COMPLEX(16) 定数は,複素数を表す定数の組です。組のうちの一方は REAL(16) 定数でなくてはならず,もう一方は整定数,単精度実定数,または倍精度実定数のどれであってもかまいません。
COMPLEX(16) 定数は 32 バイトのメモリーを占有し,複素数として解釈されます。
COMPLEX(16) 定数の中で使用される REAL(16) 定数には,REAL(16) 定数の規則が適用されます (REAL(16) 定数の形式の規則については,「複素定数の一般的な規則」と「REAL(16) 定数 (VMS と U*X)」を参照してください)。
COMPLEX(16) 定数中の REAL(16) 定数は,以下のどちらかの書式を持ちます。
Tru64 UNIX および Linux システムでは,IEEE X 浮動小数点書式
OpenVMS システムでは,Compaq VAX X 浮動小数点書式または IEEE X 浮動小数点書式 (指定されたコンパイラ・オプションによる)
例
以下に,COMPLEX(16) 定数として有効な例と無効な例をいくつか示します。
有効 | |
(1.7039,-1.7039Q2) | |
(547.3E0_16,-1.44) | |
(+12739Q3,0.Q0) | |
無効 | 説明 |
(1.23Q0,) | 第 2 の定数がありません。 |
(1Q1,2H12) | ホレリス定数は使用できません。 |
(1.7039,-1.7039D0) | どちらの定数も REAL(16) ではありません。これは倍精度定数としては有効です。 |
関連情報
複素定数の一般的な規則については,「複素定数の一般的な規則」を参照してください。
COMPLEX(16) データの書式と範囲については,プログラマーズ・ガイドを参照してください。
複素数データに影響を与えるコンパイラ・オプションについては,プログラマーズ・ガイドを参照してください。