使用可能なタイプフェース

フォントとは,特定の大きさと形式を持つテキスト文字集合です。

タイプフェイス (またはタイプスタイル) は,表示されるテキストの形式,たとえば Arial や Times New Roman のことを指します。

タイプサイズは,個々の文字が占有する画面領域の測定値です。この言葉は印刷業界の用語から来ていますが,測定単位としては従来のポイントではなく,スクリーン・ピクセルを使用します。たとえば,"Courier 12 9" は,個々の文字が縦に 12 ピクセル,横に 9 ピクセルの画面領域を占有する Courier タイプフェイスを示します。このように,「フォント」という単語は,タイプフェイスとタイプサイズの両方を含んでいます。

QuickWin ライブラリーのフォント・ルーチンは,Windows オペレーティング・システムがインストールするすべてのフォントを使用します。使用される第 1 タイプのフォントはビットマップ (またはラスタマップ) フォントです。ビットマップ・フォントでは,個々の文字が 2 進データ・マップとなっています。マップ内の個々のビットは 1 つのスクリーン・ピクセルに対応します。ビットが 1 であれば,対応するピクセルは現在の画面色に設定されます。ビット値 0 は現在の背景色で表示されます。

第 2 タイプのフォントは TrueType フォントと呼ばれます。一部のスクリーン・フォントはプリンタ上では異なる外観を持ちますが,TrueType フォントは画面上とまったく同じ形に印刷されます。TrueType フォントは,プリンタの能力に応じて,ビットマップかソフト・フォント (印刷の前にプリンタにダウンロードされるフォント) として提供されます。TrueType フォントは拡大縮小が可能で,任意の高さに変更することができます。グラフィックス・プログラムでは TrueType フォントの使用をお勧めします。

これらのフォント・タイプには,それぞれ長所と短所があります。ビットマップ文字は,ピクセル・マッピングが事前に定められているので,画面上でより滑らかに見えます。しかし,これらのフォントは拡大縮小できません。TrueType テキストは任意の大きさに拡大縮小できますが,画面上ではビットマップ文字ほどきれいに見えないことがあります。通常,この画面上の効果は気づかないほど小さいものであり,印刷時には,TrueType フォントはビットマップ・フォントと同等,あるいはそれ以上に滑らかに見えます。

ビットマップ・タイプフェイスは,ピクセル単位で測定される既定の大きさで提供されます。各フォントの具体的な大きさは,画面の解像度とディスプレイのタイプに依存します。