サブルーチン引数並びでは,選択戻り (仮) 引数を宣言することができます。これを使用すると,実行は,ルーチンを呼び出した文の直後の文ではなく,指定された文番号の付いている文に移されます。選択戻りは星印 (*) によって指定されます (選択戻りは Fortran 95 と Fortran 90 の廃止予定事項です)。
サブルーチン引数並びでは任意の数の選択戻りを宣言することができ,これらは並び中で任意の位置に置くことができます。
選択戻り仮引数に結合された実引数は,選択戻り指定子と呼ばれます。これは,星印 (*) か,アンド記号 (&) の後に CALL 文と同じ有効域に含まれる実行文の飛び先の文番号を続けたものによって指定されます。
選択戻りは省略可能として宣言することはできません。
Fortran 90 では,RETURN 文を使って選択戻りを宣言することもできます。
次の例は,選択戻りの実引数と仮引数を示しています。
CALL MINN(X, Y, *300, *250, Z) .... SUBROUTINE MINN(A, B, *, *, C)
関連情報
手続引数結合の一般的な規則については,「引数結合」を参照してください。
サブルーチン副プログラムについては,「SUBROUTINE」を参照してください。
CALL 文については,「CALL」を参照してください。
RETURN 文については,「RETURN」を参照してください。
Fortran 95 と Fortran 90 の廃止予定事項については,「廃止事項と廃止予定事項」を参照してください。