通常,1 つのリソース・スクリプト・ファイル (.rc) に全てのリソースを保存する基本配置で作業するほうが簡単であり便利です。しかしながら,「Resource Include」ダイアログボックスの「Compile-time directies」ボックスにそれらを入力することで,コンパイル時に現在のプロジェクトに他のリソース・ファイルを追加することができます。
主 .rc ファイルではなくファイルにリソースを置く様々な理由があります。
既に開発され,テストされ,更なる修正が必要ではないリソースをインクルードするため。
様々な異なったプロジェクトで使用される,または,バージョン制御システムのソースコードの一部で,修正が全てのプロジェクトに影響する中心的な場所になければならないリソースをインクルードするため
カスタマイズされた書式を使うリソースをインクルードするため。
#ifdef や #else のようなコンパイラ指示文を使ってコンパイル時に条件的に実行するリソース・ファイルに文をインクルードするため。たとえば,プロジェクトが #ifdef _DEBUG ... #endif で囲まれたリソースのグループを持っていて,コンパイル時に定数 _DEBUG が定義されたときのみインクルードします。
簡単なマクロを実現するために #define 指示文を使ってリソース・ファイルの構文を修正するリソース・ファイルに文をインクルードするため。
これらの条件のどれかに一致する既存の .rc ファイルにセクションがある場合,1 つ以上の .rc ファイルにセクションを置くべきで,「Resource Include」ダイアログボックスを使ってプロジェクトにそれらをインクルードするようにします。
コンパイル時にプロジェクトに追加するリソース・ファイルをインクルードするには,以下のようにします。