組込みサブルーチン:直前に検出された I/O システムのエラー条件に関する情報を返します。
形式
ERRSNS ([io_err] [, sys_err] [, stat] [, unit] [, cond])
io_err
(省略可能) プログラムの実行中に発生した直前の Compaq Fortran 実行時ライブラリー・エラー番号が格納される整数変数または配列要素 (エラー番号の一覧については,「Visual Fortran 実行時エラー」を参照してください)。
ゼロは,最後の ERRSNS の呼び出しから,またはプログラムの実行開始からエラーが発生していないことを示します。
sys_err
(省略可能) io_err に結合された直前のシステム・エラー番号が格納される整数変数または配列要素。このコードは以下のいずれかです。
Windows システムでは,エラーの発生時に GetLastError() から返される値です。
OpenVMS システムでは,RMS STS 値です。
Tru64 UNIX および Linux システムでは,errno 値です (マンページ errno(2) を参照)。
stat
(省略可能) プログラムの実行中に発生した状態値が格納される整数変数または配列要素。この値は以下のいずれかです。
Tru64 UNIX,Linux,および Windows システムでは,値ゼロです。
OpenVMS システムでは,RMS STV 値です。
unit
(省略可能) 最後のエラーが I/O エラーだった場合に,論理装置番号が格納される整数変数または配列要素。
cond
(省略可能) 実際のプロセッサー値が格納される整数変数または配列要素。この値はつねにゼロです。
INTEGER(2) 引数を宣言すると,下位 16 ビットの情報だけが返されたり,隣接するデータが上書きされる可能性があります。このため,INTEGER(4) 引数を使うことをお勧めします。
保存されたエラー情報は,ERRSNS が呼び出されるたびにゼロに設定されます。
例
引数はいずれも省略可能です。たとえば,次の文は有効です。
CALL ERRSNS (SYS_ERR, STAT, , UNIT)