書式なし直接探査 READ 文の規則

書式なし直接探査 READ 文は,現在の記録と,I/O 並びで指定された要素間で,2 進データを (変換なしで) 転送します。読み取られる記録は 1 つだけです。

組込み型と構造型のオブジェクトを転送することができます。

データ転送を行うためには,読み取られる記録が書式なし記録かファイル終了記録であるように,ファイルが位置付けされていなくてはなりません。

書式なし直接探査 READ 文は 1 つの記録を読み取ります。記録内の個々の値は,値が実数型か複素数型である場合を除いて,入力並び中の対応する要素と同じ型でなくてはなりません。

値が実数型か複素数型である場合,1 つの複素数値が 2 つの実数並びの要素に対応したり,2 つの実数値が 1 つの複素数並びの要素に対応することができます。対応する値と要素は同じ種別パラメタを持っていなくてはなりません。

I/O 並び項目の数が入力記録欄の数よりも少ない場合,文は余った欄を無視します。I/O 並び項目の数が入力記録欄の数よりも多い場合,エラーが発生します。

ファイルが書式付き,並び,または変数群 I/O のために接続されている場合,書式なしデータ転送は禁止されます。

次の例は,書式なし直接探査 READ 文を示しています。

	READ (1, REC=10) LIST(1), LIST(8)
	READ (4, REC=58, IOSTAT=K, ERR=500) (RHO(N), N=1,5)