ATAN2

要素別処理組込み関数 (総称):逆正接を生成します。結果は,非ゼロの複素数 (x, y) の引数の主偏角です。

形式

result = ATAN2 (y, x)

y
(入力) 実数型。

x
(入力) 実数型。y と同じ型と種別パラメタを持っていなくてはなりません。y の値がゼロの場合,x は値ゼロを持つことはできません。

結果

結果の型は x と同じで,ラジアンで表わされます。値は -pi < ATAN2 (y,x) <= pi の範囲です。x がゼロでなければ,結果は arctan (y/x) の値とほぼ等しくなります。

y > 0 の場合,結果は正です。

y < 0 の場合,結果は負です。

y = 0 の場合,結果はゼロ (x > 0 の場合),または pi (x < 0 の場合) です。

x = 0 の場合,結果の絶対値は pi/2 です。

個別名 引数の型 結果の型
ATAN2 REAL(4) REAL(4)
DATAN2 REAL(8) REAL(8)
QATAN2 1 REAL(16) REAL(16)
1 VMS と U*X

ATAN2 (2.679676, 1.0) の値は 1.213623 です。

Y の値が

[  1   1 ]
[ -1  -1 ]

で,X の値が

[ -1  1 ]
[ -1  1 ]

の場合,ATAN2 (Y, X)

です。