-scalar-rep (Linux*) または /Qscalar-rep (Windows*) により有効となる、スカラー置換の目的はメモリー参照を減らすことです。主に配列参照をレジスター参照に置き換えることによりメモリー参照を減らすことができます。
-O1 または -O2 (Linux)、/O1 または /O2 (Windows) が指定されている場合、コンパイラーはいくつかの配列参照をレジスター参照に置き換えますが、-O3 (Linux)、/O3 (Windows) と -scalar-rep (Linux)、/Qscalar-rep (Windows) が指定されている場合は、さらに強力な置換を行います。例えば、-O3 (Linux)、/O3 (Windows) を指定すると、ループ運搬の依存があるかまたはメモリーの一義化のためにデータ依存解析が必要な場合にコンパイラーが置換を試みます。
-scalar-rep コンパイラー・オプション (Linux) または /Qscalar-rep コンパイラー・オプション (Windows) は、ループ変換中にスカラー置換を有効にします (デフォルト)。