一般に,実数のモデルの組は以下のいずれかで定義されます。
このモデルの組には,以下の値が適用されます。
x は実数値。
s は符号 (+1 か -1)。
b は基底 (実数基底。1 よりも大きい整数)。
p は有効けた数 (1 よりも大きい整数)。けた数は,次のように実数形式に依存します。
IEEE S 浮動小数点 | 24 |
Compaq VAX F 浮動小数点 1 | 24 |
IEEE T 浮動小数点 | 53 |
Compaq VAX D 浮動小数点 1 | 53 2 |
Compaq VAX G 浮動小数点 1 | 53 |
1 VMS のみ
2 VAX D 浮動小数点形式のメモリー形式の有効けた数は 56 けたですが,計算上は 53 けたです。Compaq Fortran では 53 けたと見なされます。 |
e は,emin 以上,emax 以下の整数です。この範囲は,次のように実数形式に依存します。
emin | emax | |
---|---|---|
IEEE S 浮動小数点 | -125 | 128 |
Compaq VAX F 浮動小数点 1 | -127 | 127 |
IEEE T 浮動小数点 | -1021 | 1024 |
Compaq VAX D 浮動小数点 1 | -127 | 127 |
Compaq VAX G 浮動小数点 1 | -1023 | 1023 |
1 VMS のみ |
fk は,b よりも小さい負でない数値 (また,f1 はゼロではありません)。
x = 0 の場合,その指数 e と数値 fk はゼロとして定義されています。
単精度実数 (REAL(4)) のモデルの組は,以下のいずれかで定義されます。
次の例は,2 の基底 (b) を持つ, x = 20.0 の一般実数モデルを示しています。
x = 1 x 25 x (1 x 2-1 + 0 x 2-2 + 1 x 2-3)
x = 1 x 32 x (.5 + .125)
x = 32 x (.625)
x = 20.0