書式付き直接探査 READ 文の規則

書式付き直接探査 READ 文は,編集のための書式仕様を使用して (存在する場合),データを文字列から 2 進形式に変換します。変換されたデータは,I/O 並び中の要素に,それらの要素が現れる順に (左から右に) 代入されます。

値は組込み型または構造型のオブジェクトに転送することができます。構造型の場合,最終的にこれらの構造化されたオブジェクトを構成する組込み型の構成要素に組込み型の値が転送されます。

データ転送を行うためには,読み取られる記録が書式付き記録かファイル終了記録であるように,ファイルが位置付けされていなくてはなりません。

I/O 並び項目の数が入力記録欄の数よりも少ない場合,文は余った欄を無視します。

I/O 並び項目の数が入力記録欄の数よりも多い場合,入力記録に空白が充填されます。ただし,ファイル接続に対して PAD='NO' が指定されていた場合,入力並びとファイル仕様は,それが含んでいるよりも多くの文字数を記録から要求してはなりません。より多くの文字数が要求された場合,停留入力が有効になっていると,記録終了条件が発生します。

書式仕様が別の記録を指定している場合,記録番号は,その入力文によってそれ以降の記録が読み取られるたびに 1 だけ増えていきます。

次の例は書式付き直接探査 READ 文を示しています。

	READ (2, REC=35, FMT=10) (NUM(K), K=1,10)