MINVAL

変形組込み関数 (総称):配列中のすべての要素,配列中の要素の組,または配列の指定された次元中の要素の最小値を返します。

形式

result = MINVAL (array [, dim] [, mask] )

array
(入力) 整数型または実数型の配列。

dim
(省略可能,入力) narray の次元数として,1 ~ n の範囲の値を持つスカラ整数。

mask
(省略可能,入力) array と形状適合する論理型配列。

結果

結果は,array と同じデータ型の配列またはスカラです。

dim が省略されるか,array が次元数 1 である場合,結果はスカラになります。

dim が省略された場合には,以下の規則が適用されます。

dim が宣言された場合,以下の規則が適用されます。

array の大きさがゼロであるか,mask 中に真の要素がない場合,結果 (dim が省略された場合),または結果配列の個々の要素 (dim が指定されている場合) の値は,array の型と種別パラメタを持つ数値に対してプロセッサーがサポートしている最も大きな負の数値となります。

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

MAXLOCMAXVALMINLOC

MINVAL ((/2, 3, 4/)) の値は,この次元数 1 の配列の最小値である 2 となります。

MINVAL (B, MASK=B .GT. 0.0) は,B の正の要素の最小値を探します。

C が配列

	[ 2  3  4 ]
	[ 5  6  7 ]

であるとします。

MINVAL (C, DIM=1) の値は (2, 3, 4) です。2 は列 1 の最小値で,3 は列 2 の最小値です (以下同様)。

MINVAL (C, DIM=2) の値は (2, 5) です。2 は行 1 の最小値で,5 は行 2 の最小値です。

以下に他の例を示します。

	INTEGER array(2,3), i(2), minv
	INTEGER, ALLOCATABLE :: AR1(:), AR2(:)
	array = RESHAPE((/1, 4, 5, 2, 3, 6/),(/2, 3/))
	! 配列は 1 5 3
	!        4 2 6 です。
	i = SHAPE(array)		! i = [2 3]
	ALLOCATE (AR1(i(2)))		! AR1 の次元は
					! 配列の次元 2 (列)
					! の要素数です。
	ALLOCATE (AR2(i(1)))		! AR2 の次元は
					! 配列の次元 1 (行)
					! の要素数です。
	minv = MINVAL(array, MASK = array .GT. 4)	! 5 を返します。
	AR1 = MINVAL(array, DIM = 1)			! [ 1 2 3 ] を返します。
	AR2 = MINVAL(array, DIM = 2)			! [ 1 2 ] を返します。
	END