装置指定子は探査する I/O 装置を識別します。これは次の形式を取ります。
[UNIT=]io-unit
io-unit
外部ファイルの場合,これは論理装置を識別し,以下のいずれかです。
特定のファイル,I/O 装置,またはパイプを参照するスカラ整数式。必要ならば,値は使用される前に整数データ型に変換されます。整数は 0 ~ 2**31-1 の範囲にあります。
装置番号 5 および 6 は,事前接続された装置に結合されています。さらに,装置番号 0 もまた,Tru64 UNIX,Linux,および Windows システムでは事前接続された装置に結合されています。
星印 (*)。これは,書式付き順番探査のために事前に接続されている基本の (または暗黙の) 外部装置です。
内部ファイルの場合,io-unit は,内部ファイルであるスカラまたは配列文字変数を識別します。内部ファイルは,書式付き (並びを含む) 順番 READ および WRITE 文で使用される,指定された内部記憶空間 (変数バッファ) です。
io-unit は制御情報並び中で必ず指定されなくてはなりません。UNIT キーワードが省略された場合,io-unit は制御情報並び中の最初の項目でなくてはなりません。
装置番号は,OPEN 文を通して明示的に,またはシステムによって暗黙に割り付けられます。READ 文が暗黙のうちにファイルを開いた場合,ファイルの状態は STATUS='OLD' になります。WRITE 文が暗黙のうちにファイルを開いた場合,ファイルの状態は次のようになります。
OpenVMS システムの場合:STATUS='NEW'
Tru64 UNIX,Linux,および Windows システムの場合:STATUS='UNKNOWN'
内部ファイルがスカラ文字変数である場合,ファイルは記録を 1 つだけ持ちます。この記録は変数と同じ長さを持ちます。
内部ファイルが配列文字変数である場合,ファイルは配列中の個々の要素について 1 つの記録を持ちます。個々の記録は,1 つの配列要素に等しい長さを持ちます。
内部ファイルは,変数が定義されており,ファイル内の各記録に値が割り付けられている場合にのみ読み取ることができます。内部ファイルを表現する変数がポインタである場合,そのポインタは結合されていなくてはなりません。変数が割付け配列である場合,その配列は現在,割り付けられていなくてはなりません。
データ転送の前に,内部ファイル位置はつねに最初の記録の最初の文字の先頭に置かれています。
関連情報
OPEN 文については,「OPEN」を参照してください。
暗黙の論理代入については,プログラマーズ・ガイドを参照してください。
内部ファイルの使用方法については,プログラマーズ・ガイドを参照してください。