すべての並列コンパイラ指示文には,以下の一般構文規則が適用されます。プログラムを正しくコンパイルし,意味のある結果を得るためには,これらの規則に正確に従わなくてはなりません。
並列指示文の接頭辞 (タグ) は以下のいずれかの形式を取ります。
c$OMP
c$PAR
c
次のいずれか:C (または c),!,*
以下に指示文接頭辞のソース形式規則を示します。
これらのソース形式では,接頭辞は列 1 ~ 5 になくてはならず,列 6 は空白またはタブでなくてはなりません。列 7 以降では空白は意味を持たないので,指示文は列 6 以降の任意の場所に置くことができます。指示文は列 72 で (またはコンパイラ・オプションが指定されている場合には列 132 で) 終わります。
固定およびタブ形式では,! で始まる接頭辞は,C,c,または * で始まる接頭辞と同じ規則に従わなくてはなりません (前述)。
自由形式では,接頭辞は列 1 で始まる必要はありませんが,同じ行で空白以外の文字がその前にあってはなりません。接頭辞の前には空白しか置けません。
並列指示文は継続することができ,継続された並列指示文中に注釈を混在させることができます。指示文接頭辞は,継続された指示文のすべての行に置かれていなくてはなりません。
同じ行で,指示文の後に注釈を置くことができます。
並列指示文と同じ行に他の Fortran 文 (または指示文) を置くことはできません。
並列指示文は継続された Fortran 文中に置くことはできません。
例
以下に示す例は等価です。
!$OMP PARALLEL DO & !$OMP SHARED(A,B,C) !$OMP PARALLEL & !$OMP DO SHARED(A,B,C) !$OMP PARALLEL DO SHARED(A,B,C)