この節では,Visual Fortran 実行時エラー番号の 690 ~ 719 番までのエラーについて詳細に説明します。
以下の表では,第 1 列に,I/O エラーが検知された時に IOSTAT 変数に返されるエラー番号を一覧表示しています。
第 2 列の第 1 行は,(forrtl: に続いて表示される) 重大度レベル,メッセージ番号,およびメッセージ・テキストを示しています。第 2 列の第 2 行は,状態条件シンボル (たとえば,FOR$IOS_INCRECTYP) とメッセージの説明を示しています。
重大度レベルについては,「Visual Fortran 実行時エラー」を参照してください。
番号 | 重大度レベル,番号,メッセージ・テキスト。条件シンボルと説明 |
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690 | severe (690): Out of range: DIM argument to COUNT has value 'dim'
FOR$IOS_F6735。省略可能な引数 DIM は,MASK の真の要素数を数えるための次元を指定し,1 以上で MASK の次元数以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,MASK の次元数です。 |
691 | severe (691): Out of range: DIM argument to COUNT has value 'dim' with MASK of rank 'rank'
FOR$IOS_F6736。省略可能な引数 DIM は,MASK の真の要素数を数えるための次元を指定し,1 以上で MASK の次元数 (寸法) 以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,MASK の次元数です。 |
692 | severe (692): Out of range: DIM argument to PRODUCT has value 'dim'
FOR$IOS_F6737。省略可能な引数 DIM は,配列の要素の積を計算するための次元を指定し,1 以上で配列の次元数以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,積を計算する要素を保持する配列の次元数です。 |
693 | severe (693): Out of range: DIM argument to PRODUCT has value 'dim' with ARRAY of rank 'rank'
FOR$IOS_F6738。省略可能な引数 DIM は,配列の要素の積を計算するための次元を指定し,1 以上で配列の次元数 (寸法) 以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,積を計算する要素を保持する配列の次元数です。 |
694 | severe (694): Out of range: DIM argument to SUM has value 'dim' with ARRAY of rank 'rank'
FOR$IOS_F6739。省略可能な引数 DIM は,配列の要素の和を計算するための次元を指定し,1 以上で配列の次元数 (寸法) 以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,和を計算する要素を保持する配列の次元数です。 |
695 | severe (695): Real zero raised to zero power
FOR$IOS_F6740。全ての型 (複素数,実数,または 整数) のゼロは,ゼロの乗数に引き上げられません。 |
696 | severe (696): Real zero raised to negative power
FOR$IOS_F6741。全ての型 (複素数,実数,または 整数) のゼロは,負の乗数に引き上げられません。負の乗数に引き上げるには,オペランドを逆にします。 |
697 | severe (697): Out of range: DIM argument to SUM has value 'dim'
FOR$IOS_F6742。省略可能な引数 DIM は,配列の要素の和を計算するための次元を指定し,1 以上で配列の次元数以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,和を計算する要素を保持する配列の次元数です。 |
698 | severe (698): DIM argument ('dim') to EOSHIFT is out of range (1:'n')
FOR$IOS_F6743。省略可能な引数 DIM は,配列の切捨て移動を行うための次元を指定し,1 以上で配列の次元数以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,けた移動する要素を保持する配列の次元数です。 |
699 | severe (699): Shape mismatch (dimension 'dim') between ARRAY and BOUNDARY in EOSHIFT
FOR$IOS_F6744。EOSHIFT の BOUNDARY 引数は,スカラまたは,けた移動する配列より 1 次元小さい配列でなければなりません。配列の場合,BOUNDARY の形状は,1 次元の場合を除いて,次元ごとにけた移動する配列の形状に合致していなければなりません。 |
700 | severe (700): DIM argument to EOSHIFT is out of range ('dim')
FOR$IOS_F6745。省略可能な引数 DIM は,配列の切捨て移動を行うための次元を指定し,1 以上で配列の次元数以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,けた移動する要素を保持する配列の次元数です。 |
701 | severe (701): Shape mismatch (dimension 'dim') between ARRAY and SHIFT in EOSHIFT
FOR$IOS_F6746。EOSHIFT の SHIFT 引数は,スカラまたは,けた移動する配列より 1 次元小さい配列でなければなりません。配列の場合,SHIFT の形状は,1 次元の場合を除いて,次元ごとにけた移動する配列の形状に合致していなければなりません。 |
702 | severe (702): BOUNDARY argument to EOSHIFT has wrong LEN ('len1 instead of len2')
FOR$IOS_F6747。BOUNDARY 引数と切り捨て移動を行う配列の要素の文字長は,同じでなければなりません。 |
703 | severe (703): BOUNDARY has LEN 'len' instead of 'len' to EOSHIFT
FOR$IOS_F6748。 |
704 | severe (704): Internal error - bad arguments to EOSHIFT
FOR$IOS_F6749。 |
705 | severe (705): GETARG: value of argument 'num' is out of range
FOR$IOS_F6750。GETARG で取り出すためにコマンド行引数の数に対して使用される値は,ゼロか正の整数でなければなりません。取り出す引数の数が引数の実際の数よりも多い場合,空白が返され,エラーは発生しません。 |
706 | severe (706): FLUSH: value of LUNIT 'num' is out of range
FOR$IOS_F6751。I/O 装置を関連するファイルにフラッシュするために指定する装置番号は,0 以上 2**31-1 以下の整数でなければなりません。装置番号が正しいが,装置が開かれていない場合,エラー F6752 が生成されます。 |
707 | severe (707): FLUSH: Unit 'n' is not connected
FOR$IOS_F6752。関連するファイルにフラッシュするために指定した I/O 装置が,ファイルに接続されていません。 |
708 | severe (708): Invalid string length ('len') to ICHAR
FOR$IOS_F6753。ICHAR の文字引数は,長さ 1 を持たなければなりません。 |
709 | severe (709): Invalid string length ('len') to IACHAR
FOR$IOS_F6754。IACHAR の文字引数は,長さ 1 を持たなければなりません。 |
710 | severe (710): Integer zero raised to negative power
FOR$IOS_F6755。全ての型 (複素数,実数,または 整数) のゼロは,負の乗数に引き上げられません。負の乗数に引き上げるには,オペランドを逆にします。 |
711 | severe (711): INTEGER zero raised to zero power
FOR$IOS_F6756。全ての型 (複素数,実数,または 整数) のゼロは,ゼロの乗数に引き上げられません。 |
712 | severe (712): SIZE argument ('size') to ISHFTC intrinsic out of range
FOR$IOS_F6757。引数 SIZE は,正で,けた移動する整数のビット・サイズを超えてはなりません。この整数のビット・サイズは,関数 BIT_SIZE で決定することができます。 |
713 | severe (713): SHIFT argument ('shift') to ISHFTC intrinsic out of range
FOR$IOS_F6758。ISHFTC の引数 SHIFT は,絶対値がけた移動されるビット数以下の整数でなければなりません。移動対象は,けた移動される数字の全てのビットまたは省略可能な引数 SIZE で指定したサブセットのどちらかです。 |
714 | severe (714): Out of range: DIM argument to LBOUND has value 'dim'
FOR$IOS_F6759。省略可能な引数 DIM は,下限を返すための次元を指定し,1 以上で配列の次元数以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,配列の次元数です。 |
715 | severe (715): Out of range: DIM argument ('dim') to LBOUND greater than ARRAY rank 'rank'
FOR$IOS_F6760。省略可能な引数 DIM は,下限を返すための次元を指定し,1 以上で配列の次元数 (寸法) 以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,配列の次元数です。 |
716 | severe (716): Out of range: DIM argument to MAXVAL has
value 'dim'
FOR$IOS_F6761。省略可能な引数 DIM は,最大値を返すための次元を指定し,1 以上で配列の次元数以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,配列の次元数です。 |
717 | severe (717): Out of range: DIM argument to MAXVAL has value 'dim' with ARRAY of rank 'rank'
FOR$IOS_F6762。省略可能な引数 DIM は,最大値を返すための次元を指定し,1 以上で配列の次元数 (寸法) 以下の次元を指定しなければなりません。つまり,1 <= DIM <= n です。ここで,n は,配列の次元数です。 |
718 | severe (718): Cannot allocate temporary array -- out of memory
FOR$IOS_F6763。一時配列を保持するために十分なメモリー空間がありません。 動的なメモリー割付けは,様々な因子で制限されます。これらには,スワップ・ファイルの大きさおよび実行中の他のアプリケーションが必要とするメモリーが含まれます。予想外の低い制限に遭遇した場合,「コントロール パネル」の「システム」を通して仮想メモリーの大きさをリセットするか,スワップ・ファイルの大きさを再定義する必要があるかもしれません。不要な割付け配列は,割付け解除すべきです。 |
719 | severe (719): Attempt to DEALLOCATE part of a larger object
FOR$IOS_F6764。配列部分列または構造体の要素へのポインタを DEALLOCATE しようとしました。データ・オブジェクト全体の割付け解除を行わなければなりません。一部のみを割付け解除することはできません。 |