文字定数編集記述子を使用すると,文字列が外部記録に出力されます。これは以下のいずれかの形式を取ります。
'string'
"string"
string は文字定数表現です。種別パラメタは指定できません。その長さは区切り文字間の文字数です。2 つの連続した区切り文字は 1 つの文字として数えられます。
アポストロフィで囲まれた文字定数中にアポストロフィを入れるには,書式仕様で 2 つの連続したアポストロフィ ('') を使用します。
50 FORMAT ('TODAY''S^DATE^IS:^',I2,'/',I2,'/',I2)
'^' は空白を表していることに注意してください。
同じように,引用符で囲まれた文字定数中に引用符を入れるには,書式仕様で 2 つの連続した引用符 ("") を使用します。
入力では,文字列編集記述子は文字列の長さを編集記述子に転送します。
例
次の WRITE 文の '(3I5)' 書式を考えます。
WRITE (10, '(3I5)') I1, I2, I3
これは,次と等価です。
WRITE (10, 100) I1, I2, I3 100 FORMAT( 3I5)
以下に他の例を示します。
! これらの WRITE 文は両方とも ABC'DEF を出力します。 ! (はじめの空白は復帰制御文字です。) WRITE (*, 970) 970 FORMAT (' ABC''DEF') WRITE (*, '('' ABC''''DEF'')') ! 次の WRITE 文も ABC'DEF を出力します。 ! 復帰制御文字は並び I/O では必要ありません。 WRITE (*,*) 'ABC''DEF'
括弧類が引用符の場合,文字定数 ABC'DEF 中のアポストロフィには特別な処理は必要ありません。
WRITE (*,*) "ABC'DEF"
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