自動並列化: 有効、オプション、宣言子、および環境変数

自動パラレライザーを有効にするには、-parallel (Linux*) または /Qparallel (Windows*) オプションを使用します。このオプションは、並列で安全に実行できる並列ループを検出して、これらのループのマルチスレッド・コードを自動的に生成します。自動並列化を使用するコマンド例は、次のとおりです。

プラットフォーム

説明

Linux

icpc -c -parallel prog.cpp

Windows

icl /c /Qparallel prog.cpp

自動並列化オプション

-O2 または -O3 (Linux)、/O2 または /O3 (Windows) 最適化オプションが指定されている場合、-parallel (Linux)、/Qparallel (Windows) オプションは自動並列化を有効にします。このオプションは、並列で安全に実行できる並列ループを検出して、これらのループのマルチスレッド・コードを自動的に生成します。

Windows

Linux

説明

/Qparallel

-parallel

自動パラレライザーを有効にします。

/Qpar-threshold

-par-threshold

自動並列化に必要な作業しきい値を制御します。

/Qpar-report

-par-report

自動並列化の診断メッセージを制御します。詳細は、後のサブセクションを参照してください。

上記のオプションに関する詳細は、「並列処理の概要」を参照してください。インテル(R) Itanium(R) ベース・システム: これらのオプションを指定することは -opt-mem-bandwith1 (Linux) または /Qopt-mem-bandwidth1 (Windows) を意味します。

自動並列化の環境変数

変数

デフォルト

説明

OMP_NUM_THREADS

実行ファイルを生成する際にシステムに現在搭載されているプロセッサー数

使用されるスレッド数を制御します。

OMP_SCHEDULE

スタティック

ランタイム・スケジューリングのタイプを指定します。