コンパイラは、Fortran 言語のソースを処理し、オブジェクト・ファイルを生成します。コンパイラの実行時にオプションを設定することによって、入力と出力を決定します。
コンパイラは、起動時に、ソースファイル名の拡張子、およびコマンドラインに指定されたコンパイル・オプションに基づいて、どのコンパイル・フェーズを実行するかを決定します。
次の表は、コンパイル・フェーズ、および各フェーズを制御するソフトウェアを示しています。
コンパイル・フェーズ |
制御するソフトウェア |
IA-32 または Itanium® ベース・アプリケーション |
前処理 (オプション) |
fpp |
両方 |
コンパイル |
fortcom |
両方 |
アセンブル (オプション) |
as または ias |
as は IA-32 アプリケーション用で、ias は Itanium ベース・アプリケーション用です。 |
リンク |
ld(1) |
両方 |
デフォルトでは、コンパイラは、アセンブラを呼び出さずに直接オブジェクト・ファイルを生成します。しかし、特定のアセンブリ入力ファイルを使用して、プロジェクトのその他の部分とリンクする必要がある場合は、それらのファイルに対してアセンブラを使用できます。
コンパイラは、オブジェクト・ファイルと、認識できないファイル名とをリンカに渡します。次に、リンカは、そのファイルがオブジェクト・ファイル (.o) なのか、ライブラリ (.a) なのか、または 共有ライブラリ (.so) なのかを判断します。コンパイラは、すべてのタイプの入力ファイルを正しく処理するので、どのコンパイル・フェーズの実行にも使用できます。