カスタム・アイコンの使用

QuickWin 実行時ライブラリーは,ユーザーがアプリケーションのフレーム・ウィンドウかその子ウィンドウを最小化したときに表示される基本アイコンを提供します。プログラマが実行形式ファイルにカスタム・アイコンを追加すると,Windows はそれらを基本アイコンの代わりに表示します。

QuickWin プログラムにカスタムの子ウィンドウ・アイコンを追加する方法

  1. ビジュアル開発環境で,「Insert」メニューから「Resource」を選択します。表示されるリストから「Icon」を選択します。画面はアイコン描画ツールになります。

  2. アイコンを描画します。ビジュアル開発環境のグラフィックス・エディタの使用方法については,『Visual C++ User's Guide』の「Resource Editors, Graphics Editor」を参照してください。

    -または-

    アイコンがすでに (たとえばビットマップとして) 存在しており,描画するのではなく,既存のアイコンを読み込みたい場合,「Insert」メニューから「Resource」を選択し,「Resource」ダイアログから「Import」を選択します。アイコンを含んでいるファイルを指定するように求められます。

  3. アイコンの名前を指定します。フレーム・ウィンドウのアイコンの名前は「frameicon」,子ウィンドウのアイコンの名前は「childicon」でなくてはなりません。これらの名前を,「Icon Properties」ダイアログボックスに文字列として入力する必要があります。

    「Icon Properties」ダイアログボックスを表示するには,アイコン・グリッドの外側のアイコン・エディタ領域をダブルクリックするか,ALT+ENTER を押します。

    「Icon Properties」ダイアログボックスの「General」タブの「ID」フィールドで,基本アイコン名に上書きして,「frameicon」または「childicon」を入力します。名前を文字列として解釈させるためには,テキストに引用符を追加する必要があります。

    アイコンは .ICO の拡張子を持つファイルに保存されます。

  4. アイコンを保存するためのスクリプト・ファイルを作成します。「File」メニューから「Save As」を選択します。アイコンを格納するスクリプト・ファイルの名前を指定するように求められるので,スクリプト・ファイルの名前を指定します。このファイルは,「myicons.rc」のように拡張子 .RC で終わらなくてはなりません。この方法を使うと,アイコンとその文字列値が自動的にスクリプト・ファイルに保存されます。別の方法として,任意のエディタでスクリプト・ファイルを作成し,アイコン名とその文字列値を手作業で追加することもできます。

  5. スクリプト・ファイルを,QuickWin アプリケーションを含んでいるプロジェクトに追加します。「Build」を選択すると,スクリプト・ファイルがアプリケーションの実行形式ファイルに組み込まれます。コンパイル後のスクリプト・ファイルの拡張子は .RES です。

アプリケーションを実行すると,プログラマが作成したアイコンが,基本の子アイコンまたはフレーム・アイコンの代わりとして使用されます。カスタム・アイコンはウィンドウ・フレームの左上隅に表示されます。ウィンドウを最小化すると,アイコンは最小化されたウィンドウバーの左に表示されます。