COMPLEX(4) 定数は,複素数を表す整定数または単精度実定数の組です。
COMPLEX(4) 定数は 8 バイトのメモリーを占有し,複素数として解釈されます。
複素定数表現の実部と虚部の両方が実数ならば,種別パラメタの値は,より精度の高い方の値となります。
COMPLEX 定数中で使用されている REAL(4) 定数には,REAL(4) 定数の規則が適用されます (REAL(4) 定数の形式の規則については,「複素定数の一般的な規則」と「REAL(4) 定数」を参照してください)。
COMPLEX 定数中の REAL(4) 定数は,以下のどちらかの書式を持ちます。
Tru64 UNIX,Linux,および Windows システムでは,IEEE S 浮動小数点書式
OpenVMS システムでは,Compaq VAX F 浮動小数点書式または IEEE S 浮動小数点書式 (指定されたコンパイラ・オプションによる)
例
以下に,COMPLEX(4) 定数として有効な例と無効な例をいくつか示します。
有効 | |
(1.7039,-1.70391) | |
(44.36_4,-12.2E16_4) | |
(+12739E3,0.) | |
(1,2) | |
無効 | 説明 |
(1.23,) | 第 2 の整定数または単精度実定数がありません。 |
(1.0, 2H12) | ホレリス定数は使用できません。 |
関連情報
複素定数の一般的な規則については,「複素定数の一般的な規則」を参照してください。
COMPLEX (COMPLEX(4)) データの書式と範囲については,プログラマーズ・ガイドを参照してください。
COMPLEX データに影響を与えるコンパイラ・オプションについては,プログラマーズ・ガイドを参照してください。