変数

変数とは,プログラム中の任意の時点で値を変更することができるデータ・オブジェクトです。変数には以下のものがあります。

変数の名前は単一の記憶位置に結合されています。

変数は,定数と同様に,データ型によって分類されます。変数のデータ型は,それが含んでいるデータの形式 (精度など) を示すもので,その記憶域の要件を暗黙のうちに宣言しています。変数に何らかの型のデータが代入されると,そのデータは (必要ならば) 変数のデータ型に変換されます。

変数は,それに値を与えた時点で定義されます。変数の定義は,DATA 文か型宣言文によって,プログラムの実行前に行うことができます。プログラムの実行中は,代入文と入力文によって変数の定義または再定義を行うことができ,(I/O エラーの発生時などには) 不定状態に置かれることもあります。不定になった変数の値は予測不可能です。

変数が不定になると,記憶列結合によって結合されているすべての変数も不定となります。

配列のような副オブジェクトを持つオブジェクトは,その副オブジェクトすべてが定義された時のみ定義することができます。逆に,その副オブジェクトの少なくとも 1 つが未定義の場合,配列や構造型のようなオブジェクト自身は未定義です。

この節では,「スカラ変数のデータ型」と「配列」について説明しています。

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