型宣言

記録構造体中の型宣言の構文は，通常の Fortran 型文と同じです。

記録構造体中の型宣言には，以下の規則と振る舞いが適用されます。

• 欄名の代わりに %FILL を指定して，位置合わせなどの目的のために，記録内に空間を残すことができます。これにより名前なしの欄が作成されます。

  次の例に示すように，%FILL は配列宣言を持つことができます。

  	INTEGER %FILL (2,2)
  

  名前なし欄は初期化できません。たとえば，次の文は無効であり，エラー・メッセージを生成します。

  	INTEGER %FILL /1980/
  

• 欄宣言文で初期値を渡すことができます。名前なし欄は初期化できず，必ず不定の状態になっています。

• 欄名には必ず明示的なデータ型を与えなくてはなりません。IMPLICIT 文は欄宣言には影響を与えません。

• 欄宣言文では，必要な配列次元をすべて指定しなくてはなりません。DIMENSION 文を使って欄名を定義することはできません。

• 欄宣言では，整合配列または大きさ引継ぎ配列と，引継ぎ文字長 CHARACTER 宣言は使用できません。