可能な限り,書式なしファイルを使用してください。数値データの書式なし I/O は,書式付き I/O よりも効率的で高精度です。ネイティブ書式なしデータは,転送の際に変更する必要がなく,外部ファイルでの占有空間が小さくなります。
一方,書式付きファイルにデータを書き出すときには,書式付きデータを出力のために文字列に変換しなければならず,1 回の操作で転送できるデータ量が減ります。また,書式付きデータを再び 2 進形式として読み取ると,精度が失われることがあります。
次に示す,配列 A(25,25) を書き出す文は,S1 の方が S2 よりも効率的です。
S1 WRITE (7) A S2 WRITE (7,100) A 100 FORMAT (25(' ',25F5.21))
書式付きデータ・ファイルは他のシステムへの移植がより簡単ですが,Visual Fortran は書式なしデータをいくつかの書式に変換することができます (「書式なし数値データの変換」を参照)。