特定のファイルまたは I/O 装置を参照しない I/O 文は,標準入力から読み取り,標準出力に書き出します。標準入力はキーボードで,標準出力は画面 (コンソール) です。キーボードまたは画面以外の物理装置に対して入出力を行うには,読み書きを行うファイル名として装置名を指定します。
一部の物理装置名はホスト・オペレーティング・システムによって決定されます。その他の物理装置名は Visual Fortran が認識するものです。ほとんどの装置名の拡張子は無視されます。
次表に装置 I/O 用のファイル名を示します。
装置 | 説明 |
CON | コンソール (標準出力) |
PRN | プリンタ |
COM1 | シリアル・ポート #1 |
COM2 | シリアル・ポート #2 |
COM3 | シリアル・ポート #3 |
COM4 | シリアル・ポート #4 |
LPT1 | パラレル・ポート #1 |
LPT2 | パラレル・ポート #2 |
LPT3 | パラレル・ポート #3 |
LPT4 | パラレル・ポート #4 |
NUL | NULL 装置。すべての出力を破棄します。入力はありません。 |
AUX | シリアル・ポート #1 |
LINE 1 | シリアル・ポート #1:LINE.TXT のように,この名前に拡張子を付けて使用すると,Fortran は装置ではなくファイルに対して書き出しを行います。 |
USER 1 | 標準出力:USER.TXT のように,この名前に拡張子を付けて使用すると,Fortran は装置ではなくファイルに対して書き出しを行います。 |
ERR 1 | 標準エラー:ERR.TXT のように,この名前に拡張子を付けて使用すると,Fortran は装置ではなくファイルに対して書き出しを行います。 |
CONOUT$ | 標準出力 |
CONIN$ | 標準入力 |
1 拡張子とともにこれらの名前を指定 (たとえば,LINE.TXT) すると,Fortran は,装置にではなくファイルに書き込みを行ないます。
次に物理装置を装置として開く例を示します。
OPEN (UNIT = 4, FILE = 'PRN') OPEN (UNIT = 7, FILE = 'LPT2', ERR = 100)