンパイルされたプログラムは非互換のプロセッサを検出し、実行時にエラー・メッセージを出力する点に注意してください。

オフ (-nofast)

-fcode_asm

オプションのマシン・コード注釈を含むアセンブリ・ファイルを生成します。このオプションを使用するには、-S も指定する必要があります。

オフ

-FI

ソース・ファイルが固定形式であることを指定します (-fixed オプションと同じです)。

オフ

-fixed

ソース・ファイルが固定形式であることを指定します (-FI オプションと同じです)。デフォルトでは、ソース・ファイルの形式はファイル・サフィックスによって決定されます。

オフ

-fltconsistency

浮動小数点の一貫性を向上させます。デフォルト設定では、浮動小数点数の結果の一貫性が多少損なわれますが、精度とランタイム・パフォーマンスが向上します。
詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ (-no
fltconsistency
)

-fminshared

コンパイル単位をメイン・プログラムのコンポーネントとして処理し、共有可能なオブジェクトの一部としてリンクしないように指定します。

オフ

-fno-alias

プログラム内のエイリアシングを仮定しないように指定します。

-falias

-fno-fnalias

関数内のエイリアシングを仮定しないで、複数の呼び出しにわたるエイリアシングを仮定するように指定します。

-ffnalias

-fnsplit
(i64 のみ)

-prof_use も指定されている場合に関数分割を有効にします。指定されていない場合、デフォルト値ではルーチン内の分割は無効になりますが、関数のグループ化は有効なままです。

オフ (-fnsplit-)

-fp
(i32, i32em)

EBP レジスタを汎用レジスタではなくスタック・フレーム・プリンタとして使用できるようにします。

オフ (-fp-)

-fp_port
(i32 のみ)

浮動小数点演算の後に、浮動小数点の結果を丸めます。そのため、代入時と型変換時にユーザが宣言した精度に丸められます。速度に多少影響があります。
デフォルトでは、浮動小数点演算の結果を高精度で維持します。これにより、浮動小数点演算の結果の一貫性が多少損なわれますが、より良いパフォーマンスを得ることができます。

オフ

-fpconstant

倍精度変数に代入された単精度定数のために、精度を倍精度に拡張するようにコンパイラに指示します。

オフ
(-nofpconstant)

-fpen

メイン・プログラムのランタイム時の浮動小数点例外処理を制御します。n は、0、1、または 3 のいずれかです。
0
- 浮動小数点アンダーフローの結果をゼロに設定します。他の浮動小数点例外は、実行を終了します。
1
- 浮動小数点アンダーフローの結果をゼロに設定します。他の浮動小数点例外は、例外値 (符号付き無限大または NaN) を生成して、実行を続けます。
3
- すべての浮動小数点例外は、例外値 (符号付き無限大、デノーマル、または NaN) を生成して、実行を続けます。-ftz も参照してください。

-fpe3

-fpic

位置に依存しないコードを生成します。-fPIC として指定することもできます。
Itanium ベース・システムで共有オブジェクトをビルドする場合、このオプションを必ず使用する必要があります。

オフ

-fpp

コンパイル前にソース・ファイルで Fortran プリプロセッサを実行します。

オフ

-fpscomp [keyword]

Microsoft* Fortran PowerStation またはインテル Fortran との互換性のレベルを指定します。
keyword
: all, none, [no]filesfromcmd, [no]general, [no]ioformat, [no]libs, [no]ldio_spacing, [no]logicals
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

all および nolibs:
-fpscomp libs

その他:
-fpscomp none

-fpstkchk
(i32 のみ)

FP (浮動小数点) スタックが予測された状態であることを保証するためにすべての関数呼び出しの後に補足コードを生成します。デフォルトでは、チェックは行われません。
詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ

-FR

ソース・ファイルが自由形式であることを指定します (-free オプションと同じです)。

ソース・ファイルの拡張子に基づきます。

-fr32
(i64 only)

上位の浮動小数点レジスタの使用を無効にします。浮動小数点レジスタのうち下位 32 個だけを使用します。

オフ

-free

ソース・ファイルが自由形式であることを指定します (-FR オプションと同じです)。デフォルトでは、ソース・ファイルの形式はファイル・サフィックスによって決定されます。

オフ

-fsource_asm

オプションのマシン・コード注釈を含むアセンブリ・ファイルを生成します。このオプションを使用するには、-S も指定する必要があります。

オフ

-ftz

浮動小数点アンダーフローの結果をゼロに設定します。
Itanium ベース・システムでは、-O3 オプションを指定すると -ftz オプションが設定されます。

オフ
(-ftz-)

-fverbose-asm

コンパイラ注釈を含むアセンブリ・ファイルを生成します。コンパイラ注釈には、オプションやバージョン情報などが含まれています。このオプションを使用するには、-fverbose-asm を設定する -S オプションも指定する必要があります。-S を指定するときに、このデフォルト設定を適用したくない場合は -fnoverbose-asm を指定します。

オフ
(-fnoverbose-asm)

-fvisibility=keyword
-fvisibility-
keyword
=
file

最初の形式は、グローバル・シンボルのデフォルトの可視属性を指定します。

2 番目の形式は、ファイル内にあるシンボルの可視属性を指定します (この形式は最初の形式よりも優先されます)。
file
は、設定するシンボルのリストを含むファイルのパス名です。シンボルは、空白 (空白、タブ、改行) で区切られます。

keyword: external, default, protected, hidden, and internal
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ

-g

シンボリック・デバッグ情報をオブジェクト・ファイル内に生成します。このコンパイラでは、アセンブリ・ファイル中にデバッグ情報を生成できません。-g オプションを指定すれば、アセンブリ・ファイルには含まれないデバッグ情報が、生成されるオブジェクト・ファイルには含まれることになります。

IA-32 システムでは、-g または -O0 オプションを指定すると、自動的に -fp オプションが有効になります。詳細は、『インテル® Fortran コンパイラ・ユーザーズ・ガイド Vol II』の「最適化とデバッグ」を参照してください。

オフ

-help

コンパイラ・オプションのリストを出力します。

オフ

-Idir

モジュール・ファイル (USE 文) およびインクルード・ファイル (INCLUDE 文) を検索するディレクトリを、インクルード・パスに追加します。

オフ

-i_dynamic

インテルのライブラリを動的にリンクします。

オフ

-i{2|4|8}

整数および論理変数のデフォルトのサイズを 2、4、または 8 バイトに指定します (-integer_size {16|32|64} と同じです)。

-integer_size 32

-implicitnone

変数のデフォルト型を未定義 (IMPLICIT NONE) に設定します。-u オプションと同じです。

オフ

-inline_debug_info

インライン・コードの拡張ソース位置情報を出力します。関数呼び出しのトレースバックに役立つ拡張デバッグ情報も提供します。デバッグ用にこのオプションを使用するには、-g も指定する必要があります。

オフ

-intconstant

Fortran 95/90 セマンティクスではなく、FORTRAN 77 セマンティクスを使用して整数定数の KIND を決定するようにコンパイラに指示します。

オフ
(-no
intconstant
)

-integer_size size

整数および論理変数のデフォルトのサイズを指定します。size は、16、32、または 64 のいずれかです。

-integer_size 32

-ip

単一ファイルのプロシージャ間の最適化を有効にします。このオプションを指定すると、コンパイラは現在のソース・ファイル内で定義されている関数への呼び出しについて関数のインライン展開を実行します。

オフ

-ip_no_inlining

-ip によって有効にされた全体または部分的なインライン展開を無効にします。このオプションを使用するには、-ip または -ipo を指定する必要があります。

オフ

-ip_no_pinlining

部分的なインライン展開を無効にします。このオプションを使用するには、-ip または -ipo を指定する必要があります。

オフ

-IPF_fltacc
(i64 のみ)

浮動小数点の精度に影響を与える最適化を無効にします。デフォルト設定では、コンパイラは浮動小数点の精度を低下する最適化を適用する場合があります。-IPF_fltacc または -mp を使用して浮動小数点の精度を高める場合、いくつかの最適化を無効にしなければなりません。

オフ
(-IPF_fltacc-)

-IPF_flt_eval_
method0

(i64 のみ)

プログラムで宣言された変数型によって指定された精度で、浮動小数点式の演算子に関する表現を評価するようにコンパイラに指示します。デフォルトでは、中間浮動小数点式は高い精度で保たれます。

オフ

-IPF_fma
(i64 のみ)

浮動小数点乗算と加算/減算の組み合わせを有効にします。また、浮動小数点積和/積差演算を 1 つの演算命令で行うことを有効にします。コンパイラは可能な限り、これらの演算を縮約します。しかし、-mp が指定されると、これらの縮約は無効になります。

オフ
(-IPF_fma-)

-IPF_fp_relaxed (*新規)
(i64 のみ)

divide や sqrt のような数学関数について、より高速で少し精度が低いコード・シーケンスを使用します。厳密な IEEE* 精度と比較した場合、このオプションを使用すると、関数で実行される浮動小数点計算の精度が少し低くなります (通常は、最下位の桁に制限されます)。

オフ
(-IPF_fp_relaxed-)

-IPF_fp_speculation
mode

(i64 のみ)

次のいずれかのモード (mode) で、浮動小数点演算のスペキュレーションを設定します。
fast
: 浮動小数点演算をスペキュレーションします。
safe
: 安全な場合のみ浮動小数点演算のスペキュレーションを有効にします。
strict
: off を指定した場合と同じです。
off
: 浮動小数点演算のスペキュレーションを無効にします。

-IPF_fp_
speculation

fast

-ipo[n]

(ファイル間の) マルチファイル IPO を有効にします。このオプションを指定すると、コンパイラは別々のファイル内で定義されている関数への呼び出しについて関数のインライン展開を実行します。

n はコンパイラが作成するオブジェクト・ファイルの数を指定するオプションの整数です。0 以上のすべての整数が有効です。

n が 0 の場合、コンパイラはオブジェクト・ファイルの推定サイズに基づいて 1 つ以上のオブジェクト・ファイルを作成するかどうかを決定します。小さなアプリケーションでは 1 つのオブジェクト・ファイルを、大きなアプリケーションでは 2 つ以上のオブジェクト・ファイルを生成します。

n が 1 以上の場合、コンパイラは n 個のオブジェクト・ファイルを生成します。ただし、n がソース・ファイルの数 (m) よりも大きな場合、コンパイラは m 個のオブジェクト・ファイルしか生成しません。

n を指定しない場合、デフォルトは 1 です。

オフ

-ipo_c

後のリンク段階で使用できるマルチファイル・オブジェクト・ファイル (ipo_out.o) を生成します。

オフ

-ipo_obj

実際のオブジェクト・ファイルを生成します。このオプションを使用するには、-ipo を指定する必要があります。

オフ (-ipo_obj-)

-ipo_S

後のリンク段階で使用できるマルチファイル・アセンブリ・ファイル (ipo_out.s) を生成します。

オフ

-ipo_separate (*新規)

ソース・ファイルごとに 1 つのオブジェクト・ファイルを生成するようにコンパイラに指示します。このオプションは、-ipon オプションよりも優先されます。

オフ

-ivdep_parallel
(i64 のみ)

IVDEP ディレクティブの後のループにループ・キャリー・メモリ依存がないことをコンパイラに通知します。

オフ

-Kpic

これは古いオプションです。-KPIC として指定することもできます。このオプションの代わりに -fpic を使用してください。

オフ

-Ldir

標準ディレクトリを検索する前に、dir 内のライブラリを検索するようにリンカに指示します。

オフ

-lowercase

識別子内の大文字・小文字の違いを無視し、外部名を小文字に変換するようにコンパイラに指示します (-names lowercase オプションと同じです)。

オン

-logo

コンパイラのバージョン情報を表示します。

オフ (-nologo)

-mixed_str_len_arg

文字引数の隠された文字長を、引数リストの対応する文字引数の直後に配置するようにコンパイラに指示します。デフォルトでは、隠された文字長は、引数リストの終わりにシーケンシャル順で配置されます。

オフ
(-no
mixed_str_len_arg
)

-module dir

モジュール・ファイル (ファイル拡張子は .mod) を作成したときに、格納したり、(USE 文で) 検索したりするディレクトリ (dir) を指定します。

オフ

-mp

浮動小数点の精度を維持します (一部の最適化を無効にする必要があります)。精度は宣言された水準が保たれます。また、浮動小数点演算の処理は、ANSI* および IEEE 標準にほぼ準拠する結果となります。

このオプションは、ほとんどのプログラムのパフォーマンスに不利に働きます。目的のアプリケーションにこのオプションが必要かどうかよくわからない場合は、このオプションを指定した場合と指定しない場合で実際にプログラムをコンパイルし、実行して、パフォーマンスと精度に対する効果を評価してみてください。

オフ

-mp1

浮動小数点の精度を向上します。このオプションは、-mp よりも禁止される最適化処理が少なく、パフォーマンスに与える影響も小さくなります。

オフ

-names keyword

ソースコード識別子と外部名をどのように解釈するかを指定します。
keyword
: as_is, lowercase, uppercase
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

-names lowercase

-nbs

バックスラッシュ文字をエスケープ文字ではなく、通常の文字として処理するようにコンパイラに指示します (-assume nobscc オプションと同じです)。

オン

-no_cpprt

C++ ランタイム・ライブラリをリンクしないようにします。

オフ

-noalign

データ項目のアライメントを抑止します。-align none を指定した場合と同じです。

オフ (-align)

-noaltparam

パラメータ定数宣言の代替形式を識別しないように指定します。

オフ (-altparam)

-nobss_init

明示的にゼロに初期化される変数を DATA セクションに配置します。デフォルトでは、明示的にゼロに初期化される変数は BSS セクションに配置されます。

オフ

-nodefaultlibs

リンク時に標準ライブラリを使用しないようにします。

オフ

-nodefine

すべてのプリプロセッサ定義を -fpp のみに適用し、インテル Fortran の条件付きコンパイル・ディレクティブに適用しないように指定します。

オフ

-nodps

パラメータ定数宣言 (括弧なし) の代替形式を識別しないように指定します (-noaltparam オプションと同じです)。

オフ (-dps)

-nofor_main

メイン・プログラムが Fortran で記述されていない場合に指定し、for_main.o をアプリケーションにリンクしないようにコンパイラに指示します。

オフ (-for_main)

-noinclude

INCLUDE 文で指定されたファイルを /usr/include で検索しないようにします。このオプションは -Idir オプションと一緒に指定できます。このオプションは、cpp(1) 動作に影響を与えません。また、Fortran 95 および Fortran 90 の USE 文とも関係ありません。

オフ

-nolib_inline

組込み関数のインライン展開を無効にします。

オフ

-nostartfiles

リンク時に標準起動ファイルを使用しないようにコンパイラに指示します。

オフ

-nostdinc

インクルード・ファイルの検索パスから標準ディレクトリを除外します (-X オプションと同じです)。

オフ

-nostdlib

リンク時に標準ライブラリおよび標準起動ファイルを使用しないようにコンパイラに指示します。

オフ

-nus

ユーザ定義の外部名に下線文字を追加しないようにコンパイラに指示します。
このオプションは、-assume nounderscore オプションと同じで、-us オプションと逆です。

オン

-oname

出力ファイルの名前 (name) を次のように指定します。
-c が指定されている場合、-o はオブジェクト・ファイルの名前を指定します。
-S が指定されている場合、-o はアセンブリ・リスト・ファイルの名前を指定します。
上記以外の場合、-o は実行ファイルの名前を指定します。

オフ

-O0

-On で指定した最適化を無効にします。IA-32 システムおよびインテル EM64T システムでは、このオプションを指定すると -fp オプションが設定されます。

オフ

-O1

IA-32 システムおよびインテル EM64T システムでは、速度の最適化を有効にします。組込み関数の認識と -fp オプションを無効にします。このオプションは、-O2 オプションと同じです。

Itanium ベース・システムでは、サーバ・アプリケーションの最適化を有効にします (フラット・プロファイルの直列型コードおよび分岐型コード)。速度の最適化を有効にし、コードサイズも抑えるようにします。例えば、このオプションを使用すると、ソフトウェアのパイプライン化とループのアンロールが無効になります。

オフ

-O2 または -O

デフォルトの最適化オプションです。ただし、-g が指定されている場合、-O0 がデフォルトになります。

IA-32 システムおよびインテル EM64T システムでは、このオプションは -O1 オプションと同じです。

Itanium ベース・システムでは、-O2 オプションはグローバル・コード・スケジューリング、ソフトウェアのパイプライン化、プレディケーション、およびスペキュレーションを含む速度の最適化を有効にします。

これらのシステム上では、組込み関数のインライン展開が有効になります。また、パフォーマンスの向上のために次の機能も有効にします: 定数伝播、コピー伝播、不要コードの排除、グローバル・レジスタ割り当て、グローバル命令スケジューリング、スペキュレーション・コントロール、ループのアンロール、コード選択の最適化、部分冗長の排除、ストレングス・レダクション/誘導変数の簡略化、変数名の変更、例外処理の最適化、末端再帰、ピープホールの最適化、構造体代入の低下および最適化、不要ストアの排除の各機能が使用されます。

オン

-O3

-O2 の最適化に加えて、プリフェッチ、スカラ置換、およびループ変換などのより強力な最適化を有効にします。最大実行速度に最適化を行いますが、ループ変換およびメモリアクセス変換が行われない限り、パフォーマンスが向上しない場合があります。

IA-32 システムおよびインテル EM64T システムで -O3 オプションを -ax および -x オプションと組み合わせて使用すると、-O2 よりも詳細にデータの依存性を分析します。そのため、コンパイル時間が長くなる場合があります。

Itanium ベース・システムでは、-O3 オプションは技術計算を行うアプリケーション (ループを多用するコード) の最適化、つまりループとデータ・プリフェッチの最適化を有効にします。

オフ

-onetrip

DO ループの反復を少なくとも 1 回実行します (-1 オプションと同じです)。このオプションは、-f66 と同じ効果があります。

オフ

-openmp

パラレライザが OpenMP* ディレクティブに基づいてマルチスレッド・コードを生成できるようにします。このコードは、単一プロセッサ・システムとマルチプロセッサ・システムの両方で並列実行が可能です。
-openmp オプションは、-O0 (最適化なし) と任意の最適化レベル -On で動作します。
-openmp-O0 を指定すると、OpenMP アプリケーションのデバッグに役立ちます。

オフ

-openmp_profile (*新規)

OpenMP アプリケーションの解析を有効にします。
このオプションを使用するには、インテル® スレッド化ツールの 1 つである、スレッド・プロファイラがインストールされている必要があります。スレッド化ツールがインストールされていない場合、このオプションは効果がありません。

オフ

-openmp_
report[
n]

OpenMP パラレライザの診断メッセージのレベルを制御します。n は、0、1、または 2 のいずれかです。
0
- 診断情報を表示しません。
1
- 正常に並列化されたループ、領域、およびセクションを示す診断を表示します。
2
- -openmp_report1 の診断に加えて、正常に処理された MASTER 構造、SINGLE 構造、CRITICAL 構造、ORDERED 構造、ATOMIC ディレクティブなどを示す診断を表示します。

-openmp
_report1

-openmp_stubs

シーケンシャル・コードを生成するようにコンパイラに指示します。OpenMP ディレクティブは無視され、スタブ OpenMP ライブラリがリンクされます。

オフ

-opt_report

最適化レポートを生成して stderr に送るようにコンパイラに指示します。

オフ

-opt_report_file
file

最適化レポートを生成して名前を file にするようにコンパイラに指示します。

オフ

-opt_report_help

レポートの作成に利用可能な最適化機構の論理名をリストします (-opt_report_phase 用)。

オフ

-opt_report_level
level

最適化レポートの詳細レベルを指定します。
level
minmed、または max のいずれかです。

-opt_report_
levelmin

-opt_report
_phase
phase

レポートを生成する最適化フェーズを指定します。コンパイラは phase で指定した最適化機構のレポートを生成します。複数の最適化機構のレポートを作成するために同じコマンドライン上に複数回、オプションを使用できます。現在、次の最適化機構レポートがサポートされています。

ipo − プロシージャ間の最適化機構
hlo
− 高レベル最適化機構
ilo
− 中間言語スカラ最適化機構
ecg
− コード・ジェネレータ
omp
− Open MP
all
− すべてのフェーズ

上記の最適化機構の論理名の 1 つが phase で指定されると、その最適化機構からのすべてのレポートが作成されます。

オフ

-opt_report_routine
[
substring]

指定した substring を含むルーチンのレポートを作成します。substring が指定されていない場合、すべてのルーチンからのレポートが作成されます。

オフ

-p

gprof(1) を使用して、関数のプロファイリングができるようにコンパイルとリンクを行います。-pg または -qp を指定した場合と同じです。

オフ

-P

出力をファイルに送るように Fortran プリプロセッサに指示します (-preprocess_only および -F オプションと同じです)。このオプションを使用するには、-fpp も指定する必要があります。

オフ

-pad

変数と配列のメモリ・レイアウトの変更を有効にします。

オフ (-nopad)

-pad_source

ステートメント・フィールドの幅より短い固定形式のソース・レコードに対して、スペースをステートメント・フィールドの終わりに追加するように指定します。このオプションは、複数のソース・レコードにわたって続く文字リテラルと Hollerith リテラルの解釈に影響を与えます。

オフ (-no
pad_source
)

-par_report[n]

OpenMP パラレライザの診断メッセージのレベルを制御します。n は、0、1、2、または 3 のいずれかです。

0 - 診断情報を表示しません。
1
- ループが正常に自動並列化されたことを示す診断メッセージを表示します。並列ループに対して "LOOP AUTO-PARALLELIZED" メッセージを出力します。
2
- ループが正常に自動並列化されたこと、および不正に自動並列化されたことを示す診断メッセージを表示します。
3
- -par_report2 での診断メッセージと、自動並列化を妨げている実証された依存および推測された依存に関する追加情報 (並列化されない理由) を表示します。

-par_report1

-par_thresholdn

並列でのループの実行が効果的である可能性に基づいてループの自動並列化のしきい値を設定します。このオプションは、コンパイル時に計算量が確定できないループに使用します。しきい値は、通常、ループ反復回数がコンパイル時に不明なときに関係します。
n
は、0 から 100 です。
コンパイラは、作成された複数のスレッドのオーバーヘッドとスレッド間を共有できるワーク量のバランスをとろうとするヒューリスティックを適用します。

-par_threshold100

-parallel

並列で安全に実行できるループのマルチスレッド・コードを生成するように自動パラレライザに指示します。このオプションを使用するには、-O2 または -O3 も指定する必要があります。

オフ

-pcn
(i32, i32em)

浮動小数点の仮数部の精度を制御できるようにします。浮動小数点アルゴリズムの中には、浮動小数点値の仮数部または小数部の精度に影響を受けやすいものがあります。例えば、除算や平方根の計算のように反復処理が多いものは、-pcn を使用して精度を下げると計算が速くなる場合があります。
n
は 32、64、または 80 のいずれかです。

32 - 仮数部を 24 ビットに丸めます
64
- 仮数部を 53 ビットに丸めます
80
- 仮数部を 64 ビットに丸めます

-pc64

-pg

gprof(1) を使用して、関数のプロファイリングができるようにコンパイルとリンクを行います。これは -p または -qp を指定するのと同じです。

オフ

-prec_div
(i32, i32em)

浮動小数点除算の精度を上げます。速度に多少影響します。-xK-xW などを指定して最適化する場合、コンパイラは浮動小数点の除算を分母の逆数による乗算に変更します。例えば、A/BA * (1/B) として計算して計算速度を上げます。ただし、B が 2126 より大きい場合は 1/B の値が 0 になります。

1/B の値を維持しなければならない場合は、-prec_div を使用して、浮動小数点の除算を乗算に変換する最適化処理を禁止してください。-prec_div を指定すると、精度は上がりますが、若干パフォーマンスが落ちます。

オフ

-prefetch-
(i32 のみ)

プリフェッチ挿入による最適化を有効にします。このオプションを使用するには、-O3 も指定する必要があります。

オフ (-prefetch)

-preprocess_only

出力をファイルに送るように Fortran プリプロセッサに指示します (-F および -P オプションと同じです)。このオプションを使用するには、-fpp も指定する必要があります。

オフ

-prof_dirdir

出力ファイル (*.dyn および *.dpi) のプロファイリングに使用するディレクトリ (dir) を指定します。

オフ

-prof_filefile

プロファイリング・サマリ・ファイルのファイル名 (file) を指定します。

オフ

-prof_format_32
(i32, i64)

32 ビット・カウンタ付きのプロファイル・データを生成します。また、以前のバージョンのコンパイラとの互換性を維持します。デフォルトでは、64 ビット・カウンタ付きのプロファイル・データを生成して、多くのイベントを処理します。

オフ

-prof_gen

プロファイリング用にプログラムをインストルメントします。

オフ

-prof_use

最適化中にプロファイリング情報が使用できるようにします。

オフ

-Qinstalldir

コンパイラのインストール先のルート・ディレクトリとして dir を設定します。

オフ

-Qlocation,str,dir

str で指定したツールの場所として dir を設定します。

オフ

-Qoption,str,opts

str で指定したツールにオプション (opts) を渡します。ツールには fppfclinkasm (IA-32 システム)、ias (Itanium ベース・システム) を指定できます。

オフ

-qp

gprof(1) を使用して、関数のプロファイリングができるようにコンパイルとリンクを行います。-p または -pg を指定した場合と同じです。

オフ

-r8

REAL 型の宣言、定数、関数、および組込み関数を DOUBLE PRECISION REAL*8 として定義し、COMPLEX 型の宣言、定数、関数、および組込み関数を DOUBLE COMPLEX (COMPLEX*16) として定義します。このオプションは、-real_size 64 または -autodouble を指定するのと同じです。

オフ

-r16

REAL 型および DOUBLE PRECISION 型の宣言、定数、関数、および組込み関数を REAL*16 として定義し、COMPLEX 型および DOUBLE COMPLEX 型の宣言、定数、関数、および組込み関数を COMPLEX*32 として定義します。このオプションは、-real_size 128 を指定するのと同じです。

オフ

-rcd
(i32 のみ)

浮動小数点から整数への変換を高速にします。
浮動小数点数から整数への変換を含むすべての浮動小数点計算において、丸めモードから切り捨てモードへの変更を無効にします。このオプションを指定するとパフォーマンスは改善されるかもしれませんが、浮動小数点から整数への変換処理については Fortran 言語のセマンティクスに適合しなくなります。
詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ

-real_size size

REAL および COMPLEX 型の宣言、定数、関数、および組込み関数のサイズを定義します。size は、32、64、または 128 のいずれかです。

-real_size 32

-recursive

再帰的な実行が行われる可能性を念頭に置いて、すべてのルーチンをコンパイルするように指定します。このオプションは -auto オプションを設定します。

オフ
(-norecursive)

-reentrancy keyword

マルチスレッド・アプリケーションをサポートする再入力可能コードを生成するようにコンパイラに指示します。
keyword
: none, threaded, async
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ
(-reentrancy
none
)

-S

アセンブリ (.s) ファイルへのコンパイルのみ行い、リンクを行わないようにコンパイラに指示します。

オフ

-safe_cray_ptr

CRAY* ポインタが他の変数とエイリアスしないように指定します。

オフ

-save

AUTOMATIC として宣言されていない変数を静的メモリに格納します (-noauto または -noautomatic と同じです)。
-recursive または -openmp を指定した場合、デフォルトは -auto です。

オフ
(-auto_scalar)

-scalar_rep
(i32 のみ)

ループ変換中に実行されるスカラ置換を有効にします。このオプションを使用するには、-O3 も指定する必要があります。

オフ
(-scalar_rep-)

-shared

実行ファイルの代わりに、動的共有オブジェクト (DSO) をビルドするようにコンパイラに指示します。
Itanium ベース・システムでは、共有ライブラリに含める各オブジェクト・ファイルをコンパイルする際に -fpic オプションを指定する必要があります。

オフ

-shared-libcxa

インテルの libcxa C++ ライブラリを動的にリンクし、-static を使用している場合にデフォルト動作を上書きします。
このオプションは、-static-libcxa の逆の効果が得られます。

オン

-sox[-]
(i32, i32em)

コンパイラ・オプションとバージョンを実行ファイルに保存するようにコンパイラに指示します。

オフ (-sox-)

-stand [keyword]

非標準の言語要素を発見したときにメッセージを発行するようにコンパイラに指示します。keyword: f90, f95, none
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ (-stand
none
)

-static

共有ライブラリとリンクしないようにします。ライブラリをすべて静的にリンクします。

オフ

-static-libcxa

インテルの libcxa C++ ライブラリを静的にリンクします。
このオプションは、-shared-libcxa の逆の効果が得られます。

オフ

-std90

Fortran 90 に準拠していない言語要素を発見したときにメッセージを発行するようにコンパイラに指示します (-stand f90 オプションと同じです)。

オフ

-std95 または -std

Fortran 95 に準拠していない言語要素を発見したときにメッセージを発行するようにコンパイラに指示します (-stand f95 オプションと同じです)。このオプションは、-warn stderrors を指定した場合に設定されます。

オフ

-syntax_only

ソース・ファイルの正しい構文のみをチェックするように指定します (-syntax および -y オプションと同じです)。コードおよびオブジェクト・ファイルは生成されません。また、最適化機構によって行われたエラー・チェックは無視します。このオプションを使用すると、迅速にソース・ファイルの構文チェックを行うことができます。

オフ (-no
syntax_only
)

-T file

指定した file からリンク・コマンドを読むようにリンカに指示します。

オフ

-tcheck (*新規)

マルチスレッド・アプリケーションの解析を有効にします。
このオプションを使用するには、インテル・スレッド化ツールの 1 つである、インテル® スレッド・チェッカーがインストールされている必要があります。スレッド化ツールがインストールされていない場合、このオプションは効果がありません。

オフ

-Tffile

file を Fortran ソース・ファイルとしてコンパイルするように指示します。非標準のサフィックスを含むファイルがある場合、このオプションは役立ちます。

オフ

-threads

マルチスレッド・ライブラリをリンクするように指定します。このオプションは -reentrancy オプションを設定します。

オフ (-nothreads)

-tpp{1|2}
(i64 のみ)

-tpp1 - インテル Itanium プロセッサ向けに最適化します。
-tpp2
- インテル Itanium 2 プロセッサ向けに最適化します。

-tpp2

-tpp{5|6|7}
(i32, i32em)

-tpp5 - インテル Pentium プロセッサ向けに最適化します。
-tpp6
- インテル Pentium Pro プロセッサ、インテル Pentium II プロセッサ、およびインテル Pentium III プロセッサ向けに最適化します。
-tpp7
- インテル Pentium 4 プロセッサ、インテル® Xeon™ プロセッサ、インテル Pentium M プロセッサ、およびストリーミング SIMD 拡張命令 3 (SSE3) をサポートするインテル Pentium 4 プロセッサ向けに最適化します。

インテル EM64T システムでは、-tpp7 オプションのみ利用できます。

-tpp7

-traceback

ランタイム時に重大なエラーが発生したとき、ソース・ファイルのトレースバック情報を表示できるように、オブジェクト・ファイル内に補足情報を生成するようにコンパイラに指示します。

オフ
(-notraceback)

-tune keyword
(i32 のみ)

コンパイラが命令を生成するアーキテクチャのバージョンを決定します。keyword:
pn1
- インテル Pentium プロセッサ向けに最適化します。
pn2
- インテル Pentium Pro プロセッサ、インテル Pentium II プロセッサ、およびインテル Pentium III プロセッサ向けに最適化します。
pn3
- インテル Pentium Pro プロセッサ、インテル Pentium II プロセッサ、およびインテル Pentium III プロセッサ向けに最適化します。これは -tune pn2 オプションを指定するのと同じです。
pn4
- インテル Pentium 4 プロセッサ向けに最適化します。

-tune pn4

-u

変数のデフォルト型を未定義 (IMPLICIT NONE) に設定します。これは -implicitnone オプションを指定するのと同じです。

オン

-Uname

事前定義済みマクロ name を削除します。

オフ

-unroll[n]

ループのアンロール回数の上限を設定します。
n
=0 (-unroll0) は、ループのアンロールを無効にします。
n を省略すると、コンパイラはデフォルトのヒューリスティックを使用します。
Itanium ベース・システムでは、コンパイラは現在 n=0 のみを認識します。その他の値は無視されます。

-unroll

-uppercase

識別子内の大文字・小文字の違いを無視し、外部名を大文字に変換するようにコンパイラに指示します (-names uppercase オプションと同じです)。

オフ
(-lowercase または
-names lowercase
)

-us

ユーザ定義の外部名に下線文字を追加するようにコンパイラに指示します。
このオプションは、-assume underscore オプションと同じで、-nus オプションと逆です。

オフ

-use_asm

アセンブラからオブジェクト・ファイルを生成するようにコンパイラに指示します。

オフ

-V

コンパイラのバージョン情報を表示します。

オフ

-v

ツール・コマンドを表示し、実行するようにドライバに指示します。

オフ

-vec_report[n]
(i32, i32em)

ベクトライザの診断情報の量を指定します。n は 1、2、3、4、または 5 のいずれかです。
0
- 診断情報を表示しません
1
- ベクトル化ループを示します
2
- ベクトル化および非ベクトル化ループを示します
3
- ベクトル化および非ベクトル化ループを示し、データの依存関係の情報を抑止します
4
- 非ベクトル化ループを示します
5
- 非ベクトル化ループを示し、データの依存関係の情報を抑止します。

-vec_report1

-vms

ランタイム・システムで、OpenVMS* Alpha システムおよび VAX* システム (VAX FORTRAN*) 上の HP* Fortran のような動作を行います。
このオプションの影響についての詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ

-w

すべての警告メッセージを無効にします (-nowarn および -warn nogeneral オプションと同じです)。

オフ

-Wn

警告メッセージの表示を無効 (n =0) または有効 (n =1) にします。
-W1
は、-warn general を指定するのと同じです。
-W0
は、-warn nogeneral-nowarn、または -w を指定するのと同じです。

-W1

-w90 または
-w95

Fortran 95 で推奨されない、または使用されていない Fortran 機能に関する警告メッセージを抑止します。

オフ

-warn keyword

コンパイラによって発行される警告メッセージのレベルを指定します。
keyword
: all, none, [no]alignments, [no]declarations, [no]errors, [no]general, [no]ignore_loc, [no]stderrors, [no]truncated_source, [no]uncalled, [no]unused, [no]usage
これらのキーワードの詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ
(-warn none または
-nowarn
)

-what

Fortran コマンドとコンパイラのバージョン文字列を表示します。

オフ

-Wl o1 [, o2,...]

リンカに -o1-o2、その他のオプションを渡します。

オフ

-Wp o1 [, o2,...]

プリプロセッサに -o1-o2、その他のオプションを渡します。

オフ

-X

インクルード・ファイルの検索パスから標準ディレクトリを除外します (-nostdinc オプションと同じです)。
-X オプションと -I オプションを併用すると、インクルード・ファイルのデフォルトのパスではなく別のパスを検索するようにコンパイラに指示できます。

オフ

-x{K|W|N|B|P}
(i32, i32em)

プログラムを実行するプロセッサ専用の最適化されたコードを生成します。プロセッサの種類は以下の値のいずれか 1 つで示されます。

K - インテル Pentium III および互換性のあるインテル・プロセッサ。

W - インテル Pentium 4 プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。

N - インテル Pentium 4 プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。

B - インテル Pentium M プロセッサおよび互換性のあるインテル・プロセッサ。

P - ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (SSE3) をサポートするインテル Pentium 4 プロセッサ。

-xN-xB、または -xP オプションを使用してメイン・プログラムをコンパイルすると、プログラムは互換性のないプロセッサを検出して、実行時に致命的なエラーのメッセージを出力します。
これらのオプションは、インテル・プロセッサ固有の最適化に加えて、新しい最適化も有効にします。

インテル EM64T システムでは、-xP および -xW オプションのみ利用できます。

詳細は、ユーザーズ・ガイドまたは ifort の man ページを参照してください。

オフ

-Xlinker value

リンカに直接値 (value) を渡します。

オフ

-y

ソース・ファイルの正しい構文のみをチェックするように指定します (-syntax_only および -syntax オプションと同じです)。

オフ

-zero

INTEGER、REAL、COMPLEX、または LOGICAL 組込み型のローカル・スカラ変数で、保存はされているがまだ初期化されていない変数を、すべてゼロに初期化します。
すべてのローカル変数を SAVE としてマークするには、コマンドラインで -save を使用します。

オフ (-zero-)

-Zp[n]

レコードのフィールドおよび派生型のコンポーネントを、指定された境界またはそれらが自然にアライメントされる境界のうち、サイズがより小さくなる境界でアライメントします (-align recnbyte オプションと同じです)。
n
は、1、2、4、8、または 16 のいずれかです。
n を指定しない場合、デフォルトの -Zp16 が使用されます。

-Zp16