数値編集の一般的な規則

数値編集の入出力データには以下の規則が適用されます (データ編集記述子 I 形,B 形,O 形,Z 形,F 形,E 形,EN 形,ES 形,D 形,および G 形)。

入力処理の規則

外部欄中の先頭の空白は無視されます。BLANK='NULL' が有効になっていると (または BN 形編集記述子が指定されていると),埋め込み空白と末尾の空白も無視されます。それ以外の場合はゼロとして扱われます。空白だけの欄は値ゼロとして扱われます。

次の表に,基本空白解釈を示します。

装置またはファイルの形式 基本設定
明示的に OPEN された装置 BLANK='NULL'
内部ファイル BLANK='NULL'
事前接続されたファイル 1 BLANK='NULL'
1 事前接続されたファイルからの対話型入力の場合,目的の動作をさせるために BN または BZ 形編集記述子を明示的に指定してください。

外部欄の負の値の前には,負符号を付ける必要があります。正の値の前の正符号は省略可能です。

入力記録では,定数には任意の有効な種別パラメタを含めることができます。名前付き定数は使用できません。

記録内のデータ欄が含んでいる文字数が w よりも少ない場合,入力文は記録内の次のデータ欄から文字列を読み取ります。この動作を避けるには,短い欄を空白またはゼロで埋めるか,コンマを使って入力データを区切ります。コンマはデータ欄を終了させる機能を持っており,空 (長さゼロ) 欄を指定するのに使うこともできます。詳細については,「入力データの短い欄の終了」を参照してください。

出力処理の規則

欄幅 w は,先頭の正符号または負符号と,小数点や指数が収まるだけの大きさでなくてはなりません。たとえば,E 形編集記述子の欄幅は,以下の大きさでなくてはなりません。

正またはゼロの値 (ゼロは I 形,B 形,O 形,Z 形,および F 形編集記述子で許容されます) は,有効になっている符号編集記述子によっては,正符号を持つことができます。負の値の場合,一番左の空白以外の文字は負符号です。

値が指定された欄幅よりも小さい場合,先頭に空白が挿入されます (値は右詰めされます)。値が指定された欄幅には大きすぎる場合,出力欄全体が星印 (*) で埋められます。

欄幅の値がゼロの場合,コンパイラは欄が星印で埋められないような最も小さい正の実欄幅を選択します。

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