BN 形編集記述子を使用すると，プロセッサーは数値入力欄中のすべての埋め込み空白と末尾の空白を無視します。これは次の形式を取ります。
BN
入力欄は，すべての空白が削除され，残った部分が右詰めされたかのように扱われます。空白だけの欄はゼロとして扱われます。
例
6 けたの整数 (I6) で書式化された入力欄が '2 3 4' を含んでいる場合，これは ' 234' として解釈されます。
以下に例を示します。
READ (*, 100) n 100 FORMAT (BN, I6)
以下の 3 つの記録のどれかを入力し Enter キーで終了した場合，READ 文はその記録を値 123 として解釈します。
123 123 123 456
I/O 並び項目 n に関連する繰返し編集記述子が I6 であるため，各記録の最初の 6 文字 (第 1 記録の 123 の前の 3 つの空白と最後の 2 つの 123 に続く3 つの空白) のみが読み込まれます。空白は無視されるため，3 つの記録とも 123 と解釈されます。
以下の例は，編集記述子と iolist で指定された文字数よりも少ない文字数を持つ入力記録での BN 形編集の効果を示しています。次の READ 文の応答として 123 と入力し Enter キーを押したと仮定します。
READ (*, '(I6)') n
I/O システムは，整数値として解釈する 6 文字を探します。3 文字しか入力しなかったので，I/O システムが最初に行うことは記録 123 の右に 3 つの空白を詰め込むことです。BN 形編集の効果で，非空白文字 (123) は右詰され，記録は 123 と等価になります。