変形組込み関数 (総称):指定された次元に沿って既存の要素のコピーを作成することにより,次元数を増やしたコピー配列を作成します。
形式
result = SPREAD (source, dim, ncopies)
source
(入力) 任意のデータ型のスカラまたは配列。次元数は 7 よりも小さくなくてはなりません。
dim
(入力) 整数型。n を source の次元数として,1 以上,n + 1 以下の範囲でなくてはなりません。
ncopies
(入力) 整数型スカラ。これは,結果に追加される次元の寸法となります。
結果
結果は,source と同じ型を持ち,source よりも 1 だけ大きい次元数を持つ配列です。
source が配列である場合,結果の次元 dim の各配列要素は,source 中の対応する配列要素に等しくなります。
source がスカラである場合,結果は,値 source を持つ ncopies 個の要素を含んだ次元数 1 の配列となります。
ncopies <= 0 ならば,結果は大きさがゼロの配列となります。
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
例
SPREAD ("B", 1, 4) は文字配列 (/"B", "B", "B", "B"/) となります。
B が配列 (3, 4, 5) で,NC の値が 4 だとします。
SPREAD (B, DIM=1, NCOPIES=NC) は,配列
[ 3 4 5 ] [ 3 4 5 ] [ 3 4 5 ] [ 3 4 5 ]
を生成します。
SPREAD (B, DIM=2, NCOPIES=NC) は,配列
[3 3 3 3 ] [4 4 4 4 ] [5 5 5 5 ]
を生成します。
以下に他の例を示します。
INTEGER AR1(2, 3), AR2(3, 2) AR1 = SPREAD((/1,2,3/),DIM= 1,NCOPIES= 2) ! 1 2 3 ! 1 2 3 を返します。 AR2 = SPREAD((/1,2,3/), 2, 2) ! 1 1 ! 2 2 ! 3 3 を返します。