この節では,Visual Fortran 実行時エラー番号の 657 ~ 689 番までのエラーについて詳細に説明します。
以下の表では,第 1 列に,I/O エラーが検知された時に IOSTAT 変数に返されるエラー番号を一覧表示しています。
第 2 列の第 1 行は,(forrtl: に続いて表示される) 重大度レベル,メッセージ番号,およびメッセージ・テキストを示しています。第 2 列の第 2 行は,状態条件シンボル (たとえば,FOR$IOS_INCRECTYP) とメッセージの説明を示しています。
重大度レベルについては,「Visual Fortran 実行時エラー」を参照してください。
番号 | 重大度レベル,番号,メッセージ・テキスト。条件シンボルと説明 |
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657 | severe (657): DIM argument to SIZE out of range
FOR$IOS_F6702。DIM に対して指定する引数は,1 以上で指定した配列の次元数以下でなければなりません。以下を考えます。 i = SIZE (array, DIM = dim) この場合,1 <= dim <= n になります。ここで,n は配列の次元数です。 |
658 | severe (657): Undefined POINTER used as argument to ASSOCIATED function
FOR$IOS_F6703。ASSOCIATED 関数への引数として使用する POINTER は,定義されていなければなりません。つまり,指示先に結合されている,割り付けられている,または,ヌルにされていなければなりません。 |
659 | severe (659): Reference to uninitialized POINTER
FOR$IOS_F6704。代入文を除いて,ポインタは,それが初期化される (指示先に結合される,割り付けられる,またはヌルにされる) まで引用されてはなりません。 |
660 | severe (660): Reference to POINTER which is not associated
FOR$IOS_F6705。代入文と手続引用を除いて,ポインタは,それが結合される (指示先に結合される,または割り付けられる) まで引用されてはなりません。 |
661 | severe (661): Reference to uninitialized POINTER 'pointer'
FOR$IOS_F6706。代入文を除いて,ポインタは,それが初期化される (指示先に結合される,割り付けられる,またはヌルにされる) まで引用されてはなりません。 |
662 | severe (662): reference to POINTER 'pointer' which is not associated
FOR$IOS_F6707。代入文と手続引用を除いて,ポインタは,それが結合される (指示先に結合される,または割り付けられる) まで引用されてはなりません。 |
663 | severe (663): Out of range: substring starting position 'pos' is less than 1
FOR$IOS_F6708。部分列の開始位置は,正の整数変数または文字列の位置を示す式でなければなりません。1 以上で文字列の長さ以下でなければなりません。 |
664 | severe (664): Out of range: substring ending position 'pos' is greater than string length 'len'
FOR$IOS_F6709。部分列の終了位置は,正の整数変数または文字列の位置を示す式でなければなりません。1 以上で文字列の長さ以下でなければなりません。 |
665 | severe (665): Subscript 'n' of 'str' (value 'val') is out of range ('first:last')
FOR$IOS_F6710。文字列中の部分列の添え字は,正しい文字位置ではありません。1 以上で文字列の長さ以下でなければなりません。 |
666 | severe (666): Subscript 'n' of 'str' (value 'val') is out of range ('first:*')
FOR$IOS_F6711。文字列中の部分列の添え字は,正しい文字位置ではありません。1 以上で文字列の長さ以下でなければなりません。 |
667 | severe (667): VECTOR argument to PACK has incompatible character length
FOR$IOS_F6712。PACK に対する VECTOR 引数の要素の文字長が,詰込む配列の要素の文字長と同じではありません。 |
668 | severe (668): VECTOR argument to PACK is too small
FOR$IOS_F6713。PACK に対する VECTOR 引数は,少なくとも MASK (詰込みを制御する配列) の真の要素と同じ要素数でなければなりません。 |
669 | severe (669): SOURCE and PAD arguments to RESHAPE have different character lengths
FOR$IOS_F6714。PACK に対する SOURCE と PAD 引数の要素の文字長は,同じでなければなりません。 |
670 | severe (670): Element 'n' of SHAPE argument to RESHAPE is negative
FOR$IOS_F6715。SHAPE ベクトルは,形状を変更する配列の形状を指定します。配列が負の次元を持つことができないので,SHAPE は負の要素をもつことができません。 |
671 | severe (671): SOURCE too small for specified SHAPE in RESHAPE, and no PAD
FOR$IOS_F6716。PAD 配列がない場合,RESHAPE に対する SOURCE 引数は,SHAPE で指定される形状の配列を作るのに十分な要素を持っていなければなりません。 |
672 | severe (672): Out of memory
FOR$IOS_F6717。RESHAPE で指定した配列を作成中に,システムがメモリーを使い果たしました。可能であれば,「コントロール パネル」の「システム」を使って仮想メモリーを大きくするか,不要なアプリケーションを閉じ,不要な割付け配列の全てを割付け解除してください。 |
673 | severe (673): SHAPE and ORDER arguments to RESHAPE have different sizes ('size1' and 'size2')
FOR$IOS_F6718。ORDER は,SHAPE で与えられる配列次元の順番を指定し,それらは同じ大きさのベクトルでなければなりません。 |
674 | severe (674): Element 'n' of ORDER argument to RESHAPE is out of range ('range')
FOR$IOS_F6719。ORDER 引数は,形状を変更する配列の次元の順番を指定し,(1, 2, ..., n) の順番を入れ替えた一覧でなければなりません。ここで,n は,形状を変更する配列の最高次元です。 |
675 | severe (675): Value 'val' occurs twice in ORDER argument to RESHAPE
FOR$IOS_F6720。 ORDER ベクトルは,形状を変更する配列の次元の順番を指定し,(1, 2, ..., n) の順番を入れ替えた一覧でなければなりません。ここで,n は,形状を変更する配列の最高次元です。次元なしが 2 度発生します。 |
676 | severe (676): Impossible nextelt overflow in RESHAPE
FOR$IOS_F6721。 |
677 | severe (677): Invalid value 'dim' for argument DIM for SPREAD of rank 'rank' source
FOR$IOS_F6722。SPREAD の DIM に指定した引数は,1 以上で SOURCE の次元数 (寸法) に 1 を加えたもの以下でなければなりません。以下を考えます。 result = SPREAD (SOURCE= array, DIM = dim, NCOPIES = k) この場合,1 <= dim <= n + 1 になります。ここで,n は,配列の次元数です。 |
678 | severe (678): Complex zero raised to power zero
FOR$IOS_F6723。全ての型 (複素数,実数,または 整数) のゼロは,ゼロの乗数に引き上げられません。 |
679 | severe (679): Complex zero raised to negative power
FOR$IOS_F6724。全ての型 (複素数,実数,または 整数) のゼロは,負の乗数に引き上げられません。負の乗数に引き上げるには,オペランドを逆にします。 |
680 | severe (680): Impossible error in NAMELIST input
FOR$IOS_F6725。 |
681 | severe (681):DIM argument to CSHIFT ('dim') is out of range
FOR$IOS_F6726。省略可能な引数 DIM は,循環けた移動を実行する次元を指定し,1 以上でけた移動する配列の次元数以下でなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,けた移動する配列の次元数です。 |
682 | severe (682): DIM argument ('dim') to CSHIFT is out of range (1:'n')
FOR$IOS_F6727。省略可能な引数 DIM は,循環けた移動を実行する次元を指定し,1 以上でけた移動する配列の次元数以下でなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,けた移動する配列の次元数です。 |
683 | severe (683): Shape mismatch (dimension 'dim') between ARRAY and SHIFT in CSHIFT
FOR$IOS_F6728。CSHIFT に対する SHIFT 引数は,スカラまたは,けた移動する配列よりも 1 次元少ない配列のいずれかでなければなりません。配列の場合,SHIFT の形状は,1 次元の場合を除いて,次元ごとにけた移動する配列の形状に合致していなければなりません。 |
684 | severe (684): Internal error - bad arguments to CSHIFT_CA
FOR$IOS_F6729。 |
685 | severe (685): Internal error - bad arguments to CSHIFT_CAA
FOR$IOS_F6730。 |
686 | severe (686): DATE argument to DATE_AND_TIME is too short (LEN='len')
FOR$IOS_F6731。文字 DATE 引数は,完全な値を含むためには少なくとも 8 文字長を持たなければなりません。 |
687 | severe (687): TIME argument to DATE_AND_TIME is too short (LEN='len')
FOR$IOS_F6732。文字 TIME 引数は,完全な値を含むためには少なくとも 10 文字長を持たなければなりません。 |
688 | severe (688): ZONE argument to DATE_AND_TIME is too short (LEN='len')
FOR$IOS_F6733。文字 ZONE 引数は,完全な値を含むためには少なくとも 5 文字長を持たなければなりません。 |
689 | severe (689): VALUES argument to DATE_AND_TIME is too small ('size' elements)
FOR$IOS_F6734。整数 引数は,全ての返し値を保持するためには少なくとも 8 個要素をもつ 1 次元配列でなければなりません。 |