次の ifort コマンドは、Fortran の自由形式ソースファイル aaa.f90、bbb.f90、および ccc.f90 をコンパイルします。このコマンドは、ld リンカを起動して、一時オブジェクト・ファイルをリンカに渡し、実行ファイル a.out を生成します:
ifort aaa.f90 bbb.f90 ccc.f90
次の ifort コマンドは、ファイル名が .f で終わるすべてのファイルを Fortran 固定形式ソースとしてコンパイルします。 a.out ファイルがリンカによって生成されます:
ifort *.f
次の ifort コマンドは、MODULE TYPEDEFS_1 を含む自由形式ソースファイル typedefs_1.f90 をコンパイルしますが、リンクは行いません。このコマンドによって、typedefs_1.mod と typedefs_1.o が作成されます。オブジェクト・ファイルは自動的に削除されずに残されます。 -c オプションを指定することでリンクを抑止できます:
ifort -c typedefs_1.f90
次の ifort コマンドは、自由形式の Fortran ソースファイル circle-calc.f90 および sub.f90 を続けてコンパイルします:
ifort -c circle-calc.f90 sub.f90
コンパイル時に、デフォルトの最適化レベルである -O2 が両方のソースファイルに適用されます。-c オプションが指定されているので、オブジェクト・ファイルはリンカに渡されません。この場合、名前付けされた出力ファイルがオブジェクト・ファイルになります。
上記のコマンドと同じように、次の ifort コマンドは複数のソースファイルをコンパイルします:
ifort -o circle.out circle-calc.f90 sub.f90
この場合、-c オプションが指定されていないので、circle.out という名前を持つ実行プログラムが生成されます。
次の ifort コマンドは、デフォルトの最適化設定を使用して、自由形式ソースファイル myprog.f90 をコンパイルし、検索に追加するライブラリをリンカに渡します:
ifort myprog.f90 typedefs_1.o -lmylib
ファイルは最適化レベル -O2 で処理され、オブジェクト・ファイル typedefs_1.o とリンクされます。-lmylib オプションは、(ifort コマンドがリンカに渡す標準ライブラリ・リストの他に) libmylib ライブラリで未解決の参照を検索するように指定します。