プログラム文は,大きく分けて実行文と非実行文の 2 種類に分類されます。実行文は実行すべき動作を宣言します。非実行文は,データの配置と特性といったプログラム属性と,編集およびデータ変換に関する情報を記述します。

プログラム単位中での文の順序

次図は Fortran プログラム単位中で守られなくてはならない文の順序を示しています。この図の縦線は,混在できる文の種類を区切っています。たとえば,DATA 文と実行構文を混在することができます。

横線は,混在できない文の種類を区切っています。たとえば,DATA 文と CONTAINS 文を混在することはできません。

守られなくてはならない文の順序

注釈行,
INCLUDE 文,
および
INCLUDE 指示文
OPTIONS
PROGRAM 文,FUNCTION 文,SUBROUTINE 文,
MOUDLE 文,または BLOCK DATA
USE
NAMELIST 文,
FORMAT 文,
および
ENTRY
IMPLICIT NONE
PARAMETER IMPLICIT
PARAMETER
および
DATA
構造型定義,
インタフェース宣言,
型宣言文,
文関数文,
および
宣言文
DATA 実行文
CONTAINS
内部副プログラム
または
モジュール副プログラム
END

PUBLIC および PRIVATE 文は,モジュールの有効域中でしか使用できません。次表は,各種の有効域で制約を受ける他の文を示しています。

各種の有効域で制約を受ける文

有効域 制約を受ける文
主プログラム ENTRY および RETURN
モジュール1 ENTRYFORMATOPTIONAL,および INTENT 文,文関数文,実行文
初期値設定プログラム単位 CONTAINSENTRY,および FORMAT 文,インタフェース宣言,文関数,実行文
内部副プログラム CONTAINS および ENTRY
インタフェース本体 CONTAINSDATAENTRYSAVE,および FORMAT 文,文関数文,実行文
1モジュールの有効域には,モジュールが含んでいるモジュール副プログラムは含まれません。