ZEXT

要素別処理組込み関数 (総称):引数をゼロで拡張します。この関数は主にビット指向の演算に使用されます。

形式

result = ZEXT (x)

x
(入力) 論理型または整数型。

結果

結果の型は基本整数型です。結果の値は,x をゼロで拡張したもので,符号なしの値として扱われます。

整定数に必要な記憶域は,2 バイトよりも小さくなることはありません。1 バイトで表現できる定数範囲に含まれる整定数も,記憶域としては 2 バイトを必要とします。

整数の大きさを指定するコンパイラ・オプション /integer_size の設定は,ZEXT に影響を与えることがあります。

個別名 引数の型 結果の型
IZEXT LOGICAL(1) INTEGER(2)
  LOGICAL(2) INTEGER(2)
  INTEGER(1) INTEGER(2)
  INTEGER(2) INTEGER(2)
JZEXT LOGICAL(1) INTEGER(4)
  LOGICAL(2) INTEGER(4)
  LOGICAL(4) INTEGER(4)
  INTEGER(1) INTEGER(4)
  INTEGER(2) INTEGER(4)
  INTEGER(4) INTEGER(4)
KZEXT LOGICAL(1) INTEGER(8)
  LOGICAL(2) INTEGER(8)
  LOGICAL(4) INTEGER(8)
  LOGICAL(8) INTEGER(8)
  INTEGER(1) INTEGER(8)
  INTEGER(2) INTEGER(8)
  INTEGER(4) INTEGER(8)
  INTEGER(8) INTEGER(8)

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

次に例を示します。

	INTEGER(2) W_VAR /'FFFF'X/
	INTEGER(4) L_VAR
	L_VAR = ZEXT(W_VAR)

この例は,INTEGER(4) の数値の下位 16 ビットに INTEGER(2) の数値を格納し,結果として '0000FFFF'XL_VAR 値が得られます。ZEXT 関数を使用しなければ,W_VAR が符号拡張によって左演算対象のデータ型に変換されるため,結果の値は 'FFFFFFFF'X になります。