プリプロセッサ・オプション

プリプロセッサ・オプションを使用することで、オプションであるコンパイルの第 1 フェーズで、コンパイラがどのようにファイルを前処理するか、またどのソース・ディレクトリを検索するかを指定できます。

次のトピックも参照してください。
前処理フェーズ

定義済みプリプロセッサ・シンボル

プリプロセッサ・オプションの説明

-assume [no]source_include

デフォルト: -assume source_include

USE 文で指定したモジュール・ファイルまたは INCLUDE 文で指定したソースファイルを検索するディレクトリを指定します。

設定可能な値は以下のとおりです:

このオプションは、 -fpp オプションなしで使用できます。

-Dname[=value]

デフォルト:オフ

条件付きコンパイル・ディレクティブまたは Fortran プリプロセッサの fpp で使用する定義を指定します。定義が 1 つ以上ある場合は、各定義に対して別個の -D オプションを使用します。

value には、文字値または整数値を入力します。value を入力しなかった場合、name は 1 に設定されます。

-Dname の使用例は、「プリプロセッサ・シンボルの定義」を参照してください。

-DD オプション (-d_lines の代替構文) と競合するため、name には D を使用しないでください。ただし、-DD=1 のような -Dname=n 構文は使用できます。

-[no]fpp

デフォルト:  -nofpp

代替構文: -[no]cppfpp 0-nofpp と同じです。また、fpp n (n は 1 以上の数値) は、-fpp と同じです。

コンパイル前に FPP プリプロセッサ (fpp) を起動し、プリプロセッサ・ディレクティブを有効にします。

-cpp-fpp と同じです (-fpp は C プリプロセッサの代わりに fpp を実行します)。

-Idir

デフォルト: Include パス

モジュール・ファイル (USE 文) およびインクルード・ファイル (INCLUDE 文) を検索するディレクトリを、インクルード・パスに追加します。追加するディレクトリが 2 つ以上ある場合は、ディレクトリをセミコロンで区切ります。

現在のディレクトリの代わりに、ソースファイルが置かれているディレクトリを最初に検索させるには、-assume source_include を指定します。

すべての USE 文および INCLUDE 文で指定された、ファイル名がデバイス名またはディレクトリ名で始まっていないファイルは、次の順序で検索されます:

  1. 最初のソースファイルを含むディレクトリ (デフォルトの -assume source_include が指定されている場合)。

  2. コンパイルが行われている現在のデフォルト・ディレクトリ。

  3. -Idir オプションで指定されたディレクトリ (指定されている場合)。複数のディレクトリを検索するときは、指定したリストで左から右の順に検索されます。

  4. コンパイル時に使用される環境変数 FPATH で指定されたディレクトリ。

-noinclude も参照してください。

-preprocess_only

デフォルト:オフ

代替構文: -P および -F

Fortran プリプロセッサ (fpp) を実行し、各ソースファイルの結果を、対応する .i ファイルまたは .i90 ファイルに格納します。.i ファイルまたは .i90 ファイルには、行番号 (#) が含まれていません。このオプションでは、ソースファイルはコンパイルされません。

このオプションを使用するには、-fpp を指定する必要があります。

-U name

デフォルト: オフ

name で指定したシンボルの現在有効な定義を無効にします。

-Wp,option1[,option2,...]

デフォルト:オフ

オプション (option1option2 などで指定したオプション) をプリプロセッサに渡します。

-fpp が fpp を起動する点を除き、このオプションは -fpp と同じです。