関数に対して演算子が定義されている場合,関数をユーザー定義演算として引用することができます。
演算子は,OPERATOR を宣言し,(括弧で囲んだ) ユーザー定義演算子を続けることで,総称インタフェース宣言を使って定義されます。
ユーザー定義演算は組込み演算ではありません。ただし,ユーザー定義演算を使って,組込み演算子の意味を拡張することは可能です。
ユーザー定義単項演算では,関数は 1 つの引数を持たなくてはなりません。ユーザー定義 2 項演算では,関数は 2 つの引数を持たなくてはなりません。
演算の解釈は,演算を定義する関数によって提供されます。
Fortran 95/90 のユーザー定義演算子は,31 文字までを含むことができ,ピリオド (.) で囲まれます。その名前は以下のものと同じ名前であってはなりません。
.NOT.,.AND.,.OR.,.XOR., .EQV.,.NEQV.,.EQ.,.NE.,.GT.,.GE.,.LT.,および .LE.
.TRUE. または .FALSE.
組込み演算子の後に,ユーザー定義単項演算子を続けることができます。
ユーザー定義演算の結果は任意の型を持つことができます。結果の型 (およびその値) は,定義側の関数によって宣言されなくてはなりません。
例
以下の例は,ユーザー定義演算子を含む式を示しています。
.COMPLEMENT. A X .PLUS. Y .PLUS. Z M * .MINUS. N
関連情報
総称演算子の定義方法については,「総称演算子の定義」を参照してください。
演算子の優先順位については,「演算子の優先順位の要約」を参照してください。