FORM 指定子は,ファイルが2 進データ転送 (WNT,W9*),書式付きデータ転送,および書式なしデータ転送のどれのために接続されるかを指定します。これは次の形式を取ります。
FORM = fm
fm
以下のいずれかの値に評価されるスカラ基本文字式。
'FORMATTED' | 書式付きデータ転送を指定します。 |
'UNFORMATTED' | 書式なしデータ転送を指定します。 |
'BINARY' | 2 進データ転送を指定します。 |
基本値は,順番探査ファイルの場合は 'FORMATTED',直接探査ファイルの場合は 'UNFORMATTED' です。
データは,ファイル参照 (ACCESS 指定子 で設定) とファイルに含まれるデータの形式に従って,ファイルに保存されたり,ファイルから取り出されます。
書式付きファイル は,連続した書式付き記録です。書式付き記録は,記録終了記号 (復帰または改行文字) で終わる一連の ASCII 文字です。書式付き直接探査ファイルの記録は,すべて同じ長さでなければなりません。書式付き順番探査ファイルの記録は,様々な長さを持ちます。すべての内部ファイルは,書式付きでなければなりません。
書式なしファイルは,連続した書式なし記録です。書式なし記録は,一連の値です。書式なし直接探査ファイルは,このデータのみを含み,各記録には未定義のバイトが固定長分埋め込まれます。書式なし順番探査ファイルは,データに加えて,各記録の境界を示す情報を含んでいます。
2 進順番探査ファイルは,内部構造体を持たない連続したバイトです。記録はありません。ファイルは,ファイルを参照する WRITE 文の I/O 並び項目で指定される情報のみを含んでいます。
2 進直接探査ファイルは,大変小さな構造体を持ちます。記録長は,OPEN 文の RECL 指定子で割り当てられます。これは,読み取りと書き込み操作の前後と BACKSPACE 操作中の再位置付けと埋め込みのためにのみ使用される記録境界を確立します。記録境界は,読み取りと書込み操作中に転送できるバイト数を制限するわけではありません。I/O 操作が記録に含まれているよりも多い値を読み取ったり,書き込んだりしようとすると,読み取りや書き取り操作は次の記録に継続されます。