SUM

変形組込み関数 (総称):配列全体のまたは配列の指定された次元のすべての要素の和を返します。

形式

result = SUM (array [, dim] [, mask])

array
(入力) 整数型,実数型,または複素数型の配列。

dim
(省略可能,入力) narray の次元数として,1 ~ n の範囲の値を持つスカラ整数。

mask
(省略可能,入力) 論理型配列。array と形状適合でなくてはなりません。

結果

結果は,array と同じデータ型を持つ配列またはスカラです。

結果は,dim が省略されるか,array が次元数 1 の場合にはスカラになります。

dim が省略された場合,以下の規則が適用されます。

dim が指定された場合には,以下の規則が適用されます。

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

PRODUCT

SUM ((/2, 3, 4/)) は値 9 を返します (2 + 3 + 4 の和)。SUM ((/2, 3, 4/), DIM=1) も同じ結果を返します。

SUM (B, MASK=B .LT. 0.0) は,B の負の要素の算術和を返します。

C が配列

	[ 1  2  3 ]
	[ 4  5  6 ]

であるとします。

SUM (C, DIM=1) は,各列のすべての要素の和である値 (5, 7, 9) を返します。5 は列 1 の 1 + 4 の和,7 は列 2 の 2 + 5 の和です (以下同様)。

SUM (C, DIM=2) は,各行のすべての要素の和である値 (6, 15) を返します。6 は行 1 の 1 + 2 + 3 の和,15 は行 2 の 4 + 5 + 6 の和です。

以下に他の例を示します。

	INTEGER array (2, 3), i, j(3)
	array = RESHAPE((/1, 2, 3, 4, 5, 6/), (/2, 3/))
	! 配列は 1 3 5
	!        2 4 6 です。
	i = SUM((/ 1, 2, 3 /))	! 6 を返します。
	j = SUM(array, DIM = 1)	! [3 7 11] を返します。
	WRITE(*,*) i, j
	END