可搬用関数:エラー・コードを返す DFPORT モジュール中のすべてのルーチンから検出された最後のエラーの番号を返します。
モジュール:USE DFPORT
形式
result = IERRNO ( )
結果
結果の型は INTEGER(4) です。結果の値は,エラー・コードを返す可搬用ルーチンからの最後のエラー・コードです。これらのエラー・コードは,U*X システムの errno に類似しています。モジュール DFPORT.F90 (\DF98\INCLUDE) は,以下の Unix errno 名 (一般に U*X システムで errno.h にあります) に対するパラメタ定義を提供しています。
シンボル名 | 番号 | 説明 |
---|---|---|
EPERM | 1 | 操作に不十分な特権です。 |
ENOENT | 2 | そのようなファイルまたはディレクトリがありません。 |
ESRCH | 3 | そのようなプロセスがありません。 |
EIO | 5 | I/O エラー。 |
E2BIG | 7 | 引数並びが長すぎます。 |
ENOEXEC | 8 | ファイルが実行形式ではありません。 |
ENOMEM | 12 | 資源が不十分です。 |
EACCES | 13 | 特権がありません。 |
EXDEV | 18 | クロス・デバイス・リンク。 |
ENOTDIR | 20 | ディレクトリではありません。 |
EINVAL | 22 | 不正な引数です。 |
IERRNO が返す値は,エラーが発生した時のみ更新されます。たとえば,GETLOG 呼び出しでエラーが発生し,2 回の CHMOD 呼び出しが成功した場合,この後の IERRNO 呼び出しは GETLOG 呼び出しでのエラーを返します。
可搬用ルーチンから返ってきた後,直ちに IERRNO を検証してください。他の Fortran ルーチンは,Win32 API と同様に,未定義値にエラー・コードを変更する場合もあります。IERRNO はスレッド単位に設定されます。
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
例
USE DFPORT CHARACTER*20 username INTEGER(4) ierrval ierrval=0 ! 返し値を初期化 CALL GETLOG(username) IF (IERRNO( ) == ierrval) then print *, 'User name is ',username exit ELSE ierrval = ierrno() print *, 'Error is ',ierrval END IF