子ウィンドウの作成

OPEN 文の FILE='USER' オプションは,子ウィンドウを開きます。子ウィンドウは,基本設定では 30 行,80 列のスクロール可能なテキスト・ウィンドウとなります。子ウィンドウは最高 40 個まで開くことができます。

QuickWin アプリケーションを実行すると,フレーム・ウィンドウが表示されますが,子ウィンドウは表示されません。子ウィンドウを表示するためには,SETWINDOWCONFIG を呼び出すか,I/O 文またはグラフィックス文を実行する必要があります。ウィンドウはその装置番号を使って出力を受け取ります。次に例を示します。

	OPEN (UNIT= 12, FILE= 'USER', TITLE= 'Product Matrix')
	WRITE (12, *) 'Enter matrix type: '

FILE='USER' で開く子ウィンドウは,順番探査書式付きファイル (基本設定) として開かなくてはなりません。他のファイル指定 (直接探査,2 進,または書式なし) を使用すると,実行時のエラーが発生します。

以下の例は,3 個の子ウィンドウを作成しています。フレーム・ウィンドウは,自動的に作成されます。テキストが各子ウィンドウに書き込まれているため,子ウィンドウが可視になります。

	program testch
	  use dflib
	  open(11,file='user')
	  write(11,*) 'Hello 11'
	  open(12,file='user')
	  write(12,*) 'Hello 12'
	  open(13,file='user')
	  write(13,*) 'Hello 13'
	  write(13,*) 'Windows 11, 12, and 13 can be read and written with normal '
	  write(13,*) 'Fortran I/O statements. The size of each window on the screen'
	  write(13,*) 'can be modified by SETWSIZEQQ. The size of the virtual window'
	  write(13,*) '(i.e., a data buffer) can be modified by SETWINDOWCONFIG.'
	  read(13,*)
	end

次図にこのプログラムの実行結果を示します。