並列指示文節：指定された変数を，チーム内の各スレッドに対して非公開なものとして宣言します。
形式
PRIVATE (list)
list
有効域から参照できる 1 つまたは複数の変数または共通ブロックの名前。部分オブジェクトを指定することはできません。個々の名前はコンマで区切られなくてはならず，名前付き共通ブロックは斜線の間に置かれなくてはなりません (/ /)。
変数が PRIVATE 節で宣言されると，以下の処理が行われます。
チーム中の各スレッドに対して，同じ型の新しいオブジェクトが 1 つ宣言されます。新しいオブジェクトの記憶域は元のオブジェクトには結合されません。
指示文構文の字句的寸法中の元のオブジェクトに対するすべての引用は，非公開オブジェクトへの引用に置き換えられます。
PRIVATE として定義された変数は，個々のスレッドで，構文に入った時点で不定の状態となり，対応する共有変数は並列構文から出た時点で不定の状態となります。
PRIVATE として定義された変数の内容，割付け状態，および結合状態は，呼び出し先のルーチンに実引数として渡されている場合を除き，構文の字句的寸法の外 (ただし動的寸法の中) で引用された時点で不定の状態となります。
Compaq Fortran 並列コンパイラ指示文では，LOCAL は PRIVATE の代替スペルとして扱われます。