名前

名前は，Fortran プログラム単位中の言語要素を識別します (変数，関数結果，共通ブロック，名前付き定数，手続，プログラム単位，変数群要素，および仮引数など)。FORTRAN 77 では，名前は「シンボル名」と呼ばれていました。

名前は英字，数字，下線 (_)，およびドル記号 ($)を含むことができます。先頭の文字は英字かドル記号でなくてはなりません。

Fortran 95/90 では，名前の長さの上限は 31 文字です。Compaq Fortran では 63 文字までの名前を使用することができます。

(MODULE および USE 文中の) モジュール名の長さは，ファイル・システムの制約を受けることがあります。

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注意：ドル記号を含んでいる名前を定義するときには注意してください。

OpenVMS システムでは，名前付け規約によって，ドル記号を含んでいる名前は Compaq が作成する名前のために予約されています。Windows，Tru64 UNIX，および Linux システムでは，各種のシェルおよびユーティリティ・コマンドで，ドル記号がコマンドまたはシンボル置換のためのシンボルとして使用されていることがあります。

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実行形式プログラムでは，以下の言語要素の名前は大域的であり，プログラム全体で一意でなくてはなりません。

• プログラム単位

• 外部手続

• 共通ブロック

• モジュール

例

以下の例は，有効な名前と無効な名前を示しています。

有効
NUMBER
FIND_IT
X
無効	説明
5Q	数字で始まる。
B.4	_ または $ 以外の特殊文字を含んでいる。
_WRONG	下線 (_) で始まる。

以下は，名前の利用ですべて有効な例です。

INTEGER (SHORT) K	! K は，整数変数の名前です
SUBROUTINE EXAMPLE	! EXAMPLE は，サブルーチンの名前です
LABEL: DO I = 1,N	! LABEL は，DO ブロックの名前です