Compaq Fortran は,Tru64 UNIX および Linux システムで一般の用途に使用できるライブラリー・ルーチンを用意しています。
次表にこれらのルーチンを要約します。これらのルーチンは,リファレンス・ページ intro(3f) にも記されています。
特定のルーチンの詳細については,該当するリファレンス・ページを参照してください。たとえば,alarm の詳細については,alarm(3f) を参照します。別の名前のリファレンス・ページに記述されているルーチンについては,表の中でその旨を示しています。
一般 3F ルーチンの要約 (U*X のみ)
名前 | 説明 |
---|---|
abort | プログラムを (異常) 終了させます。 |
access | ファイルの参照許可を決定します。 |
alarm | 指定された時間の経過後に,サブルーチンを実行します。 |
and | 2 つの演算対象のビット AND を返します。bit(3f) |
besj0 | REAL*4 のベッセル関数 (kind:1,order:0) を返します。bessel(3f) を参照。 |
besj1 | REAL*4 のベッセル関数 (kind:1,order:1) を返します。bessel(3f) を参照。 |
besjn | REAL*4 のベッセル関数 (kind:1,order:n) を返します。bessel(3f) を参照。 |
bessel | ベッセル関数を返します。 |
besy0 | REAL*4 のベッセル関数 (kind:2,order:0) を返します。bessel(3f) を参照。 |
besy1 | REAL*4 のベッセル関数 (kind:2,order:1) を返します。bessel(3f) を参照。 |
besyn | REAL*4 のベッセル関数 (kind:2,order:n) を返します。bessel(3f) を参照。 |
bit | ビット関数を返します。 |
chdir | 基本ディレクトリを変更します。 |
chmod | ファイルのモードを変更します。 |
ctime | システム時刻を返します。time(3f) を参照。 |
dbesj0 | REAL*8 のベッセル関数 (kind:1,order:0) を返します。bessel(3f) を参照。 |
dbesj1 | REAL*8 のベッセル関数 (kind:1,order:1) を返します。bessel(3f) を参照。 |
dbesjn | REAL*8 のベッセル関数 (kind:1,order:n) を返します。bessel(3f) を参照。 |
dbesy0 | REAL*8 のベッセル関数 (kind:2,order:0) を返します。bessel(3f) を参照。 |
dbesy1 | REAL*8 のベッセル関数 (kind:2,order:1) を返します。bessel(3f) を参照。 |
dbesyn | REAL*8 のベッセル関数 (kind:2,order:n) を返します。bessel(3f) を参照。 |
derf | REAL*8 のエラー関数を返します。erf(3f) を参照。 |
derfc | 補助的な REAL*8 のエラー関数を返します。erf(3f) を参照。 |
dffrac | REAL*8 浮動小数点値の有効精度を返します。 flmin(3f) を参照。 |
dflmax | 正の REAL*8 浮動小数点値の最大値を返します。flmin(3f) を参照。 |
dflmin | 正の REAL*8 浮動小数点値の最小値を返します。flmin(3f) を参照。 |
drand | 乱数を生成します (代わりに drandm を使用してください)。rand(3f) を参照。 |
drandm | REAL*8 の乱数を生成します。random(3f) を参照。 |
dtime | 経過デルタ実行時間を返します。 etime(3f) を参照。 |
erf | REAL*4 のエラー関数を返します。 |
erfc | 補助的な REAL*4 のエラー関数を返します。erf(3f) を参照。 |
etime | 経過実行時間を返します。 |
falloc | 配列のメモリーを割り付けます。malloc(3f) を参照。 |
fdate | ASCII 文字列の日付と時刻を返します。 |
ffrac | REAL*4 浮動小数点値の有効精度を返します。 flmin(3f) を参照。 |
fgetc | 論理装置から文字を返します。getc(3f) を参照。 |
flmax | 正の REAL*4 浮動小数点値の最大値を返します。flmin(3f) を参照。 |
flmin | 正の REAL*4 浮動小数点値の最小値を返します。 |
flush | 論理装置に出力を書き込みます。 |
for_get_fpe | 浮動小数点例外フラグを返します。 |
for_rtl_finish_ | Fortran 実行時環境を初期化します。for_rtl_init_(3f) を参照。 |
for_rtl_init_ | Fortran 実行時環境をクリアします。 |
for_set_fpe | 浮動小数点例外フラグを設定します。for_get_fpe(3f) を参照。 |
fork | 呼び出し側プロセスのコピーを作成します。 |
fputc | 論理装置に文字を書き込みます。putc(3f) を参照。 |
free | malloc または falloc によって割り付けられたメモリーを解放します。malloc(3f) を参照。 |
fseek | 論理装置のファイル位置を変更します。 |
fstat | ファイル状態を返します。stat(3f) を参照。 |
fsync | 論理装置の変更点を永久的な記憶域に書き込みます。 |
ftell | 論理装置に結合されているファイルの位置を返します。fseek(3f) を参照。 |
gerror | システム・エラー・メッセージを書き込みます。perror(3f) を参照。 |
getarg | コマンド行引数を返します。 |
getc | 論理装置から文字を返します。 |
getcwd | 現在の作業用ディレクトリのパス名を返します。 |
getenv | 環境変数の値を返します。 |
getfd | Fortran 論理装置に結合されているファイル記述子を返します。 |
getgid | 呼び出し側のグループ ID を返します。getuid(3f) を参照。 |
getlog | ユーザーのログイン名を返します。 |
getpid | プロセス ID を返します。getuid(3f) を参照。 |
getuid | 呼び出し側のユーザー ID を返します。 |
gmtime | GMT システム時刻を,月,日などの形式で返します。time(3f) を参照。 |
iargc | 最後のコマンド行引数の指標を返します。getarg(3f) を参照。 |
idate | 日付を数値形式で返します。 |
ierrno | 最後のエラーのシステム・エラー番号を返します。perror(3f) を参照。 |
index | 文字列の中の部分列の位置を返します。 |
inmax | 正の整数値の最大値を返します。flmin(3f) を参照。 |
irand | 乱数値を返します (代わりに irandm を使用してください)。rand(3f) を参照。 |
irandm | 整数の乱数を生成します。random(3f) を参照。 |
isatty | ターミナル・ポートの名前を探します。ttynam(3f) を参照。 |
itime | 時刻を数値形式で返します。idate(3f) を参照。 |
kill | プロセスにシグナルを送信します。 |
len | 文字列の長さを返します。index(3f) を参照。 |
link | 既存のファイルへのリンクを作成します。 |
lnblnk | 最後の空白以外の文字の位置を返します。index(3f) を参照。 |
loc | オブジェクトのアドレスを返します。 |
long | INTEGER*2 を INTEGER*4 に変換します。 |
lshift | ワードを左に n ビットだけけた移動します。bit(3f) を参照。 |
lstat | ファイルまたはリンクに関する情報を返します。stat(3f) を参照。 |
ltime | ローカル・ゾーン・システム時刻を月,日などの形式で返します。time(3f) を参照。 |
malloc | メモリーのブロックのアドレスを返します。 |
not | 演算対象のビット NOT (補数) を返します。bit(3f) を参照。 |
or | 2 つの演算対象のビット OR を返します。bit(3f) を参照。 |
perror | システム・エラー・メッセージを書き込みます。 |
putc | 論理装置に文字を書き込みます。 |
qsort | 配列要素のクイック・ソートを実行します。 |
rand | 乱数を生成します (代わりに random を使用してください)。 |
random | 乱数を生成します。 |
rename | ファイルの名前を変更します。 |
rindex | 文字列の中の部分列の位置を返します。index(3f) を参照。 |
rshift | ワードを右に n ビットだけけた移動します。bit(3f) を参照。 |
shcom_connect 1 | call_shared プロセス間で共有ライブラリーのデータを共有できるようにします。 |
short | INTEGER*4 を INTEGER*2 に変換します。long(3f) を参照。 |
signal | シグナルに対する動作を変更します。 |
sleep | 実行を一定期間だけ中断します。 |
srand | それ以降の rand,drand,および irand の呼び出しに使用される種子を初期化します。rand(3f) を参照。 |
stat | ファイル状態を返します。 |
symlnk | 既存のファイルへのシンボリック・リンクを作成します。link(3f) を参照。 |
system | system(3) を呼び出します。 |
tclose | 装置名とテープ論理装置の結合を取り消します。topen(3f) を参照。 |
time | システム時刻を返します。 |
topen | 装置名をテープ論理装置に結合します。 |
tread | テープからバッファに次の物理記録を読み込みます。topen(3f) を参照。 |
trewin | テープ論理装置に結合されているテープを巻き戻します。topen(3f) を参照。 |
tskipf | 磁気テープのファイルと記録を読み飛ばします。topen(3f) を参照。 |
tstate | テープ I/O チャネルの論理状態を決定します。topen(3f) を参照。 |
ttynam | ターミナル・ポートの名前を探します。 |
twrite | バッファからテープに物理記録を書き込みます。topen(3f) を参照。 |
umask | ファイル・モード作成マスクを設定します。 |
unlink | ディレクトリ要素を削除します。 |
wait | プロセスが終了するのを待ちます。 |
xor | 2 つの演算対象のビット排他 OR を返します。bit(3f) を参照。 |
1 TU*X のみ |