プロシージャー間の最適化 (IPO) レポート

IPO レポートは、インライン展開された関数に関する情報を提供します。関数呼び出しがループの内部にある場合、一部のループはソフトウェアのパイプライン化が行われず、他のループはベクトル化されません。これらのループをソフトウェアのパイプライン化またはベクトル化する 1 つの方法として、IPO を使用して関数をインライン展開する方法があります。

IPO レポートは、問題のループを識別するときに役立ちます。

ソフトウェアのパイプライン化は、Itanium(R) ベース・システムでのみ利用可能です。

IPO レポートを生成するには、プロシージャー間の最適化を有効にする必要があります。

次の例では、IPO レポートを実行するコマンドを示します。

プラットフォーム

構文例

Linux*

icpc -ipo -opt-report -opt-report-phase ipo a.c b.c

Windows*

icl /Qipo /Qopt-report /Qopt-report-phaseipo a.c b.c

ここで、-ipo (Linux)、/Qipo (Windows) は、複数のファイルで関数のインライン関数を行うようにコンパイラーに指示し、-opt-report (Linux)、/Qopt-report (Windows) はレポート・ジェネレーターを起動し、-opt-report-phase ipo (Linux)、/Qopt-report-phase ipo (Windows) はレポートを生成するフェーズ (ipo) を示します。

レポート結果をキャプチャーする出力ファイルを指定することができます。IPO レポート結果は非常に広範囲にわたっており、専門的です。結果をキャプチャーするファイルを指定することで、解析時間を短くすることができます。

Linux のみ: オプションとフェーズのスペースはオプションです。

レポートの生成に使用できるオプションに関する詳細は、「最適化機構レポートの作成」を参照してください。