ここでは,以下について説明します。
言語リファレンスでは,以下のような一般的な表記法を使用します。(注意:多くの場合,空白は Fortran 90/95 では意味を持ちません。)
表記 | 意味 |
Fortran 95 の拡張 | この色で示した部分は,Fortran 95 標準に対して行った拡張を示しています。これらの拡張は,Fortran 標準に準拠する他のコンパイラで実装されているかもしれません。 |
OUT.TXT, ANOVA.EXE, COPY, LINK, FL32 | 大文字英語は,ファイル名とコマンド・コンソールで使われる MS-DOS レベルのコマンドを示します。 |
!Comment Line WRITE(*,*) & & ‘Hello & & World |
この形式は,プログラム例,プログラム出力,テキスト中のエラー・メッセージに使用します。感嘆符は,サンプル・プログラムの注釈の開始を示します。継続行は,継続する行の最終コードの後と,継続行のコードの前に置かれたアンド記号 (&) で示されます。 |
AUTOMATIC INTRINSIC WRITE |
ボールドの大文字英語は,Compaq Fortran 文,関数,サブルーチン,キーワードを示しています。キーワードは,文構文の一部として要求されます。たとえば,「DO WHILE 文が実行される時,以下の手順が発生します。」という文章では,DO WHILE が Compaq Fortran キーワードです。
ボールドの小文字英語は,他の言語のキーワードとしても使われます。たとえば,「Fortran サブルーチンは,C 言語の void 形式の関数と等価です。」という文章では,void が C 言語のキーワードです。 |
Expression | イタリックで示した単語は,ユーザーが入力する場所を示します。ファイル名は,この種の情報の例です。イタリックは,新しい用語も示します。 |
[optional item] | 大括弧で囲まれている項目は,省略可能です。いくつかの例では,大括弧は配列を示すためにも使われています。 |
{choice1|choice2} | 中括弧と垂直バーは,複数の項目の選択を示しています。すべての項目が大括弧で囲まれていない限りは,項目の 1 つを選択しなければなりません。 |
s[, s]... | 項目の次にくる横方向の反復記号 (3 個のドット) は,反復記号の前の項目が繰り返されていることを示しています。たとえば,横方向の反復記号は,文のすべてが表示されているわけではないことを意味します。 |
コンパイラ・オプション | この単語は,コンパイラのコマンド行で使用される Windows オプション,OpenVMS 修飾子,および Tru64 UNIX と Linux オプションを意味します。 |
Fortran | この単語は,ANSI FORTRAN 77,ANSI/ISO Fortran 90,ANSI/ISO Fortran 95 および Compaq Fortran に共通な言語情報を表わします。 |
Fortran 95/90 | この単語は,ANSI/ISO Fortran 90 および ANSI/ISO Fortran 95 に共通な言語情報を表わします。 |
Fortran 95 | この単語は,ANSI/ISO Fortran 95 に共通な言語情報を表わします。 |
Fortran 90 | この単語は,ANSI/ISO Fortran 90 に共通な言語情報を表わします。 |
Compaq Fortran, DIGITAL Fortran | これら単語は,同じ言語を表わします。 |
OpenVMS, VMS | これら単語は,同じオペレーティング・システムを表わします。 |
Tru64 UNIX, DIGITAL UNIX | これら単語は,同じオペレーティング・システムを表わします。 |
Windows システム | この単語は,サポートする全ての Microsoft Windows オペレーティング・システムを表わします。(WNT および W9* については,「プラットフォームの表記法」を参照) |
整数 | この単語は,INTEGER(KIND=1),INTEGER(KIND=2),INTEGER(KIND=4) および INTEGER(KIND=8) データ型のグループを表わします。 |
実数 | この単語は,REAL(KIND=4) および REAL(KIND=8) データ型のグループを表わします。 |
複素数 | この単語は,COMPLEX(KIND=4) および COMPLEX(KIND=8) データ型のグループを表わします。 |
論理値 | この単語は,LOGICAL(KIND=1),LOGICAL(KIND=2),LOGICAL(KIND=4) および LOGICAL(KIND=8) データ型のグループを表わします。 |
言語リファレンスは,言語構文に対して次の表記法を使用します。たとえば,PARAMETER 文で以下の構文を考えます。
PARAMETER [(] c = expr [, c = expr ]...[)]
この構文は,この文の使い方を示しており,以下を指定する必要があります。
キーワード PARAMETER
省略可能の左小括弧
ここで,c は定数名で,expr は値です。c = expr を複数個指定する場合,コンマで区切らなければならないことに注意してください。
この構文の 3 つのドットは,c = expr を複数個入力できることを示しています。
省略可能の右小括弧
緑青色で示された大括弧は,省略可能な括弧が Fortran 標準に対する拡張であることを示しています。
プラットフォームは,特定の製品 (この例では言語) の固有な使用環境を構成するオペレーティング・システムと中央処理装置 (CPU) の組み合わせのことです。たとえば,ia32 で動作する Windows 98 は,プラットフォームです。