DEFINE FILE

:相対編成ファイルの大きさと構造を確立し,それらを論理装置番号に結合します。

形式

DEFINE FILE u(m, n, U, asv) [, u(m, n, U, asv)] ...

u
論理装置番号を指定するスカラの整定数または整数変数。

m
ファイル中の記録数を指定するスカラの整定数または整数変数。

n
各記録長を 16 ビット・ワード (2 バイト) 単位で指定するスカラの整定数または整数変数。

U
ファイルが書式なし (2 進) であることを指定。これは,この位置で使用できる唯一の要素です。

asv
ファイルに結合された変数と呼ばれるスカラ整数変数。個々の直接探査 I/O 操作が終わるたびに,ファイル中の次に大きい番号を持つ記録の記録番号が asv に代入されます。asv は仮引数であってはなりません。

規則と振る舞い

DEFINE FILE 文は OPEN 文に似ています。OPEN 文を使用できる状況では,ファイルを作成,開くには OPEN 文を使用することをお勧めします。

DEFINE FILE 文は,それぞれ n 個の 16 ビット・ワードから構成される,m 個の固定長記録を含んでいるファイルが,指定された論理装置に存在する (または存在することになる) ことを指定します。ファイル中の記録は 1 から m まで順番に番号付けされます。

DEFINE FILE 文は,それ自身ではファイルを開きません。ただし,この文は,指定されたファイルを引用する最初の直接探査 I/O 文の前に実行されなくてはなりません。ファイルは I/O 文が実行された時点で開かれます。

この I/O 文が WRITE 文である場合,直接探査順編成ファイルが開かれ,必要ならば作成されます。

この I/O 文が READ 文または FIND 文である場合,既存のファイルが開かれます。ただし,指定されたファイルが存在しないとエラーが発生します。

DEFINE FILE 文は,変数 asv をファイルに結合された変数として確立します。個々の直接探査 I/O 操作の後に,Fortran I/O システムは,読み取りまたは書き込みを行った記録の直後にある記録の記録番号を asv に格納します。

結合された変数は,つねにファイル中の次の順番の記録を指しています (結合された変数が代入,入力,または FIND 文によって再定義された場合を除く)。このため,直接探査 I/O 文は,ファイルの結合された変数を記録番号指定子として使用することにより,ファイルに対して逐次処理を実行することができます。

	DEFINE FILE 3(1000,48,U,NREC)

この例では,DEFINE FILE 文は,論理装置 3 を,1000 個の固定長記録を含んでいるファイルに接続するように指定しています。各記録は 48 個の 16 ビット・ワードを含んでいます。記録は 1 から 1000 まで順番に番号が付けられており,書式はありません。

このファイルに対する直接探査 I/O 操作が終わると,整数型変数 NREC には,処理した記録の直後にある記録の記録番号が格納されています。